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【574/1096】春の読書

日に日にあたたかい日が増える
庭の木々も芽吹き
桜も満開になりつつ
そこらじゅうが春

ここのところ
本ばかり読んでいる
以前は同じ境遇の人々関連の
本をくり返し読んでいた
最近は人の死にまつわる話の小説
狙っているわけではないけれど
死が出てくることが多くて
死に関わる前後の流れに
悔やんだり共感したりする
ときにはげしく涙して
悲しみにおそわれている
物語は現実よりもシンプルな分
刺さることが深くなる
あとから反芻してみると
現実的にはおかしい面もあるんだけど
その物語にとっては自然で
物語ってすごい

初めて読む作家の本が
いまの心境にしっくりきて
その人の本をいろいろ読んでみている
なんでわかるんだろう
作家ってすごいなぁと感心する
言葉が生きて物語を生かす

死について
ひとり吐き出すだけで
交流を持たずいると
考えが偏り苦しい
思考がうるさいけれど
止めるすべもなく
そこにするりと本からの
新しい物語が入り込む
死にまつわる違った視点
それは自分を広げてくれる
人は自分で納得しないと進めない
いくら外側から伝えたとて
受け手にそのつもりがなく
あっても誤差は生じるわけで
自分で解すからこそ解る
とくに特殊な環境では
自分から理解する以外に
その人は変えられない

本に出会えてよかったのだろう
自分を変えるのは自分
わかっているけど
なにか救いになれたのではと
思いつづける日々
残された自分たちの歩を
今日も進める
新月が近い

いつもありがとう
残された者の日々