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現役キャリアコンサルタントが選ぶ、明日の糧になるキャリア論5選

毎年、春にかけてキャリア相談の数は増える傾向にあります。色々、きっかけは個々人あると思うのですが、春は卒業や異動など新しい環境に身を置く方も多く、周囲の変化に「自分もそろそろ・・・」と、自然流れで自身の進退を考えやすいのかもしれません。

ちょうど日経新聞とnoteの企画が「#転職体験記」でしたが、1か月の期間内で約3000件の応募ということで「みんな自分の転職について語りたいし、誰しも身近だからこそ盛り上がりやすい」のだろうなと思いました。転職に限らず「キャリア論」というのが、真剣に人生に向き合っている人こそ、誰しもが一家言あり、語りたがり、思考し甲斐のあるテーマだと思っています。

正直、決まった正解もない時代だからこそ、こういった記事との出会も含めて、自分が信じることが出来る選択を繰り返していくしかなく、日々そんな正解のない相談に乗っている中で「これは面白い!」と思った記事をまとめてみました。

今、キャリアを再考中の方も、キャリアには悩んでないけど、また明日から月曜日で仕事頑張らなきゃな・・・という気分の方も、ぜひ気になったものを読んでみてください。きっと、糧になると思います。


「成功体験の罠」/為末大さん

キャリアについて考える際に「自身の成功体験」に捉われて意思決定してしまう方は非常に多いです。何を隠そう、過去の自分もそうでした。ただ、成功は蜜の味。脳は、もっと、もっとと、あの時の成功の味を求めます。やみつきになりますからね・・・成功の味・・・だからこそ、過去の成功体験に捉われず、もっと冷静に、俯瞰して考えることの大切さを気付かせてくれると思います。

「将来のキャリア」に悩むことの危険性について/とくさん

自分が悩んでいること、不安に思っていることの具体を特定せず、ふわっと抽象化してしまい、漠然と悩み続けている方にお会いすることも多いです。実は紐解いていくとキャリアの悩みではなく、人間関係だった、自身の興味の問題だった、等、気付ける方はいいですが、気付けないと本当にドツボにはまります。ご注意ください。

2030年まであと6年半ー日本に残された時間/池永寛明さん

そもそも自分のことばかり悩んでいるからこそドツボにはまる、という見方もあると思います。なぜそんなに自分の世界を小さくとらえてしまうのでしょうか。それよりも、もっと「世界の中の日本」を意識してみたり、10年後、20年後、というちょっと想像しにくい時間軸ではなくて、具体的に「2030年まで」とか「あと6年」とか考えてみろ、と問われると、どうでしょうか。少し考えやすくなりませんか?この記事を読んだとき、本当にハッとさせられました。今、京都にいるからなのか、歴史を意識させられることも多く「一億総公家」というのは言いえて妙だなと思い、自分のキャリアなんかに悩んでいる場合ではない!と、喝を入れてもらえると思います。

転職=人生が変わる瞬間/Katsuさん

日本でもようやく転職が当たり前になりつつある中で、海外でキャリアを切り拓いている日本人の活躍は非常に刺激になります。特に、日本のスタートアップ企業でのキャリア形成を支援している自分にとって、海外スタートアップでチャレンジしている著者のキャリアに対する考え方や思考プロセスは大いに勉強になりました。「いつか海外で暮らしたい」という人は、このマインドセットが大いに役に立つと思います。

20代のキャリア戦略感想戦/永田諒さん / CHILLNN inc CEO

94年生まれ、ITベンチャー社長のキャリア論です。仕事柄、多くの20代のキャリア論にも触れてきていますが、ここ最近読んだキャリア論の中で最も等身大、かつ分かりやすく、直近~現状についても丁寧に記載されていて、未来のポテンシャルも感じることができる、非常に読後感が心地よいものでした。刺激も勇気もたっぷりもらえます。京都で頑張っている社長さん、というのも非常にご縁を感じました。採用活動中ということで、ご興味ある方はエントリーしてみても良いかもしれません(笑)

自分なんかが数多あるキャリア論から選んで、というのもおこがましくもありつつですが、明日の糧になるというテーマで選んでみました。ぜひ、皆様もおすすめがあればこっそり教えてください。これらの記事が、春からの新しい挑戦をお考えの方の糧になれば幸いです。

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