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練習をさせすぎることによる弊害

こんにちは。サッカー・フットサルトレーナーの梅田です。
主に小中学生のサッカー・フットサルの選手の体作りをしています。

スタンドFMで何回か発信させてもらった内容ですが、練習をさせすぎることによる弊害についてまとめたいと思います。

書かれたのは少し前ですが、改めてこの記事を目にする機会がありましたので、書かれていることのまとめと私の見解をまとめたいと思います。

参考はこちらの記事です↓↓

まず人が上手くなるときはいつか?ということについて言及したいと思います。

それは寝ているときです。
寝ている時に、筋肉は修復し、
体と心と脳の疲れが解消し、
そして技術競技でもっとも大事になる脳からの運動指令の神経回路ができていきます。

「テクニックがある!」「体を巧みに使える!」「しなやかに動ける!」などはこの脳からの運動司令の神経回路に多くのパターンがあり、そのパターンが強固ということになります。

さて話は戻り、上記イタリアの記事に書かれていることですが、

育成年代の練習は、
・基本平日2回と週末1回の『週3回』
・1回の練習は90分

記事では、イタリアのエンポリというクラブの話でしたが、
私もスペインに3回短期研修にいかせてもらったことがありましたが、スペインのクラブでも同様でした。(小・中学生の年代はほとんどこの形)

イタリアの記事内では、

1日8時間の睡眠も義務付けています

と睡眠時間も非常に大事にしているとのことでした。

当然、睡眠の量と質が落ちれば、
寝ている間の成長ホルモン分泌にも影響が出て、背が伸びなかったり、
心身の十分な回復がおきません。

このあたりは、選手の周りにいる大人が上手くマネージメントできると良いと思います。

さて一方、練習量をしっかり確保することで選手が上達していくことも確かに言える側面です。

やはり練習量が多い選手が上手!というのは周囲を見ても感じるところはあるでしょう。

この側面を含めて、練習量が多いことによる弊害で
私が感じているものを2つ書きます。

それは

1. 毎回の練習で100%の集中力で取り組めなくなってしまう
2. 徐々にサッカーが楽しいものでなくなってしまう

毎回の練習を100%の集中力で臨むことは、何よりも大切なことです。

集中力の差で、そこで身につく技術、身体の操作性、反応の精度、認知決定の質が大きく変わってしまいます。

怪我の発生率も変わります。

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本来、練習はすべてのしっかり集中した状態で取り組みたいものです。

しかし練習回数が多いことや、練習時間が長いことで、集中していない状態で練習に取り組んでしまう可能性があります。

このあたりは注意が必要です。

そしてもう1つ、練習量の多さが、徐々にサッカーを楽しいものなくしてしまう可能性があります。

いわゆる「燃え尽き」です。

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プロや高校生は週6でサッカーしても問題ありません。
様々な経験をした上でサッカーにかける覚悟ができているからです。

しかし小学生はそうではありません。

他の種類のスポーツをしたり、友達と遊んだり、勉強をしたり、
いろいろな経験をした中で、サッカーが一番楽しいと思えるようになり、
毎回の練習を笑顔で楽しめた!という状態である必要があります。

特に競争の渦の中にいる場合は、なおのこと注意が必要です。


今回取り上げたテーマについて、すべての人に通ずる答えはないと思います。
だからこそ難しい問題かもしれませんが、
常に注意していきたい部分かと思っています。

私自身、選手に関わる立場として肝に命じていきたいと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。
面白い!良かった!と思いましたら、「スキ」や「フォロー」をしてくださると嬉しいです。

ジュニア選手の大事な時期に関わる存在として今後も精進していきたいと思います。


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