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こもれびのような 【1/1096】

こもれびのような

絵があるといい

こもれびのような

さらさらとしたゆらぎのある

甘くさわやかな音とかたち

目を細めこころしびれる

嬉しいようななつかしいような感覚

あの世はこんなふうに

きらきらとゆらめいているのではないか

屋外プールの

潜ったときのきらめきと

ゆらぎに天国をみる そんな気持ち

そこはどこまでもあたたかく

安心して満たされているところ

一度いったんだ すこしいた

まだいたかった 

むしろずっといられたらよかった

いまは

鉛を飲み込んで

地をはうような現実

重く いつまでも重いのだろう

なにがあった? なにをした?

なにをしなかった?

なにがいけなかった?

だれもわからない

わからないことってあるよ

そんな現実

"わからないことはわからないままに"

できる?

いまはわからない

だから文字にしてみている

もやはもやのまま 形にしていく

そしてじぶんの形はゆらいでいく

なにをした? なにがあった?

わからない 

ただ揺らいでいる