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2024年もまだ楽しめるよ、切り絵展

こんばんは。
在学中は、頻度高めに更新していきます。気に入ってもらえたら、嬉しいな。
本格的な冬が来ましたね。今週末のご予定はお決まりですか?まだでしたら、心地よい静寂の中でぬくぬくと過ごせる美術館などいかがでしょうか?筆者は、年末に、センスを磨こうと下心満載で行って来ましたよ!


写真撮影は許可すべきか?問題

 本題に入る前に、まずお断りがあります。撮影がトップ写真の場所でのみ許可でしたので、写真が少ない・・・というかありません。

昔はこれが普通でしたね

コロナの影響もありますが、筆者は、基本混雑を避けます。パリピの端くれなので、ナイトシーンでは人混みによる興奮が欠かせませんが。なので、そこそこな入りの展示会は好きです。

けれど、余りにも入りが悪いと、BIG MONEYが動く展示会が日本に来なくなってしまうのではないだろうかという懸念も感じてしまいます。


 そのためか、フラッシュなし撮影OK、SNSで拡散したらプレゼントをいただけるなんて展示会も最近増えましたね。中には、作品全部の撮影が自由な展覧会もありますよね。

 ただ、個人的に気になるのが、その写真の利用の違法にならない範囲です。有償でない発信なら良いのかなど。一度、スペインの美術館で撮り放題で、画面一杯に写すと、絵画の中に入った様な素敵な気分になれたのですが、絵画そのものなので怖くて使っていません。

見る前と、初めて見て変わったこと

  • 立体感あるなし
    立体感なんて思いつきもせず行ったわけですが、作者さんによっては、平面作品であるにも関わらず、なぜか立体感を感じました。

  • 影も楽しめる
    作品をモービルにしたお土産なんかも売ってありました。
    トップ写真でもうっすらと見えますが、影もとっても美しい。

  • 細かければいいというものではない。

7人もいれば、好みに出会える!

 このnoteは、きれいごとに終わらず、マツ○の様に筆者の独断と偏見に基づく方向性ですので、好みだった作家さんを名指ししちゃいますよー。

1.民藝調でぬくもりを感じる柳沢京子さん

 筆者が最終的に、一番いいなと感じた方です。ザ切り絵と言われて、一番最初にこの作者さんの作品に近い芸風を連想される方が多いかもしれないと思います。温かみが感じられる作品が多かったです。

買ったハガキの写真なら、著作権大丈夫?
湯けむり龍 by 柳沢京子さん

長野県出身で、ピッタリと合う位置に淡い色で彩色された地元の和紙の上に切り絵を重ねられています。ホームページに作品も掲載・販売されていますが、実物の方が素敵。なかなか、写真では伝えるのに限界がありますね。

作品は、大きいものもあって、細かくない作品も多めです。筆者は、奈良井宿の雨という浮世絵っぽいタッチで雨が降る茶色の作品が好きでした。
柳沢さんのホームページはこちら


2.縦横の線で立体感を醸す切り剣Masayoさん

 勇ましい名前のMasayoさん。案内ポスターの作品を見た際には、ちょっと劇画調で好みじゃないかもと思っていたんです。Masayoさん、ごめんなさい。実物を見て、心の中で謝罪しました。

展示会の紹介パネルには、立体感を出すために影を付けろとか、色を付けろと言われても、自分のスタイルを貫く自称”頑固者”とありました。でも、なぜ?と思うくらい、筆者は最も立体感を感じました。

福龍 by 切り剣Masayoさん
スマホ写真なので、影が入ってすいません

Masayoさんの作品は、車海老とリュウグウノツカイが素晴らしかったです。車海老は、縦と横の極細ではない線の交差によって、筆者はとてつもない立体感をそこに見てしまいました。リュウグウノツカイも、模様の細かいところ、そうでない部分が存在することによって、魚類特有の艶が感じられました。

そして、鳥など動物の毛先の細かいカッティングで、毛の感じとかの素材感が半端なく伝わってきます。これも葉書サイズでは分かりにくいです。細部を思い起こせるのは、実物を見た人だけの特権ですね。
Masayoさんのホームページはこちら


3.POPでとっつきやすい蒼山日菜さん

 恐らく、多くの女性が思わず、「かわいい~♥」と言ってしまうであろう蒼山さんの作品。森永のクッキーのパッケージにも採用されました。作品がモビール化されており、影も繊細でかわいらしいです。

筆者もチラシで一番最初に目が行きました。切り絵とはなんぞ?と感じている若い世代にとって、入り口になりやすい作風だと思いました。全体的に、精緻な作品が多かったです。
蒼山さんのホームページはこちら

好きな作品がハガキ化されてなかった

 誰がどのように、ハガキ化する作品を選ぶのでしょうか?展示会目録を買うなら問題なしですが、いくつか手元に置きたいななんて思う場合、これが欲しかったのに!はあるあるですね。一見、地味っぽい作品が候補から外されてしまうのでしょうか?

同時開催のドレス展で、ファストファッションに思いを馳せる

 切り絵展の最後の部屋から、見逃しそうな通路を入ってみると、
(そもそも、別料金が発生しないのか、入るのにドキドキしてしまった小心者の筆者。止められなかったので、追加料金は発生しないようです)
「ポショワールの版画とドレスで観る アール・デコ期のパリモード」が開催されていました。

 ポール・ポワレさんのイブニングドレスが、優雅で美しくて、ファストファッションの罪を感じてしまいました。こんなドレスを着る人は、決して、電車の中で大口を開けて寝たり、化粧をしたりしないに違いないと思いました(筆者は大学院時代に立ったまま寝てしまい、頭が壁にぶつかり目覚めたことはありますが、化粧はしない派です)。

 ポショワールという版画は、当時のモード誌のイラストとして使用されたとのことですが、繊細な線で描かれていました。これまた、雑誌とはそもそも・・・と、色々な面で今よりも遊び心の入る余裕を感じてしまった筆者でした。

展示会情報

神戸ファッション美術館にて
https://www.fashionmuseum.jp/special/kirie-cutting-art/?page=0
2023年11月18日(土曜)~2024年1月28日(日曜)
10時00分〜18時00分(入館は17時30分まで)
休館日: 月曜日(1月8日は開館)、1月9日
料金 : 一般1,000(800)円 
 大学生・神戸市外在住の65歳以上500(400)円
 高校生以下・神戸市内在住の65歳以上は無料


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