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「コミュニケーション」が思考停止ワードになる時は

TOC思考プロセスの企業研修をしていると、よく「コミュニケーションがボトルネック」という話が出てきます。

ではコミュニケーションとは何なのか?

その言葉が、それ以上考えない思考停止ワードになってしまっていることがあります。

そこで止まらず一歩踏み込むために、コミュニケーションが停止する場面の「感情」「思考」「行動」を表現するトレーニングを行うようになりました。


例えば、声の大きい人がガンガン意見を言うと、諦めてそれに従ってしまう。

その時、どんな感情でどんな表情をしていた?
考えたことは? 取った行動は?

場面を振り返って、絵や言葉などで表現していきます。

次に「何か一つ変えられるとすれば?」と考えてみます。

例えば、ちょっと間を置いて、別の見方はないかな? と考えてみる。

すると、プラス面とマイナス面を両方見るというアクションができる。

起こる感情は変えられないけど、捉え方、考え方、見方が変わると、対話行動も変わっていく。

感情のまま行動するとあまりいい結果にはならないですが、自分の中に起こっている感情を知って、行動を選ぶことはできる。

自分のことを考えてみた。では相手にはどんな感情と思考と行動が起こっているのか?

そんなことを考えていくことで「コミュニケーション」が一歩づつ前進していきます。

昨日の参加者さんたちは、もともと持っていた対話力が発動し、最後は論理的に会社の根本問題を特定することができました。

論理と感情を行き来して、コミュニケーションの流れを作る。

自らの力を発揮し、問題の解像度をどんどん上げていかれた皆さんの素晴らしさに感嘆する一日でした。


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