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極上の切れ味を体感せよ Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical レビュー その1

みなさんこんにちは
今日もレンズに魅了されているシオタニです。
今回は良いと評判のレンズ、Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalをレビューしたいと思います。あくまで私視点でのレビューですので、1つの意見として参考にしてください。

なぜこのレンズを選んだのか

このレンズを選んだ理由ですね。それは2つあります。

・ハーフマクロであること
・色収差が徹底的に補正されていること

この2点です。もともと欲しいと思っていたのが安く売られていたので買ってしまいました…
直近の仕事でマクロレンズが必要でしたし、どうせなら買ってしまおうということでお迎えいたしました。かわいいです。はい。
このレンズ最大の魅力は「アポクロマート」設計である事です。光は色によって屈折率が異なります。この性質によって、色ごとに結像位置が異なることで起こる収差を色収差と呼びます。この色収差が起こると、パープルフリンジのように本来存在しない色が出てきたりします。要はクリアな絵にならないわけですね。
このアポクロマートは、赤色、青色、紫色の光の結像位置を完全に補正しているのです。色収差無し。最高にクリアな描写をお届けします。
私は大のフリンジ嫌いでして、このレンズの描写は気になっていたんですよ…その真価、皆様もご覧になっていってください。

作例・使用感

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それはまぁバッキバキの絵を叩き出してくれます。最短から無限遠まで変わらない安定した描写です。ピントリングもヌルヌルで非常にピント合わせがしやすいですね。

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絞り羽が10枚なので、絞ると魅力的な光条を見せてくれます。65mmなので光条を使う機会が少ないのは残念ですが、とても好みの光条です。光条も出やすく、f5.6くらいから出始めます

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この圧倒的解像感…たまらないですね。この写真は開放での撮影ですが、ピント面のシャープさが良く伝わる写真ではないでしょうか?

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f2と明るいレンズですので、ボケを使った表現も得意です。ボケはやや硬めですが、上手く活かして上げましょう。年輪もなく、綺麗なボケです。

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ただし、ボケには注意点があります。こちらは開放f2のボケ

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こちらf2.2のボケです。1/3段絞るだけでボケが円形ではなくなります。背景に綺麗なボケを使いたい場合は、開放以外使えないと思ってください。

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硬調ながら階調を豊かに写してくれるレンズですので、しっとりした描写に適していると思います。

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コシナ製のレンズは湿度を写してくれるようなレンズですよね。艶感というか、瑞々しい写真が撮れます

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質感の再現もバッチリです。6000万画素にも余裕で耐える解像力を持っています。R4をお使いの方も安心してご購入ください。

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個人的には開放よりも絞って使って欲しいレンズになります。持ち前の解像力を存分に活かしていきたいですね。スナップなどは特に向いているのではないでしょうか?

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締まった硬調な写真。だけど温かみを感じる色味。本当に好みの写真を出してくれます。言語化できないけど、自分の中ではお気に入り。そんな写真を量産してくれるレンズです

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もちろん物撮りにも使えます。意外に65mmという焦点距離は使いやすくておすすめですね。歪みも少ないので安心して使えます。

まとめ

このレンズは男性が好む描写をしてくれているのではないでしょうか?少なくとも私は好みです。Planar50mmや135mmGMとはまた違った良さがあります。特に描写の安定感は撮っていてもヒシヒシと感じますね。拡大すると感動ものです。ゾクゾクします(笑)
是非是非、この究極の切れ味を皆様もご体験ください。

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