複数アカウント的な生き方

複数アカウント的な生き方というのを勧められた。

腑に落ちるかつ、「そうしたほうがいいよなぁ」とボンヤリと頭のすみでは思っていたことの一つだった。そんな『複数アカウント的ライフスタイル』の話だ。

たとえば僕は『さよなら、バンドアパート』という小説を書いてjuJoeというロックバンドで日々ライブをしている。知らないひとには申し訳ないが、この二つのエンタメは異様に乖離している。

どちらも僕自身が生み出したものではあるのだが、

🅰️『さよなら、バンドアパート』
飢餓と再生の渇望感を書いた物語。特に映画はギャグパートが少なくシリアス。

🅱️『最新ベースのjuJoeのライブ』
パーティ野郎…というわけでもないが、ストレス・プレッシャーを持ち込まない。楽しい。


主人公の川嶋のような内面性が僕の中にあるのも事実だが、juJoeという僕のバンドの人格、出力しているものとは紐付かないという話だ。

紐付きにくいものをむりやりに紐付けようとするとムリがたたる。

これは「ゴールドジムのトレーナーに就職したけど、俺は大学が経済学部だから経済っぽい仕事をやりたいぜ」という考え方に近い。迷惑である。そんなことよりゴリラを目指すべきである。

歩んできた道がどうであれ、リアルタイムで立っている場所に合っているアウトプットを考えるほうがいい。

「AというアカウントではAに合ったもの。BアカではBに合ったものを作っていこうね」という非常に当たり前のことでもある。

僕の小説とライブの乖離については、クリエイティビティについてのエピソードではあるのだけれど、これからの時代、芸事をやっていないひとも必要な感覚になってくるのではないだろうか。

過剰に紐づけずにそれぞれのアカウントを独立させておく。
一つのアカウントがBANされたとしても、別のアカウントで生きていけるし、何よりリスクがとれると思い切ってリターンを狙いにいくことができる。

「副業主義!」というわけでもないが、いろんな仕事に手をつけたりいろんな名前を持っていると有利なことが多い。

マンウィズ的、ゲス極的、GReeeeN的ライフスタイルとでも言えばいいのだろうか。このひとたちが上記のメガヒットを立ち上げた頃は、それまでやっていたことがある。それはそれで続けていたんじゃないだろうか。あくまで別アカウントとして、マンウィズ、ゲス極、GReeeeNは立ち上がったはずだ。

あっちの島ではこれをやって、こっちの島ではこれをやってというやり方は頭が柔らかくもなるし、いろんな出力のプラットフォームやSNSがある現代には必要な考え方なのだと感じている。

思えば成人以降、音楽しかしてこなかった僕が太陽光パネルの営業会社を経営している。これは笑えるぐらい音楽に紐付いていない。

「歌うより儲かるし、従業員に還元もしやすい。オマケにバンドマンも働いてもらいやすい」というメリットだらけなのだけれど、紐付いてはいない。

音楽しかしてこなかったのだから起業するタイミングで音楽業界を選んでしまいそうなものだ。だけど音楽講師、ライブハウス、プロダクション、音響系、イベンターみたいなものを選んで営業益を上げられる自信がなかった。

こういう「やったことのない性質のアカウントを作る」というのは、やってみるまで腰が重たいのだけれど、やると近道だったりすることは多い。

・今の道に行き詰まっているなら、そもそも別の道を掘って進んで行くこと
・今進んでいる道は進んできた足跡に合ったもので考えていくこと

この二つは誰のライフスタイルにも活かせるはずだ。

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