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チームケアの基本は共通認識から

みなさん、こんにちは、たっくんです。

現在、高齢者施設でケアマネージャーをしています。介護の仕事は10年以上、もっている資格は、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士です。

今回は「チームケアの基本は、共通認識から」という話をしたいと思います。

それではいきましょう!

共通認識する為の専門用語というのは、「エピソード記憶」「短期記憶」「意味記憶」「手続き記憶」という、記憶に関する言葉です。

特にチームケアを行う介護現場では、スタッフ全員が共通の認識を持っていないと、統一したケアが出来ず、その結果、職員同士の人間関係が悪くなったり、利用者の意欲を奪う事になってしまいます。

記憶の種類は4つ

 さきほど言った「エピソード記憶」「短期記憶」「意味記憶」「手続き記憶」ですが、認知症になると、この順番に記憶を失っていくと言われています。

「エピソード記憶」その名の通り、体験した出来事です。

「昨日、カラオケに行って、福山雅治の桜坂をモノマネで歌った」

「今朝、朝食に牛丼メガ盛を食べた」

のような、過去に体験した思い出です。

「短期記憶」数十秒前から数分前の記憶です。

「さっき、スマホで、シロネコの写真をとった」

「数分前に、トイレに行った時、トイレットペーパーがなかった」

のように、さっき、あった出来事です。

「意味記憶」これは、言葉の意味や知識です。

「一年は12カ月である」

「地球は丸い」

のような、一般常識です。

 
「手続き記憶」これは、技能や体で覚えた記憶です。

「台所で、包丁を持って調理をする」

「スマホを操作して電話をかける」
 

のような、長い時間繰り返し行う事で、身に付いた記憶です。

認知症の物忘れは、それぞれ段階と、失われていく順番があります。

 
介護現場の不適切な声かけを減らす

介護現場でよく耳にする「私の名前覚えますか?」「今日、何月何日か言えますか?」「今日のお昼のメニュー覚えていますか?」のような、何気ない会話でも、相手を傷つける事があります。

例えば、エピソード記憶が保てない人にとって、さっきの質問は、そもそも答える事ができず、落ち込むか、逆切れするかどちらかです。

そうならないように、カンファレンスで利用者の物忘れの共通認識をして、専門性の高い仕事をしましょう!

今回の話しを、さらっとおさらいます。

その①
認知症の物忘れの順番は、エピソード記憶、短期記憶、意味記憶、手続き記憶です。それぞれの記憶内容は暗記しましょう。

 

その②
カンファレンスで、物忘れの共通認識をして、チームケアに活かしましょう。利用者の意欲を奪う声かけは止めましょう。

ここまで音声を聞いてくださり、ありがとうございます。これからも一生懸命発信していきます。では、また次の音声でお会いしましょう!


(音声で聞きたい方は、音声配信をお楽しみ下さい。)

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