見出し画像

30年落ちのクルマを今更買った直後の顛末

前回の続きみたいな話ですが、別に読んでも読まなくてもいいです。

ということで、希望条件通りかつ1オーナー30年車庫保管低走行でよく壊れるオルタ、デスビ、ラジエータをすでに一度以上交換しているというもうなんかよくわからないレベルでミラクル極上車に乗れることになったわけですが、いくらいったところで30年落ちの旧車です。壊れるもんはちゃんと(?)壊れます。
ということで納車前後からここまで約1ヶ月の整備と破壊と弄りの記録をざっくりご紹介。

以下の内容は、以前別の場所(みんカラ)に投稿した内容の再編集版になっています。
正確にはみんカラのほうが編集した内容で、こっちのほうが原典。

https://minkara.carview.co.jp/userid/2304398/car/3497371/7529168/note.aspx

ドライブシャフトブーツ爆破

クルマを買って最初にやることといえばなんでしょう?そうです。車高を下げる事ですね。
いくら当時出来がよかったサスペンションといえど、30年経つと流石に抜けてますので、まだ新品の車高調のほうが絶対に良いです。
で、まあ車高調に交換したのでお店へアライメントに持っていったところ、ドラシャブーツのインナー側が左右両方とも破れている事が判明。交換した時に確認したときにはまだブーツは破れていなかったので、下がったところで負荷がかかってトドメさしちゃったものと思われます。

アウター側だったら自分でも分割ブーツを使って修理出来ますが、インナー側は分割タイプのブーツの設定がないため、必然的にドラシャを抜いて内側から交換する必要があります。となると当然ATFが抜けてきちゃうためにもう自分じゃ対処できないのでお店にお世話になりましょう。

写真は掃除させてもらったあとの腹下。爆破したドラシャは撮り忘れてた。

ドラシャブーツ爆破(2)

上記が発生したのでディーラーに作業を頼みに行き、確認してもらったらアウター側も爆破してました・・・おそらく移動中に破れたっぽい。

部品探してもらったところ、奇跡的にリビルトドライブシャフトが左右ともにでました。やったね。ショートパーツと工賃込みでだいたい8万いかないくらいでした。つまりブーツだけでなくドライブシャフトごとリビルト品に交換することになった形です。そっちのほうが気持ちいいですしね。
本当は外したもとのドライブシャフト確保してブーツ交換して手元に置いておきたかったですが、リビルト故にそのままコア回収されてしまったのは残念。

フルノーマルから車高だけ落ちてた一瞬の期間。
古タイヤだった(後述)のとドラシャ交換で入院してたのもあって、この状態で走ったのは3回だけ。

燃料ホース/燃料フィルター交換

これは納車前からわかってたんですが、30年経過した燃料ホースは大丈夫そうに見えてもいつ爆破するかわからないし、本当に爆破(物理)した場合車両火災とかいう本当に洒落にならない事に発展しかねません。迷わず絶対に交換しましょう。うちのプリメーラはカサカサでいつ亀裂が入ってもおかしくない状態になってました。
納車整備でやってもらうはずが案の定忘れ去られていたので、上記のドラシャ(ブーツ)交換と同タイミングでディーラーで交換してもらいました。

これは交換後の新品ホース&フィルターです。
ゴム保護材を塗ってできるだけ延命に努めましょう。

古いクルマなのでホースは純正品番だと新品が当然のように出ませんが、日産は純正で切り売り用の長いホースを取り扱っているので、それを2m購入して切って使うことになります。どうしても割高になってしまいますが、こういうところは純正品質のものを使うのが一番良いです。
燃料フィルターについては同品番を使うクルマが多数あるのでピットワーク扱いでは新品がまだ購入できます。個人で交換してる人はフェアレディZ用(Z32)を流用して容量アップを狙うみたいです。

ステアリングのスポット溶接剥がれ

ここは取れてはいけない場所なんですよね…

P10型プリメーラ2型の標準ステアリングは、エアバッグ義務化までの過渡期にあたり、エアバッグついてないけど大型4本スポークの珍しいタイプです。握りとか質感は悪くないんですが、外径がそれなりにあり少し回しにくく、野暮ったくもあるのでステアリングボスを組んでステアリング交換はやはりしたいところです。
クルマのステアリング交換をやった人ならわかると思いますが、思いっきり引っ張って外れないならステアリングプーラーを使って引き抜くようなことをします。
で、実際に作業したところ、本来ステアリングが抜けてくるはずが、なんと本来スポット溶接されてて剥がれてはいけないプレート部分が取れてしまいました。。。そんな壊れ方するんだ。。。
この状態だと、もとに戻すことすらできなくなってしまっているので何が何でもステアリングを外す必要があるのですが、手持ちの他のプーラーでは爪を引っ掛けられる場所がなくてどうにもならない。
仕方なく小型のギアプーラーを追加購入して、隙間に引っ掛けてなんとか外すことに成功。焦った…
なんとか外した方は直そうと思い、溶接同程度の強度が出る金属用接着剤を使用したものの、貼付け面が少ないからかすぐに剥がれてしまいました。部屋の飾りとはいえ使えないステアリングなんてどうしよう…
スポット溶接やるしかないかな。

