部分最適は、何もやらないよりもよっぽどいい。
昨日もゴールドラット博士の動画を研究していて、面白い気付きがありました。
「部分最適は、何もやらないよりもよっぽどいい。」
多くの企業での限界は「必要なデータ無しに意思決定すること」。
行動を決めなければならない。でも欲しい情報はない。必要なデータはない。
その時、人間はどうするのか?
全く働くのをやめるのか? それほど人間は怠惰ではない。
ギャンブル的・場当たり的な決定に走るのか? それほど人間は愚かではない。
「自分の見える範囲で」最適な行動をしようとする。
そして自分の見える部分で、一番効率的なルールを作り出す。
これが、部分最適の正体だ。
部分最適は悪いものではない。全く働かずに倒産するより絶対的にマシだから。場当たり的な決定よりも絶対的にマシだから。
人はそもそも善良だからこそ、部分最適のルールを作り出す。
こうして稼働率アップや全部原価などの部分最適なルールが作られていく。
しかし。
場当たり的な仕事よりマシだが、全体最適から見るとはるかに劣っている。
全体最適では、資材の準備は整っていて、スタッフさんも手が空いているのに、ボトルネックに合わせて「仕事を始めない」というルールになることも多い。
稼働率から見たら大変サボっていることになるが、全体では仕事が早く終わって在庫がなくなって、お客様にも早く届いてお金が増える。
部分最適に慣れてしまった人には信じられない。「仕事しなくていいんですか?」「いつ私はクビになるんですか?」
でもそんなことは起こらない。会社に余裕ができて人間関係も良くなる。
これはカルチャーのチェンジ。風土の変化。
「ボトルネックに全てを従属させる」を、単なる投入制限と考えていると痛い目にあう。
では手に入らない必要なデータは何か? それを知ることを阻害している要因は何か?
そしてその限界を打ち破るものは何か?
ここ1年の個人的なテーマの「全体とは何か」。
来週・再来週のびわこTOCでは、皆さんと突っ込んで考えていきたいと思います。
3/20-21 第15回びわこTOC ダイスゲーム現場実践編
https://www.kokuchpro.com/event/biwakotoc15_2/
3/28-29 第16回びわこTOC【思考プロセス編】
https://www.kokuchpro.com/event/biwakotoc16/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?