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【音楽雑記#12】Plastic Tree

独身生活が終わり、結婚して共同生活が始まってから、それまで馴染みがなかったスーパーに出入りをするようになったが、あの空間の購買体験の面白くなさはなんなんだろうか。そもそも食に興味が薄かったり、料理が好きでなかったり色々理由は自分自身にあるのだろうが、もっとワクワクする体験に変えたい。

そんな風に思ってから「そうだ自分は会社を調べるのが好きで、背景がわかると好きになるタイプだ」と思い出した。そうすると、食品メーカーの企業努力とか、スーパー側の努力がたくさん目に入ってきて、楽しくなってきた。

昔から馴染みのふりかけ「ゆかり」の企業が、とんでもなく変化に強く、変な会社だった事実を知ったり(社員も楽しそう。ちょうどこの前カンブリア宮殿にも出ていた)。Webページを見ても、色々社員の創意工夫が垣間見えて面白い。

「ひじき煮」「切り干し大根」「きんぴらごぼう」など、食卓にあると嬉しい、でも適切な量を作るのが難しく調理コストが高い食品に関して、ちょうどよい量で売ってくれている商品を作っているのが老舗醤油メーカーだったとは!きっちり中食需要を取りに行っていて好感が持てる。ゆるキャラとかいなくて、昭和から変わってなさそうなクリエイティブが逆に新しい。こういうのでいいのよ、こういうので。

これ以外にも、アサヒはLINE使ったマーケティング頑張ってるな~とか(スーパー入店すると、めっちゃアサヒから通知が来る)

ここ最近のレタスの価格変動にびっくりしたり

ほんと、日々を楽しめるかどうかは、自分をうまくマネジメントすることだなあと思ったのでした。

▼好きになったキッカケ

Plasctic Treeに関しては、Sinkという曲のMVをたまたま見て、一瞬でその世界に吸い込まれた記憶がある。ヴィジュアル系と括りの中で、文学的な歌詞、わりと聞きやすいメロディーラインとロックファンにも親しみやすい音作り、、、と対象的な竜太朗の独特な歌い方。クリープハイプなどが流行り、独特なボーカルの世界観も大衆受けするようになってきたが、自分にとっては非常に新しかった。こういうのもヴィジュアル系なのか、というかこの人達が化粧してまで、このジャンルでやっているのってなんでなんだ・・・?と疑問に思ったりもした。実際、シーンに新しい風を送り込んでいたのは事実で、普通のロックフェスにもいつもと変わらぬテンションで出演したりしているので、本人たちに特別こだわりはなく、唯一無二の存在なんだろう。

▼思い出

大学生になったばかりの頃、また固定バイトを入れたくなかった自分は、フラフラ日雇いで色んなライブハウスのバイトに出入りしていた。赤坂BLITZのプラのバイトでは、率先して雑務を勝って出て評価され、無事最前警備の配置につくことが出来、ひたすら彼らの生歌を聞き入った。(ちゃんと職務は全うした。)ヴィジュアル系だけど、ヴィジュアルで勝負していなくて、音楽性や歌詞も文学的で素敵だけど、わかりにくい表現はなく、すっと入ってくる。ファンのノリも激しくなくて、DIR EN GREYのファンとかとは対照的で、そのへんも印象的だった。

▼今、1番スキな曲

初めてライブに行ったときにもやってくれた曲。歌っている内容はシンプルで、ギターもベースも簡単。でも、声と歌詞がすごく合っていて、自分の気持を落ち着かせるときはいつも聞いている。趣味でやっているコピーバンドでもコピーできてのは良い思い出だ。

まだ、この曲を知った頃は、歌詞の内容は頭では分かっていたけど、心から体感したことはなかった。「切なさ」という感情は何を指すのか?好きな人と離れるってどういうことなのか?「哀愁」って?「感傷」って?きっと、体感したその瞬間は辛いことなんだろうけど、人生にとって大事なスパイスで、その感情を知っていることで、人に優しくできたり、この曲のような名曲が生まれたりする。自分も、この先体感して、そのとき、どう感じるのかな?なんて、考えていたことを思い出す。

そんな思いを抱いてから、早13年。まだまだ、想い出で間違い探ししたい人生ではあるけど、これからもこの曲と共に色々積み重ねて、間違い探ししていきたいな。

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