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人とちがうってそんなに怖い?主流派をヤメル勇気も時には必要

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

うちの子って受験とか向いていないかも…。
勉強好きでも得意でもないから、大学は無理かな?

こんなふうに悩んでる人って、
思ったより結構たくさんいるんだなって最近思います。

ひょっとしたらあなたもそうだったりするかもしれません。

確かに日本で子育てしていると、
「勉強できない=成功難しい」って図式になってますよね。

でもそれって親が視点を変えてみると、
ただの思い込みだったりすることも多いのをご存知ですか。

もし「なんか子育て難しいな」って思っているなら、
きっとヒントになると思うので最後まで読んでみて下さいね!


みんな「同じ」を目指す必要ある?

私自身がまだ受験の世界にいた頃、
受験で子どもを成功させることこそが、
子供の幸せに貢献できることと信じていました。

今思えば若かったな(笑)と思いますが、
その考えがいかに浅はかだったかは、
今になっていたいくらい実感しています。

それでも当時の私の頭の中には、
それ以外の選択肢が見つかりませんでした。

だからこそ子育ての場を日本ではなく、
私は海外に求めました。

当時は周囲の人から、
「日本でうまくいかないのに海外で成功なんて無理」とか、
「どこにも逃げ場なんてない」とずいぶん非難されました。

でも今振り返ってみると、
そう言ってくれた人たちにはきっと、
他の選択肢が見えていなかったんだなと思えます。

私は受験そのものが悪いと、
思っているわけでは決してありません。

そうは思ってはいませんが、
伝統的な受験システムに向かない人まで、
その道を強いられるシステムには疑問があります。

そもそも伝統的な受験で図ることができるスキルは、
とても限定されています。

またずっと言われ続けている「地頭の良さ」自体も、
これからの未来で本当に役に立つのかについては、
日本企業の現状を見ても疑問があるところでしょう。

何が言いたいかというと、
もし自分が合わないと思うなら、
これまで誰もが当たり前と思っていた教育システムで、
無理に成功を目指さなくても良いのでは
ということです。

登山と同じで子育ても、
頂上に登る道はいくつもあるはずです。

そもそもみんなと同じ山の頂を、
無理に目指す必要さえないのではないでしょうか。

日本がまだ世界をリードしていた昭和時代なら、
みんなが目指す山に登る価値は十分にあったかもしれない。

でもこんなに世界が多様化する現代になっても、
まだ昭和時代と同じ道を歩いていくことが、
本当に未来に繋がっていくのでしょうか。

私は必ずしもそうとは言い切れないように思います。

違うこと=個性

日本にいるとみんなと同じであることが、
正しいとされることが多いように感じます。

学校でも相変わらず誰かが発言したとき、
賛同を示す拍手をクラスみんなでしたり、
「同じでーす」とみんなでいう習慣がある学校もあるそうです。

令和時代でもまだそうなの?と驚いたものですが、
それが実際に行われているとしたら、
私の小学生時代と変わってないようにすら感じます。

学習指導要領に則った全国一律の基準で、
日々教育が進むシステム上仕方ないのかも知れませんが、
人と同じことが常に良いと言う発想は素直に頷けません。
(もちろん常に反対することがいいわけでもありませんが)

それは人と同じがいいと言う価値観からは、
新しい発想は生まれにくく、
結果イノベーションが起こりにくくなるからです。

それでなくてもAIの発達によって、
人間の役割が大きく変わろうとしている現代です。

こんな時代にイノベーションが起こらないことは、
決して無視できない問題ではないでしょうか。

広がりつつある選択肢

そんなことを言っても日本には大学受験があるんだから、
みんなと同じようにできなかったら、
大学に入れなくて子供が苦労するじゃないか!

この話をすると必ず、こうしたご批判を頂きます。

大学に行かないと苦労すという発想自体にも、
ツッコミどころはあるものの今回はそれは気にしないで、
大学に行かなければいけないことを前提で考えてみましょう。

別の記事でもすでに書きましたが、
大学の入試制度そのものも変化してきています。

これまでのように「習ったことを吐き出す」式の、
一般入試による入学者数が私学を中心に減少し、
変わって個性を持った生徒を選ぶ推薦式が主流になりつつある。

そこでは決まった答えをいかに早く正確に導けるかという、
AIが得意とするスキルに変わって、
自分の好きや得意を持った生徒が選ばれています

これは海外(特に欧米)の大学の入試形式ですが、
日本でも「総合型選抜」を中心に普及してきていて、
これからもさらなる拡大が見込まれています。

こうした状況を踏まえて考えるなら、
同じ答えに拍手をしたりするよりも、
違う答えを言える生徒を育てる方が大切です。

みんなと同じではない自分だけの答えを、
新しい着眼点から見出していくことを目指す。

その先にこそきっと未来のイノベーションは、
生まれてくるのではないでしょうか。

もし既存の学校システムから外れても、
今はN高などの通信制などの選択肢もあるので、
道は見つけやすくなっていると思います。

主流から外れる勇気を持つ

こうした観点から考えると、
別に伝統的な日本の教育システムに適応できなくても、
そんなに悲観する必要はない気もします。

これまでみてきた生徒の中でも、
通信制高校や高卒認定試験、不登校→留学などを経て、
大学に入った生徒も何人もいます。

彼らの多くはこれらの経歴を見て分かる通り、
日本の教育の主流から大きく外れたと、
世間的には見なされる子供達です。

でもその実態は主流で成功したと言われる生徒より、
遥かに実のある充実した進路を掴み取り、
幸せな社会人生活を送っています。

それは彼らが主流から外れたことを気にせず、
自分の進むべき道を淡々と歩んだからであり。
きっとそれは誰にでもできること
だと思うのです。

私がかつて指導したトップクラス出身の生徒の中には、
誰もが羨む大学に合格しながら、
卒業後に幸福度の低い生活をしている子が何人もいました。

主流で成功するから幸せ、
主流から外れたら不幸せという発想は、
単なる親の幻想や思い込みなのかも知れません。

大切なことは誰より愛しい我が子が、
幸せになることではないでしょうか。

そのためならきっと親は、
主流から外れる勇気を持つことができる。

私はそう信じています。

まとめ

さていかがだったでしょうか。

今日はみんなと同じ=素晴らしいという、
固定化した発想から自由になることで、
子育てが楽になるのではという話をしました。

人と違うことを受け入れるのは、
時には親にとって難しい決断かも知れませんが、
それがお子さんの才能を解き放つきっかけになることも。

時代は今大きく変わろうとしています。

世界では新しいイノベーションが求められ、
人とは違う発想ができる人材が重宝されています。

親が想像できる範囲の安定を求めることが、
変化が重視される未来においては逆に子どもを、
不安定な立場に置くこともあリえます。

その意味にも私たち親はもっと広い視野で、
子どもに与える教育を考えられるようになりたいですね。

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