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催眠誘導で友達を冥王星まで連れて行ってしまってビビる。【自作催眠台本の全文】

人間が秘めている想像力は
宇宙の広さを持っていました。

昨日の夜。
催眠誘導を友達にやってみました。

涙が止めどなく流れる。
たまに漏れる小さな嗚咽。
深い感動。

僕が狙った通りに誘導が成功して
友達を冥王星まで連れて行ってしまったのです。

催眠誘導をおこなったのは
昨日が初めてで
その効力の大きさに
呆然としてしまいました。

何が起こったんだろう。

冥王星
引用元:https://www.shutterstock.com

この記事では
昨夜に体験した
催眠誘導の一部始終
その肝となる
僕が書いた催眠台本の全文
そこで感じた危うさの側面について
書き置いておきます。

ご一緒に、人間が持つ
潜在意識の無限の広さを
味わって頂ければ幸いです。


また、素人による実施体験なので
マネする際はご注意ください。

やってみて実感した危険性を
自戒する意味もおおいに含みながら
ここで共有するのも本旨の一つです。

この記事は、台本の本文も含めて
約7000文字あります。すいません。

催眠誘導ってなに?


催眠誘導は、
心理療法にも使われていて
ヒプノセラピー(催眠療法)を
行うための技法だそうです。

専門で行われてる方には申し訳ないんですが
ここでは、もうすこし広くとらえて

「催眠的な技を使って
潜在意識に眠っている
大きな想像力を呼び起こし
イメージの中で遊ぶこと」

と考えています。

またせっかく潜在意識の中で自由になれるので
今まで気が付かなかった
自分の一部に出会って、楽しく戯れて
新たな着想やアイデアを
持ち帰ってこられれば、
という狙いも持っています。

今回、私が行ったのは
言葉による誘導です。

言葉のみで、どこまで
イメージを広げられるか
試してみたかったのもあります。

・・・

僕が催眠誘導に興味を持ったのは
不眠症がきっかけです。
10年ほど前。

ネット上には、言葉を使って
暗示や誘導で眠りに導くような
読み上げ音声があって、
何度もお世話になっていました。

(中には、女性の声でいかがわしい内容も含み
いくつか手を出して驚きの体験を得て
同時にヤバいとも感じて
危険な面があるのを知ったわけですが
ここでは触れないことにします)

いつしか不眠症は気にならなくなって
催眠誘導はしなくなったのですが

もともと興味を持っていた
潜在意識とか無意識の広大さとかの
体験的な学びの一部として
ずっと残っている気がします。

とくにこのあたりの本の内容を
体験と照らし合わせて実感できた
というのが、大きかったです。

また催眠をかける危険性も
繰り返し伝えられていたので
軽んじて行うことはしなかったし
注意を復習して慎重に実施できたのも
大事な点です。

その危険性は後ほど触れます。


催眠誘導のきっかけ


友達と瞑想について話していました。

「ロウソクの火を見つめると
深い瞑想状態に入れるよな」

「ほなやってみよか」

瞑想が好きな二人は
そんな流れで
ロウソクの火を見つめる実験を
なんとなくやってみました。

「こりゃ、深いな」

「ああ」

「宇宙にも行けそうやな」

「せやな。行ってみよか」

これくらいの気軽さで
宇宙行きの催眠誘導を
やってみることになりました。

「よっしゃ、ほなその台本
書いてみるわ」

後日、台本作成に取り掛かってみると
眠っていた催眠についての興味と
貯めてあった潜在意識についての知見、
心理学、脳科学、ヨガ、密教、身体論、
アファメーションなどの知識が
溢れるように顔を出してきて

