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吉村食ぐ人 #28 韓国・釜山料理ベスト3

昨年秋。
僕にとっては人生初となる海外旅行に行った。
場所は韓国の釜山。
福岡空港から飛行機で1時間弱。
帰省先である名古屋に帰るよりも早い。
本当にあっという間に海外へ行ける。
その手軽さと、何よりも美味しいご飯がたくさんある、という理由で海外旅行ヴァージンを釜山へ捧げた。
結果としてそれは大正解だった。
旅行を計画した時点では休職する予定など全くなかったので、土日の一泊二日というプランを立てていた。
もちろん、2泊3日が理想ではあったものの、1泊2日でも十分に楽しめることができた。

釜山では色々なものを食べたが、その中でも特に美味しかったものをベスト3で紹介したい。

【第3位】ナッコプセ


ナッコプセを知ったのはドラマ「孤独のグルメ」での韓国回だった。
ナッコプセは「ナクチ(タコ)」「コプチャン(ホルモン)」「セウ(エビ)」を組み合わせた料理名。
この時点で旨みの大爆発を予想させる。
こんなん、うまいに決まってるじゃん。

実は名古屋にナッコプセを出す韓国料理屋さんがあり、何度か食べたことがある。
それはもう、美味でしかなかった。
となると、本場はどうなのだろうか。
期待しかない。

訪れたのは釜山でも有名な「ケミチブ」へ。

店の外観がこちら。

ケミチブ(外観)


外観に日本語表記があるほど、日本人観光客も多く訪れることが予想される。
けっこうこちらのお店は有名らしい。

まずはビール。

スッキリしていて飲みやすい!


そして頼んだナッコプセがこちら!

ナッコプセ

もう美味い。
食べてなくてもわかる、この美味さ。

実際に食べてみると旨辛の幸福がすごい。
それぞれの食材から旨みがしっかりでている。
足し算ではなく掛け算のように旨みが広がる。
そして辛味が良い感じにまとめてくれる。
ビールはもちろん、ご飯も止まらない!
麺も頼めたけど今回は春雨にした。
けど、この春雨もまた美味いのなんの!
無我夢中で食べた!
この瞬間がずっと続けば良いのに、と思った。

【第2位】テジクッパ

今回の韓国旅行で一番楽しみにしていたと言っても過言ではないのがこのテジクッパである。

テジクッパは豚肉のクッパであり、クッパはスープとご飯の組み合わせ料理とのこと。

クッパ自体はよく目にするけど、このテジクッパとなるとなかなか日本では見当たらない。
コムタンスープやユッケジャンといったご飯に合うスープは日本でも良く見かけるし、無印良品の「ごはんにかけるスープ」シリーズのコムタンとユッケジャンは本当にうまい。
のだが、テジクッパは見かけない。
豚骨スープ文化は日本にも定着しているのになんでだろう。

日本ではなかなかお目にかかれないということもあり、釜山でテジクッパを食することは僕にとっては期待でしかなかった。

釜山には「テジクッパ通り」というのがあるぐらいテジクッパが有名な街だ。
なんて素敵な通り名だ。
シャンゼリゼ通り並みにすごく素敵だ、と思うのは僕だけだろうか。

旅行YouTuberの無職旅さんが訪れていたお店へ訪問。

行ったお店はこちら。


テジクッパを頼み、来たのがこちら!

デジクッパ

優勝!!!
もう、見た目からして好きなやつ。
ナッコプセと比べると穏やかに見えるのもまた素敵だ。

頼んだら自動でついてくる付け合わせなど

付け合わせのキムチなどもとても美味しい。
所謂、味変アイテムとなっており、基本のテジクッパに様々な変化をもたらしてくれる。

まずはそのままズズズっとスープをいただく。
おぉ、滋味深い。。
体だけでなく、心まで温めてくれるスープだ。
特別なスープだ。あったかいんだから、だ。クマムシだ。

豚の旨みが溶け込んでいる美味スープだった。
豚骨とはまた異なる味わい。
豚骨ラーメンと比べるとあっさりしているけどコクがある。
思っている以上にあっさりとした味わいなのは、味変を想定しているからか。
塩辛やキムチ、味噌などを入れて味変をしていく程よくパンチがある味になって、これまたご飯(とビール)が進む進む!!

