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中学受験塾探し中の方必見! 〜子供にぴったりの塾を選ぶ7つのチェックリスト

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

これまで30年に渡り、中学受験・高校受験・大学受験・帰国入試・総合型選抜入試などの各種受験や、海外大進学、留学生サポートなどを通して、日本とニュージーランドで約2000人の生徒と向き合ってきました。
このブログでは、受験からグローバル教育まで何でもありの教育の話をしていきたいと思います。

さて今日は、よく保護者の方から質問を受ける「どうやって塾を選んだらいいか」についてお話ししたいと思います。

先にお断りしておきますが、ここでお話しするのは「合格するためにどう塾を選んだらいいか」ではありません。
「お子さんが無理なく受験をし、成長するためにどう塾を選んだらいいか」についてが、今日ここでお話ししたいことです。

繰り返しになりますが、私は何が何でも合格させるべきとは思っていません。
受験はお子さんが幸せになるという目的を実現するための「手段」に過ぎないと思っているので、合格をゴールにしたような塾選びはお話しできません。
この点をご承知の上で、続きを読んでもらえたら嬉しく思います。

さてではいよいよ塾選びのポイントに入っていきますが、その前にまず中学受験の準備が親子でできているか確認をしましょう。
こちらは前回の記事である「中学受験参戦前のファイナルチェックリスト」で、自分たちの準備状況をチェックしてみてください。

もしまだ全ての項目のチェックが終わってなければ、焦らずにその準備を進めることから始めましょう。
このチェックリストは大空に飛び立つパイロットが、必ず離陸前に全てのチェックを済ませるのと同様、実際に中学受験を始める前に是非とも終わらせておいてほしいものです。
さもないとロングフライトの途中で故障した飛行機のように、中学受験というロングレースの途中で、深刻なトラブルを抱えてしまうこともありますから。

ではここからは、そのチェックリストが全て完了したことを前提にして、塾をどう選んだらいいかについて一緒に考えていきましょう。
ポイントは以下の7つです。

  1. 子どもの性格に合ったシステムか(進学塾 vs 個別塾)

  2. 習い事と両立できるか

  3. 受付の対応がいいか

  4. 志望校に合格者を出している教室か

  5. 担当講師に志望校合格の実績があるか

  6. 質問対応が充実しているか

  7. 教室長が営業マンでなく講師か

以下、一つずつ見ていきましょう。

まず重要なのは塾のシステムが子供に合っているかです。
こちらは後ほど「新学塾 vs 個別塾」という記事でまた詳しく書きますが、とりあえず競争が好きで自習できる習慣がある場合は、進学塾が向いていると思ってもらえればと思います。
逆に競争がストレスとなり、マイペースで学びたい子には個別塾が向いています。

結構進学塾にいかなければ志望校に合格できないと思い込んでいる人が少なくありませんが、実際には個別塾だけで合格している生徒もたくさんいます。
大切なのはお子さんがハッピーに通えることなので、進学塾にこだわり過ぎないようにしてくださいね。

またシステムが子供に合っているかも確認しましょう。
教材はレベル別になっているのか。
予習式か復習式か。
宿題の形式や量、そのチェックシステムはどうなっているかなど、できる限り細かく情報を集めると良いでしょう。

2つ目は「習い事と両立できる」スケジュールの塾を選ぶということです。
小学校高学年はゴールデンエイジで、自分の好きなことに没入してほしい年頃です。
その好きなことを取り上げてまで準備しなければ受からない学校は、明らかにレベルがあっていません。

繰り返しになりますが、受験は幸せになるための手段に過ぎません。
受験のために子供から好きなことを取り上げることに、私は賛成できません。

3つ目のチェックポイントは、受付の対応の良さです。
受付は各種事務処理はもちろん、子供達への声がけなどのメンタルサポートをになっていることも。
そしてその受付の対応や雰囲気を見れば、その教室の質も見えてくることでしょう。

私もこれまで沢山の教室を回ってきましたが、職場の雰囲気は受付によく現れており、教室の感じがいい教室はスタッフ間の関係もよく、子供達への面倒見も良かった記憶があります。
講師だけでなく受付スタッフの対応も、ぜひチェックしてみてくださいね。

4つ目のポイントは、通わせる塾の教室から志望校への合格実績があるかです。
塾は教室によって重点校が異なっているので、塾全体でいくら合格者が多くても、肝心の子供が通っている教室からはほとんど受かっていないというケースも。
この点は入塾前に、「うちの子が目指している〇〇中に、こちらの教室から昨年は何人合格しましたか?」と聞いてみるのもいいでしょう。

5つ目は、その教室で実際に指導している先生のレベルです。
ここは情報収集が難しいのですが、実際に通っている方から聞くなどして、教え方が上手いか、指導は熱意をもってしているかなどを確認しましょう。
一般にレベルの高いクラスにはいい先生がいますが、その先生の質も教室間でばらつきがあります。
できる限り入塾前にチェックしましょう。

6つ目のチェックポイントは、質問対応の充実度です。
塾に行って一番ありがたいのは、わからないことをすぐに聞いて解決できる点です。
しかし実際には、特に進学塾では質問時に並ばなければいけないことも少なくなく、一回に聞ける質問の量も限定されていることがあります。
これでは気軽に質問に行けず、分からないことが積み上がって行き詰まる恐れもあります。

学習内容だけに限らず、受験の悩みについても気軽に親子で質問できる体制があるのかについても、自分たちの状況に合わせて判断してみると良いでしょう。

最後に必ずチェックしたいのは、各教室のトップ(室長や教室長など)の性格や特徴です。
どの教室もトップによって運営方法や方針は大きく異なります。
トップが変われば教室の雰囲気が一変することも少なくありません。

そんな教室のトップにはたいてい、2つのタイプがいます。
それは「営業マン」か「講師」かです。

教室長にはたいてい、本部から実績ノルマが課せられています。
そしてそのノルマ達成のために、教室長は他の講師たちを率いて教室を運営するわけですが、ここでノルマを重視する教室長は時に、合格実績ばかりに目が入って、肝心の生徒たちの学習に目が行きにくくなることがあるのです。
こうなると必要のない講座を誘導されたり、行きたくもない学校を進めたりという事態も起こってくる可能性があります。

そこで親自身がもっと賢くなって、教室長がどんな視点で教室を運営しているのかしっかりチェックしましょう。

さていかがでしたでしょうか。
塾選びのポイントは一言で言えば、「お子さんんが無理なく学習に集中できる環境が整っているか」につきます。

中学受験を早く始めたいと焦るあまり、安易に塾を選んで後悔する方をこれまでたくさん見てきました。
塾はお子さんが幸せになるための受験という手段を使うための「道具」です。
どうか塾の言いなりになるのではなく、親自身が知恵をつけて、賢く「利用」して下さいね。

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