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フリーランスの作・編曲家。1971年生まれ。横浜生まれの横浜育ち。詳しくは http:…

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フリーランスの作・編曲家。1971年生まれ。横浜生まれの横浜育ち。詳しくは http://tama-music.com/ へ。noteでは、音楽制作に関連して調べたことや考えたことを書きとめていこうと思います。自分が混乱しないために。

マガジン

  • VX-β(VOCALOID β-STUDIO)関連の記事

    VOCALOID β-STUDIO:VX-β公式デモ楽曲制作者によるVX-βの情報・使い方・TIPS。DTM経験者・音楽制作者向けの内容です。開発者から直接聞いた話などもあり。

最近の記事

#8 VX-β+Logic ProのおまけTIPS

VX-β+Logic Pro関連のおまけ記事です。 1. Logic ProでVX-β用のMusicXMLを書き出すLogic ProもMusicXMLに対応しているので、VX-βで読み込めるか試してみました。読み込めましたが、ちょっとややこしい。 1) Logic Proで出力されるMusicXML Logicで書き出すMusicXMLは、「スコア」タブに現在、表示されているものです(※)。 Logicのスコアは、音符そのものを入力していく楽譜作成ソフトウェアとは違

    • #7 AI歌声合成と楽譜の問題

      VOCALOIDやVX-βでの歌声制作に触れて、歌唱を五線譜に記譜するという次元ではなく、五線譜よりもより精細な情報を書き込めるノート・データの次元で考えるようになりました。 以降は、歌唱をノート・データで記述する経験の中で、自分なりに考えたことを書き連ねたものです。 VX-βでの歌声制作に役立つ内容ではありませんので、ご興味のある方だけお読みくださればと思います。 X(旧Twitter)で書き込んだか、書き込もうとした文を改めて書き直したものです。 1. 符号化(エンコ

      • #6 「いろはうた」制作ノート(Logic+V5エディタでの使用例)

        拙作、交響的狂詩曲「いろはうた」は、VX-βを Logic Pro X + VOCALOID5エディタ の組み合わせで制作しています。 どのように制作したのかを白状します(とても恥ずかしい)。なにかの参考になれば幸いです。 1. 歌唱シーケンスの作成VX-β最大の難点はここで、実際の歌声を聴くまでの道のりが長いことです。 実際の歌声なしに、歌声の最終形をイメージしながら作曲しなければなりません。 しかし、歴史上の作曲家たちはみな、合唱や管弦楽の響きを脳内でイメージして楽譜

        • #5 VX-βにおけるノート分割考

          VX-βにおけるノート分割(※)について考えます。 VX-βでもノート分割による調声は可能ですが、VOCALOIDにおけるノート分割に比べると自由度はいくらか下がります。 1. VX-βにおけるノート分割の基本的な考え方VX-βでのノート分割は、VOCALOIDとは少し違ったアプローチで考える必要があります。 1) AI歌声合成は歌唱譜が基準となる VX-βは、読み込まれたシーケンス・データをもとに、人間らしいピッチ変化を伴った歌声を合成します。 ただし、VX-βが想定

        #8 VX-β+Logic ProのおまけTIPS

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        • VX-β(VOCALOID β-STUDIO)関連の記事
          8本

        記事

          #4 VX-βの各パラメータの詳細

          公式のVX-βクイックマニュアルの説明は、かなり簡易的に書かれているので、実際にVX-βを操作してみた上での詳細な説明を試みます。 1.  ①②③1) ①Voicebank クリックで、ボイスバンクの切替ウインドウを表示します。 2) ②Singer / Style プルダウンメニューで、Singer / Style(歌い方のバリエーション)を変更します(Multiβ-Nはシンガーを変更)。 VX-βクイックマニュアルによれば、Singer / Styleの変更はデー

          #4 VX-βの各パラメータの詳細

          #3 VX-βが生成するピッチの注意点

          VX-βが生成するピッチの注意点をまとめておきます。 VX-βの発音記号について概略したのち、特殊な発音記号である「SIL」「BR」を使ったピッチ制御のTIPSにも触れます。 1. VX-βはリアルタイムに歌声を合成するVX-βプラグインは、シーケンス・データをリアルタイムに演算して歌声に合成します。 プラグインの各パラメータはすべてリアルタイム制御/オートメーション制御が可能で、制御にしたがって、リアルタイムに歌声を変化させます。 VOCALOIDなどの歌声合成エディ

          #3 VX-βが生成するピッチの注意点

          #2 VX-βでのノートと歌詞の入力

          プログラムの本体(VX-β)は、プラグイン形式のソフトウェア音源のみです。先行する歌声合成ソフトウェアとは違い、ノートと歌詞を入力をするエディタはありません。 なので、ノートと歌詞のデータ(シーケンス・データ)は、他のソフトウェアで制作する必要があります。 VX-βがシーケンス・ファイルから読み込むのは、BPM(※)・ノート(各音符の高さ/長さ)・歌詞のみです。各歌声合成エンジンに固有の各種パラメータや演奏データ、発音記号などは読み込まれません。 なお、VX-βに対してノ

          #2 VX-βでのノートと歌詞の入力

          #1 VOCALOID β-STUDIO:VX-βの基本情報

          DAWを使いこなし、既存の歌声合成も使ったことがあるというガチ勢で、抽選に応募しようかどうしようか迷っている人向けの基本情報をまとめてみました。 「VOCALOID β-STUDIO」はプロジェクトの名前で、「VX-β」はプラグイン形式のソフトウェア本体の名前ということのようです。VX-βの「V」はVOCALOIDの略、「X」は「未知の」というニュアンスを持つ語で未完のバージョンという意、「β」は試用版という意なのだと思われます。 1. VX-βの概要参加希望者が見たほう

          #1 VOCALOID β-STUDIO:VX-βの基本情報

          音楽とはなにか?を探求すること

          私にとって「音楽とはなにか?」という問いは、とても重要な問題です。 私は、この問いの答えをずっと探求しています。 作曲家になりたくて作曲を勉強した…という面もなくはないですが、その中心にある問いはいつも「音楽とはなにか?」です。 この問いについて、あまりにも深く考え続けてしまったため、作曲家になるしかなくなってしまったとも言えなくもない。 そう考えると、私は作曲家よりも、音楽学の研究者のほうが向いていたのかも、という気がします。 音楽は自然音の模倣ではない風の音 や 潮

          音楽とはなにか?を探求すること

          自ブランドの混乱を考える

          たった一人の人間だというのに、複数の異なる名義があって、自分でも混乱しているので、自己紹介も兼ねて交通整理をしてみます。 それぞれの名義のSNSアカウントや音楽を視聴できるリンク集にもなっています。 自然人 田廻弘志田廻弘志(たまわりひろし)は、これから申し上げる、いくつかの「名前」の中の人です。 だというのに、いろいろな「名義」を作ってしまった。 良かったのか悪かったのか。 田廻弘志@Facebook フェイスブックのアカウントもあるのですが、あまり活用していません。

          自ブランドの混乱を考える