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オードリーANN in 東京ドーム ライブビューイング広島

今日は一年近く待ち望んでいた日。
オードリーのオールナイトニッポン東京ドームライブだった。

残念ながら会場は席を取ることができず、広島の映画館でのライブビューイングとなった。
それでも本当に現地にいるかのような錯覚に陥ってしまった。
リトルトゥース(リスナー)を楽しませようとオードリーを始めチーム付け焼き刃、その他スタッフの皆さんが悩み、考え抜いたおかげである。
本当にたくさん笑わせていただき、感動して目頭が幾度か熱くなってしまった。

こんな時間だから、もう寝てしまおうと思ったが、どうしても今日の気持ちは鮮度の高いまま保存しておきたくなった。

ライブは終わり、一緒にライブを見た同期と後輩を連れてご飯を食べた帰りである。もう12時を回っている。

最寄駅を降りて家まで20分弱の道を歩く。
音楽も聴かずに今日のことを思い出していた。
ラジオで、ライブの開催が発表されてから、今日の日を迎えるまで約1年。
いろんなことがあった。

去年の今頃は、私は休職する直前で精神的にも参っていた。
気持ちが重くて夜も寝られず、自己嫌悪が続く日も多かった。
それでも心の支えになっていたのは、寝られなくても側にあった深夜ラジオと当時お付き合いしていた彼女の存在。
社会人になってからは遠恋になってしまったが、それでも仲良く過ごせていたので、結婚もするものだと勝手に思っていた。
そして、本当は一緒に行きたいと思っていた。

結果としてそれは叶わなかった。
休職に入り、お付き合いしていた方とはお別れをして、仕事に戻り、目の前にある仕事に打ち込もうと頑張ってきた。
寂しい思いはしたくないから、誘われた飲み会や遊びには全て足を運んだ。
そんな自分が正しいのかもわからず悩む日もあったが、そのおかげでできた縁もあって。そうして築いてきた今の環境を私は結構気に入っている。

今日のパブリックビューイングも、ラジオが好きだけど普段あまり話すことができていない後輩と、仲はいいもののオードリーのオールナイトニッポンを聞いていない同期の友達、そして一番オードリーが好きな2つ下の後輩で観に行った。私は普段、人を誘ったりしないが、満を持してこのメンバーを誘ったのだ。

あまり話しかけられていない後輩に断られるのが嫌だ。
同期が来てくれても内心楽しくないなと思われたくないな。
そんなことを考えていた。

それも杞憂だった。

隣同士肩を並べて一つの画面を観る。
映画と同じだが、そうではなかった。
自分が好きなものをみんなも好きで、まさに好きになってくれている。

一人でベッドの中にうずくまって聴いていた時期を思い出して、胸が熱くなった。

そんなことを思い出しながら歩いていた。
なかなか家には着かない。
それでもよかった。もっと歩きたくなった。

たくさん思い出した。
広島に来たてで一人きりだった時のこと。
友達がいなくて、コーヒーを持ちながらずっとラジオを聴いていた休日。
前の彼女との会話や、まだひきづっていたこと。
休職時に、親に心配をかけられず元気なふりをしていたこと。
そして、何も考えずに頑張ってきた仕事。
広がってきた人間関係。
それに伴って、なかなか聴くことができなくなってしまったラジオ。
そして今。
1から築いた関係性が、ここまで育ってくれたこと。
そして人生で考えると、この時でさえも過去になる時が来てしまうこと。
一人じゃなくなると共になぜか離れてしまったラジオという存在のように忘れてしまうことがあるのかもしれない。
でも、それは嫌だと思った。

抑えきれない想いがまだ胸にあるので、寝転んでられない。
立ち止まれなかった。
左足。靴の紐が解けていたが、結び直さずに歩いた。
その方が今日のことを思い出せる気がしたから。
明日も朝早くから仕事があるからたくさんは歩けないけど、少しだけ遠回り。

ラジオをつけてベッドに入ろう。



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