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洋菓子店に、食にまつわる本棚スペースを。

私の住む掛川市は人口約11.5万人。百貨店はもちろん、大きなイオンなどのショッピングモールなどはありません。

けれどスーパーやドラッグストアはこんな必要なのかと思うほど乱立、国道沿いに軒を連ねるのは全国チェーン展開している飲食店たち。これはもうどこの地方都市でも同じ風景なのでしょうね。

八百屋さん、魚屋さんなどの個人商店で魅力的なお店は数少なくなっています。飲食店はまだまだ行きたいお店が色々あるんですけどね…

本屋さんもめっぽう少なくなってます。
数年前、県内に何店舗もあった老舗本屋さんが掛川から撤退。これは個人的にとてもショックでした。

本が売れないとはよく聞くし、買うとしてもネットでポチッとしたら楽チン。しかも敵は紙の本だけじゃない…ほんとに本好き、商売好きでなければ、個人の本屋さん相当厳しいのは素人にもわかります、はい。

わたし自身は
今だに電子書籍よりも紙の本が好きで、月に数冊は購入します。
旅に出ると、その街の本屋さんへ寄ったりもしますし、全国には行ってみたい本屋さんがいくつかあるんです。

本好き、というより本屋好き、なのかもしれません。そんな私の個人的な感覚からか魅力的な本屋さんがある街は、それだけで魅力的な気がします。

私は本屋さんがなぜ好きか?

⚫︎ネットと違って、本屋さんでは自分が全く興味ない本が目に入ってきてます。自分が欲しい本に辿り着く前に違う本を買ってしまうことさえあります。ネットでは欲しい本だけを効率よく買うだけです。この寄り道してるような感じが好きなのかもしれません。

⚫︎ひとつ目と似ているのですけど、
本屋さんでは棚にどんなふうに並んでいるのか、どんなセレクトかみているのが好きです。本と本の関係性とでもいうのでしょうか…

大きな本屋さんは比較的同じ感じ。店主のこだわりがみえる棚だと欲しい本がいっぱいになって大変です💦

余談ですが、本屋さんが書いている本もなぜか好きです。

洋菓子店にも本棚を

そんな「本屋さん好き」が高じて、自分の営む洋菓子店で、食にまつわる本棚スペースを作ることは出来ないだろうか…と思い始めたのは1年ほど前。

妄想はどんどん大きくなる一方!思い切って市内の本屋さんにお声かけしてみることにしました。

相談したのは近所にオープンした、おひとりで営む本屋さん。私はこの本屋さんへ行くと、決して広くない店内をじっくり、ゆっくりみて、いつも2・3冊買ってしまう、とってもお気に入りの本屋さんです。

しばし検討頂き(そりゃそうです、開店したばかりです。色々資金繰りとかもあると思う)
けれどなんとか良い方向に動き出し、昨夏より本棚スペースを開設することが出来ました。お付き合い頂き本当に感謝の一言。少しずつ本棚スペースを増やしているところです。

設置してみて

本棚スペースが出来たからといって、飛ぶように本が売れるわけではありません。本を売るのは本当にハードルが高いのだと実感しているところです。

でも、お客様も楽しそうですし、何よりお菓子好きで、なおかつ本好きな方も確実にいらっしゃることもわかりました。

ゆっくりな歩みとはなりそうですが、認知していただけるよう発信していこうと思ってます。

ちなみにこの棚は、スペースを無料でお貸ししているだけです。お買い上げ金は全て本屋さんへお渡しするようにしています。

それでもここに魅力的な食にまつわる本棚があることは私のお店にとっても、お客様にとってもとても有難いことではないかと思ってます。

ご協力頂いたお店は
「本と、珈琲と、ときどきバイク」さん。
とても魅力的なお店です。掛川来られた折は是非是非!




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