歳を重ねるにつれて、何も成していないのに達観したような考え方が膨らんでいるような気がする。私は基本的に誰にも嫌われたくないし、他人のことをあまり嫌いになったりもしない。
すごく人に左右されている考え方のようであって、あまり人に関心がないとも取れるのかなと思っていて、それをこの前すごく感じた話がある。

文の初めに書いたように、私はある種の自分の考えが正しいと思ってしまっている節がある。「人と仲良くする」という点において、私はなかなかいい立ち回りができているのではないかと思っていた。それは実際、よく周りからも誰とでも仲良くできていると言われたり、仲違いするようなことも少なかったりすることに起因している。
しかし、そこで自分でそう思い込んでしまうことは本当に良くない。
最近、人との付き合い方が難しいなと感じている。漠然とそう思っていた時に、同期と後輩の話をした。容姿が綺麗で小さくて可愛い上、愛想が良くて社内でも人気者の後輩だ。ぐいぐいと来てくれるので、正直嬉しくはあるのだがそのテンションの人と話していてうまく行った試しがない。そして例にも漏れず、その子とも話の終わりは気まずい雰囲気になって終わることが多い。だから、少し苦手意識は持っていた。挨拶はきちんとするけれども、別段話しかけることも無くなっていった。（仕事でもそんなに関わらないというのも大いにある。） 同期との話に戻ると、私がその後輩のことを露骨に嫌っているのが分かるし、本人にも多分伝わっていて嫌われてるんじゃないか。というのだ。
正直ショックだった。うまいことやれていると思っていたこともある。
さらに厄介なことに、私は人に嫌われたくはない性分である。上手にコミュニケーションが取れていない後輩であっても好かれたいに決まっているのだ。 自分の立ち回りや考えというのは案外湾曲して相手に伝わっているものだ。 やはり言葉に勝るコミュニケーションツールはない。
その後輩だけではない。
もしかしたら、私の知らぬ間に傷つけている人もいるやもしれない。
きっといるのだ。
「自分はこうだから」 とスタンスを大事にする前に、周りの人を大事にすることが自分を大事にすることに繋がるなと感じた。そしてマッチポンプ的に溜まったストレスというものは、今回のような晩酌でハイボールと共に流し込む。 それで終わり。 自分を真っ直ぐ愛せる素直な人間になりたいもんです。