テジクッパがこんなに美味しいとは思わなかった。
これ、もっと日本でも食べられるお店が増えてくれると嬉しいなぁ。

【第1位】ミョンイナムル

いや、まさかの第1位がナムル、とは。
副菜だ。
けど、あまりにも美味しくて衝撃を受けたのだ。
なので、今回第1位はこのミョンイナムルとさせていただいた。

そもそも、ミョンイナムルとは。
簡単にいうと、行者ニンニクの醤油漬けだ。
行者ニンニク自体がそこまでメジャーな野菜ではないので知らない人もいるかもしれないが、主に北海道で採れる山菜でニンニクと似たような香りがある。
ニンニクにも多く含まれているアリシンという成分が行者ニンニクにも豊富に含まれているからだろう。

その行者ニンニクを醤油漬けにしたのがミョンイナムルというものだ。
僕は韓国にきて初めてそれを知った。
存在だけでなく、その味わいも。

お店自体はサムギョプサルのお店に行った。
お店は「オールドマンション」という、田浦カフェ通りにあるサムギョプサル屋さん。


お店の入り口


こちら、あまり日本のサイトでは紹介されていないのだが、アメブロにて紹介されている方がいらっしゃったのでご紹介。

あとはインスタグラムのアカウントもあるのでご紹介。

所謂、古民家をお店にしたような形で雰囲気は抜群!!

そしてサムギョプサルをいただいた。


これがサムギョプサル!!絵力の強さよ!!
間違いなく優勝

念願だった本場のサムギョプサルは本当に美味しかった。
ビールもどんどんと飲み進んでいった。最高だった。本当に。

そんな中、付け合わせに出てきた中で初めて見たのがこちら。

ミョインナムル(写真はネットより引用)

これは一体なんだ??
(少しだけ)恐る恐る口にしてみると、これがもう最高に美味しかった。
爽やかさを感じつつもニンニクの香りがあり、これが醤油の塩気といい塩梅に仕上がっていた。
気がつけばこれが美味すぎてミョインナムルでビールを飲んでいたし、ミョインナムルをお代わりしていた。
いや〜、こんなに美味しいものがあるとは全くもって知らなかったし、知らなかった分、衝撃が強かった。
これぞ、海外旅行ならではの良さなのだろう。
海外に、韓国に行っていないと一生出会わなかったであろう食べ物だ。

世界を旅する人の気持ちがすこしわかったような気がした。
自分の知らないことや物を実際に体験し、経験値を蓄えていく、という好奇心が人を旅へと駆り立てるのだ。
日本でも十分ええやん、と大学時代の自分だったが、お金がないことへの言い訳でしかなかったし、本当は海外に行ってみたい、という気持ちがあった。
学生時代の後悔はたくさんあれど、時間が有り余っていたあの時代に海外に行かなかったことは大学時代の後悔ランキング第1位なのは間違いない。
33歳にして初めての海外旅行は自分に新たな経験を与えてくれた。
(そのおかげで今、英会話の勉強もし始めているし、続けている。人生どうなるかわからんもんだ)

いつかまた海外に行きたい。
そしていろいろな物を食べてみたい。
やはりイタリアには死ぬまでに行きたいし、ボローニャで本場のボロネーゼは食べてみたい。
しかし、やはりまた韓国に行きたいな、という気持ちもまだまだ強い。
今度は冷麺とビビンパを食べてみたい。

【追記】
今回の釜山旅のプランを考えるにあたってめちゃくちゃ参考にさせてもらった無職旅さんの動画がこちら。
一気見動画ですが、分割されているのもあるのでぜひ。
無職旅さんの動画、程よいテンションで見ていて癒されるんだよなぁ。


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