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Design Museum

これだ!と興奮した。
これが、なんとなく今まで出会えなくて、この国に来た意味だと。

初めて行ったDesgin Museum。日本でもデザイン系の展示(六本木の21_21 DESIGN SIGHTとか)にいくつか行ったが
「本質」あるいは「起源」という点では噂通り、イギリスの展示は素晴らしい。

さすがロンドン、入場無料なのでホクホクと入り口を入ると
目の前には明るく開けた大きな階段が。
地下はお金がかかるらしいので、貧乏学生な私はいそいそと上の方に向かう。
すると2階でサステナブルな建物の材料の展示、3階にはまさに私が学ばんとするデザインリサーチについての展示があった。

後者はデザインをdesigner, maker, userの3視点からまとめた展示で、
椅子やランプ、ファッションに工業製品まで、歴史が詰まった場所。

まず印象的なのが、英語が読みやすい!
子供もたくさん来ていて、彼らでも十分わかるような平易な英語。
(私にとって大変ありがたいことに)
そしてフォントも、日本で見かける英語解説よりずっと大きくて見やすいデザインだ。なるほど、こうして皆さんは毎日文字数の多い英語と無理なく付き合っているんだなと、私もストレスフリーに内容を理解できた。

実はこの「分かりやすさ」はこの美術館に限らない、ロンドン全体が分かりやすい。
バス停は普通の名前の他に、”Stop A”, "Stop G" のようにアルファベットで通し番号が振られており、これも停留所を探すのに大いに役立っているし、考えてみれば英語初心者が誰かに場所を聞くのに大変便利だ。
さすが、本気で世界から人々を受け入れている街は違うな。
(でも確か東京の地下鉄も、通し番号あった気がする。2020オリンピックに向けて追加された?)

美術館に話を戻すと、私が特に素敵だと思ったのが
数々のデザイナーたちの名言が大きな赤い文字でところどころにあったこと。
その中身が、どれもなるほど!!と思わせる深い言葉だった。

”Play is the highest expression of human development in childhood, for it alone is the free expression of what is in a child's soul.”

写真右上の赤字は、Friedrich Froebelという幼稚園を発明したとされる(ググった)人物の言葉だそう。
遊びとは子供の魂の中にあるものを自由に表現したものであり、人間の子供時代における成長の最高の表現である。といった意味かと。

私は「魂」という言葉に非常に関心を寄せているので、
そうか遊びも「魂」かと、妙に納得して感動した。

そんな発見の瞬間が、この美術館には多くある。
Design Researchers in Residence というのもあって、4人の選ばれし若手デザイナーが「洗濯」をフックにさまざまな角度からリサーチしている展示だった。
(私もいつか参加できるかしら?というか名言残せるかしら?)

ショップに並べられた本がまた非常にユーモラス。
"Copy This Boook"というタイトルの本があって、なんだ?と思ってチラ見したら
デザイナーのための利権の話だった。なるほど、この本に書かれていることの通りにやればうまくいくよ!ということか。
クスッと笑えるUser Experienceである!

まだNHSの電話口の声も3、4割聞き返さないとダメだし、展示でもわからない単語にたくさん出会ったけど、やっぱり単語帳とかリスニング教材とは違う。
やる気が出る。謙虚さを持って一歩一歩好奇心のままに吸収すれば、こわい事はないのかも。

Jet Lagが抜けず、訳の分からないタイムラインになっているが
明日も普通のイギリスの一食分を2食分として換算しつつ生き延びます(量が多いからいける)。

いえい✌️



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