見出し画像

違うと同じ みんなってだれのこと?

【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』
考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。

今日は「違う」と「同じ」ということについて考えていきたいと思います。今、『かもめのジョナサン』の音読会に参加しているのですが、その中で、主人公である(かもめの)ジョナサンが飛行の練習することに対して、親はどうしてみんなと同じにできないの? と言う質問をします。それに対して、ジョナサンは試しに自分もみんなと同じようにやってみようとやってみるわけです。

ただよく考えるとみんなと同じということはどういうことなのか? ジョナサン(かもめ)の場合だと、みんなで魚を取り取り合って食べ物にありつくために頑張るとか、まあ、そういうことをやるということがみんなと同じことでしょうか。

もう少し抽象的に言うとつまりは、生きるために食べるのではなく、食べるために生きる、ということがみんなと同じことであると。この本ではかもめの生活を通しての寓話、比喩であるのですが、実際の人間の生活というのを見ていると、まさに同じでないかと思ってしまいます。

ここから先は

2,983字
過去の記事はすべて読むことができます。

TAKU LABO

¥390 / 月

「どう生きるのか?」よりも、知りたいのは「生きるとはどういうことか?」だ。 「自分(わたし)らしさ?」よりも、知りたいのは「自分(わたし)…

A world where everyone can live with peace of mind🌟