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創業に懸ける想い〜エピソード1〜

こんにちは!
Tales Inc. CEOの竹内良地です!

ここでは、私たちTales Inc.の創業や各メンバーの「物語」を発信していきます。

Tales Inc.のビジョンは「子ども達が将来にワクワクできる環境をつくる」です。

このビジョンには、私自身の個人的な経験に基づく想いがあります。

第1回目は、Tales Inc.代表である私竹内の創業に至る想いをお話します。



自身の不登校経験

私は、高校生の時に不登校になりました。
小学校からサッカーを始めた私は、サッカー選手になることを夢見て、ひたすらサッカーに打ち込む少年時代を過ごしていました。
そして、高校にはサッカー推薦で入学し、順風満帆なサッカー生活を送っていました。

ところが、そのサッカー部での人間関係が上手くいかず、精神的に病んでしまい、サッカー部を退部。
その後はスポーツ科であったこともあり教室にも入れず、不登校になりました。

同時期に、父親もうつ病になり、自分自身も将来が見えない上に、将来を生きていると思っていた父親も病に倒れている。

そんな状況の中、私は「将来に全くワクワク出来ない」状態でした。

その時に助けてくださったのは、スクールカウンセラーの方でした。
「人生にはサッカーだけでなく、色んなフィールドがある。今の環境から離れることは、負け犬じゃない。次のフィールドで勝てば良い。」
そのスクールカウンセラーは私にそう言ってくれました。

その言葉がキッカケで私は、サッカーの道を断念する決断をし、高校も転校する決断をしました。


臨床心理学との出会い

高校を転校してからは、体調も良くなり「今度は自分が困っている人を助けたい!」と心理学の本を読みあさりました。

そこで「自分自身がなぜ精神的に病んでしまったのか?」「どうすれば、精神的な病を持った人を助けることができるのか?」をもっと知りたいと思い、大学では臨床心理学という学問を学びました。

大学時代は、講義としての臨床心理学の学びもとても面白かったのですが、それ以上に不登校支援や児童養護施設のスタッフ、東日本大震災の復興支援NPOでの活動が楽しく、色んな経験をさせて頂きました。

そこでの経験が今の創業につながっています。

不登校支援での経験

不登校支援では、市からの派遣ボランティアという形で、当時小学生の男の子のご自宅に週に一回訪問をしていました。

その子は不登校になってから家族以外とはほとんど会話をしていなかった為、最初はなかなか私にも心を開いてくれませんでした。

それでも、毎週ご自宅に通い、たまに愛犬と一緒に散歩をしたり、家でゲームをしたりとのんびりと時間を過ごしていました。

時間を共にする中で、その子の好きな音楽の話や愛犬の話で盛り上がり、最終的には私にも心を開いてくれるようになりました。

訪問最終日には、その子のお母さんから「本当にお世話になり、ありがとうございました。あの子は竹内さんと同じ大学に行って、臨床心理学を学び、同じような不登校支援の活動をしたいと言っているんです。」とお聞きをしました。

その時、私は心の底から嬉しく、特別何かをしたわけではありませんが、その子の人生にとって少しでもプラスになる関わりができたことがとても嬉しかったです。

そして、自身が不登校の時に思っていた「いつかは、困っている人を救える側になりたい」という想いを少し叶えることができた出来事でした。

児童養護施設での経験

その後にアルバイトとして始めた児童養護施設のスタッフでは、施設に入居する小学生〜高校生の子ども達と関わりました。

児童養護施設では、様々な理由で親元を離れて生活している子ども達と共同生活をし、子ども達からたくさんのことを学び、とても楽しくバイトをしていました。

卒業後には、そのまま児童養護施設への就職も考えていたのですが、
施設長から、

「新卒で施設に就職してくれるのももちろん有難いが、一度社会やビジネスを経験してから子ども福祉の領域に戻ってきてくれた方がより有難い。子ども達に色んな経験を伝えてもらえるし、施設としてはビジネス観点から関わってもらえるので、より子どもにとっても施設にとっても有難い存在になる。」

という言葉を頂き、ビジネスの世界に飛び込もうと決めました。

東日本大震災復興支援での経験

最後に、東日本大震災の復興支援の活動をしたときの経験です。

復興支援は私が高校生の時から、岩手県大船渡市に毎年泊まり込みでボランティアをし、地元の関西でもNPO法人でアルバイトをしていました。

ある時、大船渡の現地に行って仮設住宅を周り、おばあちゃんとお話をしている中でこんな質問をしてみました。

「おばあちゃん、今一番不安なことは何??」

その時はすでに仮設住宅での生活にも慣れてきて、街にはお店も建ち始め、復興が確実に進んでいたため、ふと疑問に思って聞いてみました。

すると、

「仲良くなったボランティアさん達がみんな帰っていってしまうことだね」

と言いました。

その時、私は「そうか〜」と深く考え込んだことを思い出します。

復興支援のボランティアはほとんどが個人の実費や、法人等からの支援を受けてボランティアに参加している人ばかりでした。

そのため、復興が進み、被災地への滞在も長くなると、どんどんボランティア支援者の側のお金が尽きてしまい、被災地から引き上げていく人が多くなっていました。

せっかく出来たボランティアさんとの繋がりが、どんどんなくなっていくことが今一番の不安なこと。

ボランティアもできればずっと関わり続けたい人ばかりなのに、自身のお金の問題で支援が途切れてしまう。

そんな現状を見た時に、「支援する側は決して支援を途切れさせてはいけない。中途半端に支援を途切らせることは、かえって傷つけてしまうことになる。」と思いました。


そしてビジネスの世界へ

これらの経験から、持続可能なビジネスという形と、心理学等を通じた支援を掛け合わせて、「将来的に子ども福祉の分野に戻ってきたい!」と思い、新卒ではビジネスの道を選びました。

そこから、今回の起業に至った想いや起業に込めた想いは次回お話したいと思います。



Tales Inc.
CEO 竹内良地




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