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期待と不安

いつものようにトレーナーさんと確認をさせてもらいながらリハビリをしている時の話だった。

僕は「復帰」というゴールに向かってどのように進めばいいのかわからないことに対して不安を抱いていた。正確に言えば、これまで大怪我をしてことがないから歩んだことのない道のり、プロセスに対して不安を感じる。

そんな僕のメッセージを見て、トレーナーさんはこんな言葉をかけてくれた。

「これまでは先がわからないことに対して期待を抱いてきたのに、今は先がわからないことに対して不安を感じているんだね。」

とても面白く、ハッとした。

期待と不安、それは対にあるもののように感じる。

僕は日本でJリーガーになれなかった。しかし、そこでも諦められずに別の道を探って海外を選択した。

選択したなんていうとカッコよく聞こえるけれど、そうするしかなかった。そして、そこには確実性とか保証なんてものは何もなかった。

保証がないからこそ、そこに希望を感じて走り続けてきた。

いわば、それは希望でもあった。

わからないということに対して、

希望を抱くのか、それとも不安を抱くのか。

とても面白い気づきであり、発見だった。

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