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No.490|高熱隧道を読み終わって

2024年5月8日 No.490 
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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私の周りで「高熱隧道」(こうねつずいどう)という小説を読んだ方が多かったため、私も手に取って読んでみました。

戦中下での黒部第三ダム建設にかかるトンネル工事の話です。

先日、プロジェクトXで黒部第四ダム建設に関する工事を映像で観て、その内容に驚きましたが、高熱隧道はそれを上回るほどのすさまじい状況でした。


吉村昭の小説は今回初めて読みましたが、リアリティがすごくて心理描写も見事。

有名な日本史上最悪のヒグマの惨事である三毛別羆(ひぐま)事件ですが、これについてなぜだか昔からずっと頭に残っています。
この事件をモデルに「羆嵐」という小説を吉村昭が書いていることを知り、今後こちらも読んでみようと思いました。


高熱隧道(こうねつずいどう)を読んだ後の読後感として、難工事のレベルというか命がけでの仕事の壮絶さと、そのリアリティに衝撃を受けたというところ。

また、技師と現場作業員の間では、将校と兵士のように超えられない壁が生じていることも、現代に置き換えてみると感慨深いものがありました。
警察官僚と現場の警察のような感じでしょうか。
少し古いですが、踊る大捜査線の室井と青島の関係性のような超えられない壁が存在します。


今の時代に生まれて、毎日を過ごすことができていることに先人の苦労に思いを馳せましたね。
少なくとも今は、本当に幸せな時代に生きているんだなと思います。

加えて、自身の矮小さも感じてきたりして、自分のあり方を考えるきっかけにもなりました。


こうしたハートに来たり、何かわからないけど心がざわつく、何か考えざるを得ないようなインプットを重ねていくことは変化をもたらすうえでは有益です。

もし、最近インプットで質・量ともにマンネリ化している場合は、高熱隧道(こうねつずいどう)のような骨太な小説を読んでみると良いかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「優柔不断は誤った意思決定よりなお悪い」「手を動かし続ける」でいきます!

●本日のまとめ

・リアリティを生む骨太の小説を読むことで、価値観が揺さぶられ、自身のあり方を問うことにつながる。
・マンネリ化した場合は、こうしたインプットを持つことにより、文字通り見えてくる景色は変わってくるものだ。

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