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映画「マッチング」、好みのタイプど真ん中でした(ネタバレあり)

「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」を観に行った際、上映前に流れていた予告で「マッチング」の存在を知りました。
あまり大々的に宣伝をされてはいないのでしょうか…。
観に行く予定がある方は、ぜひ事前情報は入れずに劇場へ行っていただきたいです。
本っっ当に面白かったです!
観終わった後、しばらく余韻に浸るほど惚れ惚れしてしまいました。
時間やお金に余裕があれば、もう一度観たいくらいです。

ストーリー、ラストシーン、キャスト…全てが好みのど真ん中で、とても刺さりました。
そもそも観に行こうと思ったきっかけが、土屋太鳳さんと金子ノブアキさんが出演されると知ったからでした。
太鳳さんは「哀愁しんでれら」、金子さんは「白ゆき姫殺人事件」がきっかけで好きになった俳優さんで、「この2人がサスペンス映画で共演するなんて面白そう」と思ったのですが、期待以上でした。

良い具合にミスリードされながら、二転三転していくストーリー。
中でも金子さん演じる影山が素性を明かし、太鳳さん演じる輪花に襲いかかるシーン。
佐久間さん演じる吐夢が助けに入りながらも、最後には輪花が影山に馬乗りになって殴り返していたところに、輪花というキャラクターに好感が持てました。
「苦しんだのはあなただけじゃない」という気持ちがああいう風に表現されるのっていいですよね。
また、輪花と節子が対面したシーンでは節子の狂気さに痺れました。
斉藤由貴さんってああいう狂気に満ちた演技が本当に似合いますね。
もっと言えば、節子の若い頃、輪花の父親に執拗に迫る描写もすごくゾクゾクしました。
そしてラスト、水族館で輪花と吐夢が水槽を眺めているシーン。
音楽が最高潮に盛り上がったところで、吐夢がこちらを振り返ってニッコリと微笑み、そしてブラックアウト。
バッドエンドが好きな自分にとって、あのラストカットは最高でした。
さらに太鳳さんの演技に惹かれたのが、輪花が父親の死を目の当たりにしたシーン。
父親には一ミリも同情はできないんですが(苦笑)、それでも輪花にとってはたった1人の父親なわけで…。
号泣する太鳳さんにつられて、不覚にも涙ぐんでしまいました。

ただ、ストーリーのところどころで「これってどういうことなんだろう…」と考察が必要なところもあったので、小説を読みたいなぁと思っているのですが、どこも売り切れていて…結局予約をして今入荷待ちの状態です。
いつ頃届くのだろうか…。

この作品で、四つ葉のクローバーに「復讐」という花言葉があることを知りました。
その意味を踏まえた上で改めて映画を観ると、またガラッと見え方が変わって面白そうなんですよね。
あーっ、もう一度観たい!


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