アマゾンプライム
ネットフリックスで
好きな時間に好きな映画を見られる
映画館へ行く機会は減った
そんな気分になれないのもあった

久しぶりに映画館で映画をみた
朝早くの回だったが
いろんな年代の人たちで
わりと混み合っていた
予告が始まる中
やはりスクリーンはいいなと思う
埋没感が違う

本編を見終えて
号泣しそうになる
わんわん泣けたらどんなによかったか
映画館ということで
大人の自分は冷静になる
泣けてくるシーンは多々あった
たんたんと丁寧に過ぎていく日常
何か起こるようで起こらない
起こらないようで
毎日は違っている
陽の光も出会う人も
同じようですべてが昨日と違う

メインキャストの演技が
素晴らしすぎた
染みすぎて響きすぎて
悲しく哀しくなる
あの演技はなんなんだろう
数日たった今でも
脳裏に胸の中に残るあの表情

友人も同じものを観たらしく
やはり素晴らしかったとのこと
慎ましく
毎日のルーティンを
丁寧に丁寧に
自ら清めるように行う人の生活
誰にも恥じることのなく
贅沢もせず
同じような日々を
慈しみながらすごす毎日

推しているラジオのパーソナリティも
素晴らしかったといっていた
でもあの映画の中の生活を
「良いと思っていいものか
疑問にも思った」
とのこと
うむ　それもわかる
清貧の暮らし
あの生活をよしとすると
世の中は回らなくなるかもね

でも美しかったな
美しいものを観た
そして悲しくなった
切ない話
なにも起こらないのに
なんであんなに心を揺さぶるのか

ごめんね
きみを思っては繰り返す
この思いは生前に
伝えるべきものだった
今ごろと今さら
それでも生きていかねばならない
だから美しいものを見れて
よかったと思おう

今日もありがとう
残された者の日々