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「今どんな気持ち?」っていう問い


目標はないのはダメ?


「今どんな気持ち?」っていう問いが多くなりました。

以前は何か相談された時に「どうしたい?」って聞いていたことが多かったのですが、それは時代の不確実性が増すごとに減ってきました。

ゴールが見えそうで見えないってモヤモヤしている時は「どうしたい?」で一つづつ一緒に言語化して解像度を上げて行く時もあります。

でも「どうしたい?」「何がしたい?」「目標は何?」「夢は何?」と聞かれるだけで重圧に感じる人は実は多いのです。

そういう問いに黙ってしまう人の翻訳は「そう聞かれるのがイヤ!」なんですね。

「夢とか目標とか持ってないあなたはダメな人間よね!」っていうふうに聞こえてしまうようです。


問われていなかった感情を読み書きする


それよりも知りたいことは、

どうしたい?がわかるようになるにも一歩踏み出したい。でも一歩踏み出せないのはなぜ? 何が邪魔してるの? っていうことなのです。

そこでは「今どんな気持ち?」の方に鍵があります。

こんな時に不安にある。
これをやるのが怖い。
こんなことは嫌だ。
こんな時に悲しい気持ちになる。

まずはこんな感情を読み書きするのに慣れていないことも多い。今まであまり問われなかったことですからね。

でも感情表現って、表情だけでも表現できるし、顔の絵を書いてもいいし、誰でも知っているかんたんな言葉でできます。

ちゃんと聴くつもりでいると、ボチボチ表現できてくるんですよね。


感情が発する問い


表現できると、ここからが面白いのですが、その感情自体が発する問いを考えることができます。

・不安 → 準備できていないことは何?
・怖い → どんなリスクがあるの?
・嫌 → 何が壊されようとしてるの?
・悲しい → 何がなくなっていくの?

一歩踏み出すのを邪魔している要因を、ひとつづつ丁寧に考えていくことができるようになってきます。

準備できていないことなどが明らかになってくると、そこから具体性が増えて、仲間と論理的に考えることができるようにもなってきますね。


こんな感情を見なかったことにしてガーッ!とやってみる。
これらを考える時間がないから、とにかくやってみる。

一般に「勇気あるね〜!」って言われることかも知れません。

しかしリーダーも実は、どうしても一歩踏み出せないこともある。

そして応援する仲間や社員さんというフォロワーは、リーダーと同じ勇気があるわけではないので、ますます踏み出せない。

そんな時には素直に「今どんな気持ち?」と聞いてみることから始めてみるといいかも知れません。


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