あっという間に
楽しみながら書き上げてしまいました。

この台本を公開するのは
そのあたりの知識体系が
催眠成功によって裏付けされたようで
嬉しかったというのと

先人たちの知恵が
文章に凝縮されていて
一望すると面白いのではないかと
考えたからです。

冥王星に行く


友達とはいつもライン通話で
長話をしています。

音声だけで
どこまで催眠をかけられるか
という挑戦の意味も込めて

今回は遠隔で通話のみの
実施にしました。

前回と同じように、
ロウソクの火を見つめます。

同じ空間を共有するのも
大事なポイントなので、
催眠をかける側の僕も
部屋を真っ暗にしてロウソクをみつめます。

1分見つめて
1分目を閉じて残像を見る。
2回繰り返してから
10分、じっとロウソクの火を見つめる。

仰向きで横になってもらってから
用意した台本を読み上げます。

リラックス系のBGMを流しながら

深く、ゆっくりと。
言葉を噛みしめながら。
間合いをはかって。

夜の静けさに響くのは
自分の声と、ゆるやかな背景音楽のみ。

約40分ほど。

台本を読み終わって
催眠の解除作業を行い
声をかけます。

「お疲れさま。どうだった?」

鼻をすする音と
かすかに嗚咽が聞こえる。

「号泣だった。冥王星人に会えた」


催眠誘導の台本・全文


僕が書いて実際に読み上げた
台本の全文をここに書き写します。

もし、こちらを参考にして
催眠を行ってみたい方は
後述の注意点を必ず読んでください。


「冥王星への旅」

宇宙へ旅にでるために
準備をしていきます。

目を瞑って
深呼吸をします。

吸って
吐いて
吸って
吐いて
吸って
吐いて

リラックスしてきました。
呼吸が楽です。

自由で、
ここちいい空間の、
宇宙へ
遊びに行きましょう。

体の力を抜いていきます。

同時に
感謝の思いを
体のすみずみまで
いきわたらせていきます。

まずは
足のつま先から。
足の裏、かかと。

いつも体を支えてくれてありがとう。

足首。
ふくらはぎ。

体を支えてくれてありがとう。
だらーんと
力が抜けていく。

ひざ。
ふともも。
ありがとう。

リラックスしています。

感謝の思いが
気持ちよく
白い光になっていきます。

ふわふわしてくる。

股関節。
おなか。

いつもありがとう。

どんどん力が抜けていきます。

感謝の思いが、
きらきらと
光になってきました。

柔らかくて、白い光が
おなかのなかで
広がっています。

柔らかい光。

じんわり、温かい。

むね。
肩。

いつもありがとう。
力が抜けていく。

にのうで。
ひじ。

ありがとう。

手首にむかって、
白い光が、
だんだんと広がっていきます。

てのひら。
てのこう。

ぜんぶの指先に、
光が届きました。

ここちいい。

両腕がぜんたいが
感謝の光に包まれています。

力が抜けて、
ふわふわしてきます。

じんわりあたたかい。

胸のぬくもり。

私の声も
光になって
あなたの光と
溶け合って行きます。

胸に感じる温かい
白い光が
だんだんと
あたまにむかいます。

くび。
かお。
あたま。

あなたの体は、いま
白い光に包まれています。

両手、両足、
どうたい、あたま。

からだぜんぶが

やわらかくて、
ふわふわしてる。

体の内側にも光が
入って行きます。
きらきらしてる。

呼吸を
するたびに
光がだんだん強くなる。

少しのあいだ、
光につつまれて
じんわりした温もりを
安心して味わいましょう。

・・・

温かい体は
少しのあいだ
地球に置いておきます。

制限の
なくなったあなたは
どこにでも
いけるようになりました。

白く光っている
感謝のエネルギーが

私たちを
宇宙に連れていってくれます。

ありがとう。

私の声は
光になって
あなたと一緒に
宇宙をただよいます。

私の声は、光。

不安や恐れは
地球においていきます。

もし、
怖くなっても、
いつでもすぐに
戻ってこられるから
安心しています。

私の声に
集中してください。

大好きな色の
光を
目の前に
思い浮かべてください。

大好きな色。

キラキラして
あなたを照らしています。

きれいで。うつくしい。

ぼうっと眺めています。


私が、
数字を10から逆に
数えて行きます。

大好きな色の
光の先に
宇宙への入り口があります。

数字が減っていくにつれて

あなたを包んでいる
感謝の光も、
だんだん
大好きな色に
変わって行きます。

あなたは、
どこへでもいけます。

数字が、0になった瞬間
あなたは、
ここちよく
宇宙を漂っています。

10
9

大好きな色の光が
どんどん大きくなって、
まぶしい。

8
7

感謝の光と一緒に
あなたはどんどん
深く入っていく。

6
5

まぶしい光の先に
宇宙が広がっています。

4
3

一緒に、光へ
飛び込みましょう。

2
1
0

・・・

ここは、
完全に自由な空間です。

制限がなくなったあなたは
いま、宇宙にいます。

感謝の光があなたをまもっていて
安心です。

ふわふわ浮かんで
気持ちいい。

ほら、地球が見えますね。

青くて、美しい地球。

上も下も宇宙
右も左も宇宙
前も後ろ宇宙。

ところどころに
綺麗な星が輝いています。

太陽の
深いオレンジ色も見えますね。

少しのあいだ
この地球の近くを
自由に
好きな速さで
飛び回って
遊びましょう。

ご自由に。

・・・

もっと遠くに行ってみたいですか?

