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[週末雑記#7]孤独がきみを強くする/岡本太郎

日本人なら誰もが知っている岡本太郎。晩年まで創作意欲は尽きることなく、芸術やアートを一般の人でも親しみやすくした功績は、大阪万博も控えた令和の世の中でも色褪せず輝き続けている。

高校のクラスメイトが第25回TARO賞に入選したということで、川崎市にある岡本太郎美術館に足を運んだ。

彼の活動を知ったのは大阪で見ていたNHKの番組だった。そこから10年弱経っている気がするが、意欲的に作品を発表し続けていて、本当に尊敬する。かつて、同じ教室で過ごしていた友人が、意欲的に社会に対して何かを表現している姿を見ると、自分も頑張らなくちゃな、と素直に思う。

岡本太郎の絵画には「眼」が複数描かれている事が多い。令和の今の世の中で、自分の眼で何かを見て、何かを新たに創造する活動をどれだけの人がしているだろうか?作品のようにAIでも文字を生成出来る時代になった。インプットをして、アウトプット出来るようにテクノロジーは日々進化している。ずっと眺めていると「この字は面白いな?」というのがいくつかあった。

自分は、日々自分の頭で何かを考え、何か表現できているだろうか?普段は作品の解説があるから甘えていたけど、じっくり美術館で自分の頭で考えながら作品を鑑賞するの時間は、それはそれで楽しかった。

※会期は5月15日までらしいです!皆様、是非!もっと上手く写真撮れば良かった。

縁もゆかりもない吹田で一人暮らしを始めた自分を優しく迎えてくれたのは「太陽の塔」だった。初めて生で見る「太陽の塔」は想像以上に大きく、また昼に見る姿と夜に見る姿は与える印象が全く異なり、しっかりと脳裏に焼き付いている。そこから吹田で5年弱過ごしたが、色々な思い出が太陽の塔にはある。

その後、今の会社に流れで転職することになるわけだが、担当の転職エージェントと対面した渋谷でも、転職して東京に戻ってきた青山の地でも、岡本太郎がいた。転職活動も転職してからも、慣れない仕事と新しい人間関係で孤独を感じる瞬間も多かったが、パブリックアートの存在に救われていたように思う。

今は、自分で自分を表現するのは苦手で、多分、自分が考えている「素敵だな」と思うアーティストにはなれないかもしれない。それでも、美術館の常設展とTARO賞の作品を通して、それぞれの表現はとても広いことが改めて分かった。非常に実験的で、意欲的で、挑戦的で、勇気をもらえた。

岡本太郎は、人生を賭けた試行錯誤(生きること)を通じて、晩年は「芸術は爆発だ」なんて表現にまでたどり着いていた。この表現すらも非常に大衆的になっていて、本当にすごいと思う。令和の現世にいたら、ネットでしょっちゅう炎上でもしていたんだろうか。自分は、これから色んなことに深く向き合い続けて、どんな表現にたどり着けるんだろうか。

友人の活動も含め、色々学びながら、実験しながら、これからも生きていけるといいな、と思った週末でした。

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