交換後。ボスはは当時物のダイケイ製?を使っています。
なおスプラインの位置が若干ズレてて気になってしまったので後々HKBのものに交換。

いにしえのたいや(20さい)

これも納車整備段階で忘れ去られていた内容。というか納車整備色々忘れられているな(もとから信用していない)
93年当時のタイヤ…では流石になかったんですが、4本中3本のタイヤが2007年製造、1本に至っては2003年製造と20年落ちのタイヤそのまま。
溝があるので公道を走ること自体は許されますが、タイヤとしてはもうなんの意味もなしていないのでこれで走り回ろうなんて絶対に許されません。
すぐにタイヤ(とホイール)を用意して、前述のドラシャ交換後に履き替えてアライメントをやってもらった形です。

なお宗教上の理由でBSのタイヤを履きます。
今回はRE004の195/55R15

当て逃げされた!

自宅にはもう追加でクルマを置けないので、プリメーラ用に新たに月極を借りたのですが、納車翌週に当て逃げをやられました。確実に隣に止めてる輩(いつもまともに停めてない)しか位置的にも時間的にもいないし相手のタイヤに擦傷もあるので…なんですが、タイヤワックスで証拠を消されてしまい、嫌疑不十分で結局泣き寝入りすることに。

バンパーの未塗装部分 (とその箇所のカーカバー)に擦り傷ができてしまったので、激落ちくんとスーパーハードで誤魔化しています。でも傷跡は完全に消えきらなかったので今もよく見ると擦れた跡があり、チリがちょっとズレて少し垂れ下がってるような状態…悲しい…
カーカバーも買って1週間で穴あけられて最悪。

その後は仕方なくプリメーラを自宅に置いて、足と通勤で使うプレオをこの離れた月極に置く無駄をやっている状況。
今すぐにでも別の駐車場に借り換えてそこに移動したいんですが、横浜は月極が少ないし高いんだよね…(でどうせ借りるなら屋根ありに置きたい、となると本当にないしめちゃ高い)

(おまけ):純正ショックのロッド爆破

純正ショックを外したあと、フロントの足回りがほぼ同じ構造で、のちのP11プリメーラの兄弟車でもあるU14ブルーバードに乗ってる友達にフロント純正ショックをあげたんですが、バラすためにアッパーマウントのナットをインパクトで緩めたところ、ロッドが折れて爆破したらしいです
そんな壊れ方するんだ…
ちなみに普通に外れたほうも抜けてたらしいんですが、この状態でも車高調よりかたいP10の純正足マジでなんなんだ…?(しかも2型だから1型にマイルドになっているはずなのに)

普通はこんな折れ方しません。

ここまでの内容に驚いているぐらいでは旧車は乗れない

ここまでの内容が、だいたい納車されてから1ヶ月半でほど発生しています。
当て逃げは流石に別ですが、この程度では正直故障の範疇に入りません。いや故障ではあるんですけど、これぐらいは起きるかもしれない…くらいの気持ちでいる必要があります。

私のクルマ弄りというか維持のポリシーとして、”基本的に自走でおでかけして、ちゃんと自走で帰ってくる”を守るようにしています。つまり、自走できなくなってレッカーで帰るっていう状況は絶対に作りたくないので、日常点検うをちゃんとやること、そしてヤバそうなのを見つけたらできるだけはやく完全に壊れる前に交換するのを心がけています。これは以前のクルマでもずっと同じです。

アルファロメオ乗ってる人達がよく言ってる”自走できるうちは故障ではない”というのはある意味旧車全体で当てはまる内容かもなーと思うこともあります。
でもDレンジいれたらバックしたり突然ルームミラー落ちたりキーシリンダーごと抜けたり警告灯常に点灯してたり警告灯が点灯するので警告灯が正常とか言い張ってるようなそんなギャグはアルファロメオ以外で発生しても困る

オルタネータ/デスビ/ラジエータ交換済みの個体を買ったのも、ここいらがすでに交換されているということは近々すぐにダメになる可能性は低いということです。もちろんいつかはダメになる時期をみて予備部品を用意しておくか交換するかしないといけないとは思います。
交換されていなかったら多分できるだけはやい時期に交換していたと思うので、予定より高い車両価格=納車後にかけるはずだった整備費用の一部を先にかけた、という考え方もできます。

でも憧れのクルマは乗れるうちに乗ろう。

乗れなくなってからじゃ遅いので乗りましょう。車両代も整備代も、ローンを組めばだいたい解決するゾ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?