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ジュニア選手をみるときは長い目で

こんにちは、
周りに比べて劣っているジュニア選手をみて、もどかしい気持ちを感じることなどはあるでしょう。

しかしジュニア年代では、そこで選手に強い劣等感を持たせないように
することが大事です。

劣等感が自己努力への力となる分には構いません。
しかし劣等感が自己否定とならないようには気をつけたほうが良いと思っています。

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1.データから見た選手の発育


1つのデータがあります。
JFA主催の中学生のサッカー全国大会
出場選手の生まれ月ごとの選手数を割合を示したものです。

以下のような結果となっていました。

4月生まれ・・・約17%
5月生まれ・・・約15%
6月生まれ・・・約13%
7月生まれ・・・約10%
8月生まれ・・・約9%
9月生まれ・・・約11%
10月生まれ・・・約8%
11月生まれ・・・約4%
12月生まれ・・・約5%
1月生まれ・・・約3%
2月生まれ・・・約3%
3月生まれ・・・約2%

ここからわかることは、早く生まれた選手(4月に近い)のほうが
全国大会出場選手が多いということです。
すこし極端ですが、まとめると、早く生まれた選手(4月に誕生日が近い選手)のほうが、サッカーが上手いということになります。

2.生まれた月で大きく違う選手の能力

これはある意味、当たり前でしょう。
4月生まれの選手と3月生まれの選手では、おおよそ1年程度の発育の差があります。
子どもたちは、半年でも多くのことを学び、1年も経てば、1年前とは大きく違う成長を遂げます。
これが同じ学年の中でも起こっているということになります。

この発育の差は、大人になるほど、小さくなります。
(大人になるほど、生まれた月の影響はなくなります。)

一方、中学生で、これだけ生まれた月の影響があるということは、
小学生では、もっと影響は大きくなります。

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3.ジュニア選手の能力の差についてどう声をかけるべきか?

例えば、1月生まれの選手は、当然5月生まれの選手に比べ能力が劣りがちです。
ここで、1月生まれの選手に対して、
「あなたが上手くないのは、努力が足りないからだ」と言ってしまうと、選手はどう思うでしょうか?
自分は一生懸命やっているつもりなんだけど、認めてもらえない...と思うようになってしまいます。

それに加えて、
「出来ないんだからわからないことがあったらコーチに聞かないと」
「上手くなりたいなら、もっと自分で練習しないと」
というような言葉をかけてしまうとどうなるでしょうか?

選手は、自分自身を否定しはじめてしまいます。
こうなってしまってはよくありません。

もちろん、選手自身に努力が足りておらず、
能力の差が出来てしまっていることもあると思います。

能力の差を補うのは、適切な練習のみです。
足りてないものを、足りた状態にするには、然るべき努力が必要です。

しかしそれは、高圧的に押し付けられたり、強制させられたりするものではありません。

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建設的な考えから、自発的に起こるものでなければなりません。

だからこそ、罵るのではなく、質問することが大事だと感じています。

「どう思う?」
「何が必要?」
「これからどうする?」

というような声かけで。

4.そして長期的な目線で

建設的な考え方が身につく
自発的に動けるようになるには
どれくらいの年月が必要でしょうか?

どこがスタートで、どのくらいできるようになったら、できた!というのかわかりませんが、
私自身は、きちんと教えてもらって、自分が意識するようになってから、数年はかかったと思います。(身についたのは20代後半何じゃないかと思います。汗)

そのようなことを子どもたちがたった1ヶ月や、半年、1年でできるようになるでしょうか?

だからこそ、長期的な目線で、
変化を感じながら、
模範を示しながら、
付き合っていく必要があると思います。

小学生、中学生で全国大会に出る選手は、早熟な選手が中心です。

しかし、私は、晩成の選手でも良いと思います。

晩成には晩成の戦い方があります。
高校サッカーで全国大会に出場できなかったけど、プロになった選手は何人もいます。

声掛けの方法は、
その声をかけた後に、
選手が「よしっ、頑張ろう!」と思えるかどうかです!

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