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バンカー脱出はバッカスみたいに!


 

ボールを砂に打ち付ける感じで!

 このあいだプロのレッスンを受けながらラウンドしてみました。
 正しい立ち方から始まり、ボールとの距離感、構え方から指導いただき、短いアイアン、フェアウェイウッド、ドライバーの順番でガンガン打つ。
 ラウンド本番前から、さっそく3割ほどの体力を消費します。
 その後はバンカー練習場まで移動。うわぁ、アゴの高い砂場です。

 
 「ボールを砂に打ち付ける感じで! 右足を蹴って!!」
すくい上げるのがだめなんですって、「オノフ58度」に働いてもらう。 

 レッスンプロの指導にあわせて、力一杯にボールを砂に投げつける練習を繰り返しているときに思い出したのが、この絵です。

 なんだか嬉しく、「アリアドネと出会ったときのバッカスの感じですね」とちょっと訳のわからない独り言を。


 

ティツィアーノ作「バッカスとアリアドネ」

 最高神ゼウスとセメレの子バッカス(ディオニソス)は酒と狂気の神。 
 バッカスは葡萄酒の製造法を発見した酒の神でもあり、ゼウスの正妻ヘラの嫉妬で呪われている狂気の神でもあります。

 ティツィアーノの「バッカスとアリアドネ」でも、理性という呪縛から自己を解放したい熱狂的な信者たちが酔っ払ってノリノリで踊ってますね。

 アリアドネは、クレタ島ミノス王の娘。
 家族を裏切ってまで英雄(だけど約束を守らない)テセウスを手引きし、怪物ミノタウロスの退治と糸玉での迷宮脱出を手引きしました。
 それなのに逃亡の途中で、ナクソス島に置き去りにされてしまいます。

 旅の途中、アリアドネと出会った瞬間、まるで雷に打たれたように、飛び降りんばかりのバッカス。泣いている彼女を助けて、恋して、妻にします。

 忘我陶酔の信者に囲まれたバッカスの動きならバンカー脱出も大丈夫 ♪


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