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祇園花月どう思います?

今日は祇園花月の11周年でした!
朝から普段の寄席ではないお笑いライブ3本と大学生のお笑いライブの計4本でした。

11周年といっても、この祇園花月は本来は「祇園会館」というのが正式名称でして、その歴史は古く昭和33年にオープンして実に64年を越える老舗劇場です。


僕自身、会社の人事で2年前からだいたい週1回くらいのペースで祇園花月に勤務しています。

そして、僕は大阪で暮らしていますが出身は京都市なので、祇園花月で働けるのは嬉しいです(実家からバスで劇場の真ん前まで直通)

祇園花月には古くさいイメージ持たれている方も多いと思いますが、どんどん新しく若い人に向けた劇場にもなってきています。

寄席の開演直前には倉木麻衣の「渡月橋」やJUDY AND MARYの「KYOTO」、岡崎体育の「鴨川等感覚」などをランダムで流したり、開演では同志社大学出身の浪漫革命の「KYOTO」で緞帳を上げています。

客出しの時もくるりの「京都の大学生」や京都にまつわる曲がランダムで流れます。

吉本にも常設劇場は何個もありますが、こんな風にポップに情景を描いた曲が何曲もあるのは日本でも京都くらいではないでしょうか?

京都ソングでは無かったとしても、三味線や琴が入る曲は京都を連想させますし、祇園花月はとてもその立地を活かせる劇場だと思っています。

京都人は京都が好きな人が多いので京都ソングが流れると嬉しい。観光で京都外から来られるお客さんも京都ソング流れると京都に来たことをさらに実感出来るのではないでしょうか。

また京都のイメージカラーは紫です。
僕の母校は京都市立紫野高校ですし、近隣には紫竹や紫明など紫のつく地名もあり、サッカーの京都サンガもパープルをチームカラーにしています。

赤みが強い紫を京紫といいます
(青みが強いのを江戸紫)


なので、セットの煽り照明も京紫を基調とした色合いにしております。照明さんに無理を言って絶妙な色合いを作ってもらいました!


京都は言うまでもなく歴史も長く、古い町並みも多く、レトロや古風で保守的なイメージですが、京都は大学の街と言われ、政令指定都市の中では学生の人口の割合が日本で一番多く、一人あたりのパンの消費量も日本一です。

明治や大正時代には海外の建築様式を用いて迎賓館や疎水を建設したり、日本で初めて路面電車が通ったのも京都です。

古いと思われがちですが、ここぞというポイントは革新的な変化を取り込むハイカラ文化も京都の特性ではないでしょうか。

今の祇園花月の支配人も先鋭的な方なので、新しい企画や試みがどんどん打ち出されて、祇園花月がこれまで作ってきたイメージをガラッと変わりそうな雰囲気を感じます。

今日の11周年という節目で、全公演学生さんは半額という値段設定にしてみたり、夜に大学生だけのお笑いライブをやったり、吉本常設劇場の中で最も若い人たちにアプローチしている劇場なのではないでしょうか。

古き良きモノを守りつつ、新しく素晴らしいモノを取り込んでゆけば祇園花月はもっと活気付くと思うし、そういう意識や感覚を共有出来るスタッフももっと増えてくれたら、細かいポイントがもっと良くなると思います。

来月の8月28日には、寄席のオープニングで使っている曲を歌うバンド浪漫革命とロングコートダディやその他人気者芸人のライブも予定されています!!

このnoteを読んで下さった方には改めて祇園花月にお越し頂きたいなぁと思います!!変化してゆく劇場の目撃者、体験者になって、共に劇場を前に進めて頂きたいです😊

今日の大学生お笑いライブのあと、劇場の前のバス停のとこで若者が大勢溢れ、公演の感想とかを言い合ってる姿がたまらなく良かったです!!

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