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ゆずのご挨拶 2024年1月1日

今年はご主人が「もちゅう」とかで、ゆずが代わりにごあいさつすることになったんやわ。よろしくね。

あいさつっちゅうても、わたしは大したことしゃべれんから、ご主人と奥さんが最近しょっちゅう言うてることばを紹介しとこ。

「いろいろある」「いろいろある」「いろいろある」

コロナ明けてご主人も外に出ることが増えたけど、どこに行っても会う人会う人が「いろいろある」って言うんやって。

コロナの4年間で静かにしていたことが、一気におもてに出てきてるみたいな感じって言うてたわ。

ほんでね、次にみんなどう言うかっていうと

「どうしよう」「どうしよう」「どうしよう」

やって。

前は誰かえらい人がああしたらええ、こうしたらええって言うことが多かったらしいけど、みーんなにとってあたらしいことばっかり起きてるから

「どうしたらええかな〜」「どうしよかな〜」

ってみんなで悩みながら頭ひねってる感じやねんて。

ふーん、私は相変わらず日々食べて寝て遊ぶだけなんやけど、にんげんは毎日やることが変わってたいへんやね〜。

そんでもね、みんなの顔がパッと明るくなる時があるんやって。

そんな時はたいてい

「わざわざ」「わざわざ」「わざわざ」

って言うてるんやって。

「こっちで考えててもわからんから、あちらさんの方に(わざわざ)出向いて話きかせてもらおか。」

「効率がええようにやっててもうまくいかんかったから、(わざわざ)じっくり手をかけてやってみよか。」

「性能を良くしても競争ばっかりやから、(わざわざ)性能を落としてみよか。」

「便利なものやめて、(わざわざ)不便なもの使ってみよか。」

そんな話を聞いて、わたしは昔、ご主人が読み聞かせてくれた「モモ」っていう物語を思い出したわ。

そこには「さかさまこうじ」って道があって、いっしょうけんめいはやく歩こうと思えば思うほど、遅くなってしまうんやわ。

ところが、後ろ向きに歩いたらとても速く進めるねんて。

なんか「わざわざ」って、そんな話に似てるな〜と思うんやわ。

まあ私もそろそろ16歳やから、勝手にどんどん遅くなってるんやけどね。

のろのろ歩いて立ち止まったら、ゆっくり青空の景色を見れて、何だか幸せやわ。

なんか思いつくことしゃべったけど、あいさつになってるかな?

ゆずの今年の抱負は何って? 私はずっと変わらんわ。「ご機嫌さんで」やわ。

2024年も皆さん、ご機嫌さんでよろしくね。ゆずでした。

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