では、太陽系の端の方まで
行ってみましょう。

どこにだって
自由に、飛んでいけるのです。

あなたの体を包む
感謝の光が強くなってきます。

太陽を後ろにして
どんどん遠くに飛んでいきます。

だんだんと、前のほうに
飛んでいきます。

地球と月がだんだん遠ざかっていく。

ここちいい速さで進んで行きます。

すーーー。

赤い火星が左手に通り過ぎていく。

くすんだ黄色の
大きな木星が右手に通り過ぎていく。

あなたは、流れ星のように
光りながら
どんどん宇宙を進んでいく。

移動が気持ちいい。

美しい輪っかのかかった
茶色い土星が見えます。

輪っかの

内側をすーーーっと
通りすぎました。

楽しい。
ありがとう。

感謝の光をまといながら
どんどん進みます

水色の天王星が左手に
通り過ぎていく。

深い青色の海王星が
右手に通り過ぎていく。

遠くのほうに、
小さな
薄い赤茶色の星が見えてきました。

どんどん近づいていきます。

ここちいい速さで

薄い赤茶色の惑星に
近づいていきます。

だんだんと近づいていく。

感謝の光に包まれたあなたは
太陽系のはしまで
やってきました。

まんまるい冥王星が
あなたの目の前にあります。

丸い、冥王星。

薄い赤茶色をしていて、
ところどころは
白かったり、赤かったり。

美しいグラデーションです。

冥王星の周りを回っている
カロンという星も
見えてきました。

衛星ですね。

冥王星の半分くらいの大きさで
銀色に輝いています。

じんわりした輝き。

他にも、小さな惑星がいくつか
あるようですね。

・・・

丸い冥王星の
好きなところへ
降り立つことにします。

薄い赤茶色へ
どんどん近づいて行きます。

好きな速さでかまいません。
感謝の光があなたを守っています。

どんどんと
冥王星の大地に
降りて行きます。

どんどんとやわらかく
降りて行きます。

すーーーっと
降りて行きます。

・・・

冥王星の大地に
降り立ちました。

ここが、
冥王星の地上です。

魂の故郷へやってきました。

この場所では
あなたの魂が安心して
もっと自由になれるところです。

好きなように飛び回って
かまいません。

あなたが望めば
なんでも見えてきます。

ここちいい速さで
飛び回って
みたいものを
見つけてみましょう。

何が見えてくるでしょうか。

・・・

あなたが、見たもの。

見えるもの全てが
あなたの魂を
進化させてくれる
たのもしい、仲間たち。

もし聞きたいことがあったなら
問いかけてみましょう。

その答えは
言葉かもしれないし
言葉ではないかもしれません。

どんな形であっても
あなたは確かに
受け取ることができます。

どうぞ
問いかけてください。

・・・

答えを、受け取りましたね。

それは
あなたの
魂の進化を
おおいに助けてくれます。

胸に、しまっておきましょう。

その大事な宝物を
地球に持ち帰りましょう。

名残惜しいですが
地球に戻るときが
やってきました。

好きな時に
ここへ戻ってくることもできますので
安心です。

お会いした仲間たちに
「行ってきます」と
お伝えしましょう。

いってらっしゃい。

それでは
冥王星に別れを告げます。

・・・

目線がどんどん
上へ向かって行きます。

好きな速さで上がって行きます。

宇宙に向かって
だんだんと
浮かんでいく。

上に向かってどんどんと
進んでいく。

まんまるの
赤茶色の冥王星が見えますね。

いってきます。

私の声は光。
私についてきてください。

どんどん進んでいく。

地球に帰ります。

青色の海王星

水色の天王星

通り過ぎていく

輪っかのある土星

黄色い木星

通り過ぎていく

赤い火星

オレンジの太陽と
青い地球が見えてきました。

あなたの星に
戻ってきました。

私が
1から10まで数えると
あなたは地球に降り立ち

清々しい気持ちで
元の体に入っていきます。

地球に近づいていきます。

1
2
3

宝物は、
胸にしまってあります。

4
5
6

体の感覚が
戻ってきます。

7
8
9
10

はい!
息を大きく吸って

ゆっくり吐きながら
目を開きましょう。

お帰りなさい。

体の感触を戻しましょう。

ゆっくり起き上がって、
楽に座って

両手を高く上げて
グーパーグーパー

立ち上がって
大きく伸びをして、

深呼吸。

冥王星は
いつもあなたのそばにいます。

お疲れ様でした。



冥王星で見て聞いたもの


涙を拭いて、鼻をかんで
深呼吸して落ち着いたあと、
友達は感想を語ってくれました。

潜在意識に深く入って
見えてきた個人的な内容も含むので
友達に了承を得て、記載します。

・・・
本当に宇宙に行けた。
光に守られていたから安心できた。
声が光としてそばにいたから
なんか嬉しい。
地球の近くでは、ゆっくりとしか
動けなかったけど、
「好きな速さでいい」というので
安心して遊べた。

旅をしている途中、
「自由」という言葉が出るごとに
ふるふるしてきた。
今の自分にとって、
大事なキーワードなのだとわかった。

土星の輪っかをくぐって
楽しかった。

冥王星に降り立てるなんて
すごい嬉しかった。

・・・冥王星では何が見えた?

