作り笑顔でも
口角があがれば
楽しいと感じて
脳をだませる
満面の笑みでなくても
口角をすこしあげれば
気持ちもすこしあがる
これほんと

猫も笑顔が好きだ
無表情で見つめていると
なに？どんな表現？と
こちらを訝るように見ている
そこで笑顔で見返すと
ぐるぐるとのどを鳴らして
リラックスし始める
そっか
猫も笑ってるほうが好きなんだ
わかるんだね

人なんてこどもなんて
もっとそうだろう
笑顔で接することの
大切さを今さらながら知る
会ったとき
笑顔でいてくれる人を
人は好きになるだろう
自分を受け入れてくれていると
安心できる
笑顔で迎えてくれる人を
思い返す

笑ってくれない人には
さびしく思う
なんでだろうと心にのこる
心が弱っているときは尚更に

笑わなくなった
笑えなくなったら
それは合図なんだと思う
大切な合図
年ごろだからと
仏頂面のきみも
合図だったとしたら
なんと間抜けな見落としだろうか

マスクのおかげで
人や自分の表現が読みにくい
人間関係が難しい人には
尚更に

そんな困難をひとりで抱え
悩んでいたのだろうか

誰にでも悩むことはある
悩みが苦しみや憎しみに変わる人がいる
頭から離れない辛い現実
本当の過酷さよりも
頭の中でどんどんと
増長されていくもの
思い返してはコリ固まる
無限のループ
考えて考えて苦しみが深まる
気づけなかった
わからなかった

きみのまわりに笑顔がなかったとは
思っていない
楽しいこともあったはず
信じられる人もいたはず
好きなこともあったはず
その何もかもが
きみを救えなかった
家族でさえも
救えなかったね

楽しそうに笑っていたことを
思い出す
ものすごくくだらないことで
腹をよじって笑っていた
同じことをくり返して
ゲヘゲヘと笑っていたね
光にあふれる光景
それを見ながら
こちらも笑いが生まれていた
幸福　そう感じていたよ
きみの笑顔が幸せだった

いまはどうだい？
笑っているかい？
こちらはなるべく
笑えるようにしているよ
笑ってるときは
考えなくていいから
無理にでも
口角をあげていこうと思うよ
幸福　口福

今日もありがとう
猫はよく見ている