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ハイツの廊下でワルツを踊る

長女と夕暮れ本屋にちょっとお出かけ。

3月になっても時々、雪がチラつく。
大阪どうした? 寒い…。

ダウンはまだ、手放せない。
左に並ぶ水色モコモコの長女。

背後を照らす夕日が、足元から2つの影をビョーーンとのぼす。

「影の高さもう、同じやな。」

そろそろ、抜かれるかもしれないな。
同じ目線。

長女の目に映る世界にはなにが見えているんだろう?
そんな言葉が心を通過した。

と、その時!右の視界がサッと動くもの捉えた。

男性が軽快に踊っている。
ハイツの廊下で。 

回転しながら、ステップを踏み廊下を反時計回りに舞いすすむ。

行きずりの母子にガン見されてるとはつゆ知らず。

廊下の端までダンスは続く。

端まで行って、フィニッシュ。

あっ!気づいた。

暗がりでバッチリ目が合った瞬間、さっと踊るのをやめてしまった。

見ちゃってごめんね。
私そういうの好きです。

「なんか、さっきのよかったな」

「わかる〜」
家の中ではどうしてもおさまらんくて、思わず廊下にででしまったんやろな。

「それな!」

あれはワルツか?

ワルツ知らんけど。

ワルツちゃう?

ワルツ、ワルツ。

多分ワルツを見届けて、本屋に到着。


中3の受験に向けての本を4冊本を買った(来年受験!!ひゃー)


4冊買ったが、お勉強用ではもの足りん。
店内まだみよか!

フロアをあちこち歩きながら、2人で色んな本を手に取り盛り上がった。

占いコーナーでゲッターズ飯田さんの方見つけてチラッと立ち読み。

銀のインディアン座やから…とラペラペラページを送る。

えっ、明日新しい靴下ラッキーアイテム!

「ママ、履かなあかんわ
はきはき。」

「おけー!明日はく」

バラの育てかた入門。
「乙女の夢やわー。」

かぎ針で作るマスコット
「春休みこれやたい!

「えーやん。やりやり。」  

他にも色々手に取って一通りキャッキャした後、
最後に長女がこの本を手にした。

表紙の彼からして、いい人すぎるよ。
スキ。

ツッパった外見とのギャップね

身近にいるけど、いつもはなかなか気づけない「いい人」を100人収集した図鑑。読むだけで周りの人のことも、自分のことも少しだけ好きになれる(かもしれない)一

PHP研究所

子どもと話すとき、同じ目線にしゃがむ人 
それ!いい人

これ、レベルのいい人が100人出てくる。

本屋さん面白いすぎで、なかなか、帰れん。

併設された文具店にも足を伸ばす。
我々、文具大好き母子。

お互い推しのペンがいかに優れているかを説き合う。

滑らかさと、重心どちらに重きを置く派か?
0.5と0.7の差がいなるものか語る。

私の好きなペンサラサラグジュアリーラインがにニューアルしちゃってるのを発見。
その名もサラサグランド

心のこもった文字には色がある

sarasa公式

コピーも素敵

お試し下さいの紙にグルグル渦巻きの線にまじって、

なにいろ?
の誰かが書いた文字

ないいろ?確かに書きたくなるわな。
だってカラーの名前が

レッドブラック 
カシスブラック
セピアブラック

結局、なにいろかわかんないけど絶妙にいい色。


このペン全色欲しいなー。
爆買いしたい!
ボールペンで一本1000円超え。
全部かったら…。

それなら、肉買おうといったん現実に戻る。

あーーでもさ、ほんま。ホピいな〜
ポピポピィー
なんて寒い会話をしながら
気づけば、一時間半も本屋に滞在。

きた道をまた、テクテク2人で帰る。

ワルツの男性は部屋にお戻りに。
なにいろ?と心の代弁を試し書きにかいたヌシさんはどこかに。

廊下でワルツを踊り出したくなるような一日。

親子で本屋を楽しむ一日。

今日も一日が終わる。

そして、新しい靴下をまんまと履いた今日の一日が始まる。



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