砂漠のような荒野っぽいところ。

なぜか、冥王星が大きなガラスで
覆われている。
巨大な宇宙船の中から見てるようだった。

そこから地球がまあまあの大きさで
見えていた。

地面から宇宙に向かって
赤茶色、緑、黒色まで
グラデーションが綺麗だった。

飛び回って遊んだ。
大きな鳥の羽を見つけた。
淡い色合いで、主に白い。
光の角度によってうすく虹色にも見えた。

その羽がハンモックみたいで
乗っかれるようになってて
寝転んでのんびりした。

地面には綺麗で透明な石が
いくつかあった。
どれも半分くらい地面に埋まってて
半分が見える。いろんな色がある。

・・・何か聞きたいことは聞けた?

聞こうと思って
砂に手を突っ込んだら
水みたいに柔らかで
紋が広がっていった。

なんとなくまぜまぜしてみた。

すると、石を一つすくえた。
透明なうすい水色をしてた。

その石に、聞こうと思った。

2つ質問したんだけど、
はっきりとは思い出せない。

というより、言葉にしにくいのかも。

「答えは言葉ではないかもしれない」と
言われたのもあって
チャネリング的な感じで
情報を受け取った気がする。

なんとか近い言葉で表してみると
「なんで私はここにいるの?」と聞いて、
その答えが思い出せないけど
「どうしたらここにいられるの?」
と質問すると
「いつも、いるよ」
と言われた気がする。

この質問をするまで
地球に帰りたくなかった。

でも答えを聞いたら
安心して帰っていけると思った。

持って帰っていいと言われたので
その水色の石を
胸に仕舞って地球に戻ってきた。

すごく気持ちよくて
楽しい旅行だった。

催眠誘導の危険

友達の感想を聞いて
本当に見てきたように語っているのに気づき
催眠の深さを実感しました。

感動して涙するほどの
臨場感を持ったところを見ても
ヤバい技術なのかもしれない。

感想を聞きながら、
本当に気をつけようという気持ちが
湧いてきました。

もちろん、友達に対して
悪意は一切持っていないし
誰かの潜在意識に何かを埋め込んで
思い通りに動かそうとも思わないけど
・・・
できてしまうのかも。

それほどの威力を感じてしまったのです。

現実に、この技術を悪用している
個人や集団もいる。
その中身がこれだったのか、と。

複数の書籍や動画で
繰り返し伝えられる
注意点をここに書き置きます。

催眠術者は、自分自身に
催眠をかけている。
自分が深い催眠状態にあるからこそ
相手を催眠にかけられるのです。

催眠をかけている間
酔っ払いに近い状態なので
論理的な思考ができなくなる。

相手は自分を信頼して
催眠に入っていくのだけれど
自分の理性の働きも弱くなってくる。
この点、強く自覚しておかないと
間違った行動を起こしかねない。

・・・
確かに、音声で台本を読み上げているあいだ
頭がふわふわ、ぼうっとしていました。
台本を読むことだけに集中していましたが
理性が弱くなっていたのかもしれない。

本当に気をつけます。

もしあなたが
催眠をかけることがあったら
この点ゆめゆめご注意ください。


まとめ

ここまでお読みくださって
ありがとうございました。

なんだか、
ヤバいもの書き置いてしまったんじゃないかと
少し不安です。

でも正直なところ、
すっごく楽しかったんです。

台本を書いてる時、
台本を読んでる時、
友達の感想を聞いてる時、
どれを振り返っても
まあ、楽しかったこと。

すこしでも
これをお読みのあなたに
お伝えできればと思い書きました。

感想が気になるところです。

あと台本を書く時に使った技術を
詳しく説明しなかったのは・・・

説明しようとすると
その情報量と細かさが膨大で
自分では扱いきれなくなって
お手上げしてしまった感じです。

要点だけなら出せました。
・変性意識に入ってもらう
・常に楽しさを追求する
・徹底したリラックス
・身体にアンカリングする
・安心感を与え続ける
・良い影響を残す工夫
・ストーリーを途切れさせない
・臨場感を細部に行きわたらせる
・間をとるときの必要性と意味の裏付け

・・・
このそれぞれの要点が
台本のどの部分にあたるのか。
要点を裏付ける理論と必要性。
それを具体化するための
言葉のチョイスの意味・・・

などなど考えていたら
頭がパンクしそうになってきたので
引き上げてしまいました。

個別にコメントで
質問など頂ければ
喜んでお答えします。

使う際はご注意を。

ここまでお読み頂きありがとうございました。 こちらで頂いたお気持ちは、もっと広く深く楽しく、モノ学びができるように、本の購入などに役立たせて頂いております。 あなたへ素敵なご縁が巡るよう願います。