イチローが引退して一夜明けた。

こんなに大きなできごとがあっても、朝は何食わぬ顔でやってくる。日中だって何も変わらない。いつもと同じように時間は過ぎていく。昨日も今日も、もちろん明日も1秒は1秒だし1分は1分として世界は回っている。

最後のプレーを見た余韻、引退したその事実、記者会見を見て（聞いて）というのもそう。多くの人が何かを考え決意したような気がする。ぼくもその大多数のひとりであり、ちゃんと生きなきゃなと改めて思い直した。

勝ってもいないけど、兜の緒を締め直すそんな心境である。

イチロー風に言うと「問題になりそうだから言えない」そんなことをたくさん思った。誰かを批判するとかそういう話ではなくて、単純に言わないほうがいいだろうなと感じ取ったのだ。今のぼくが言ってもあまり意味がないのだけれども、もうちょっと大きくなったら言いたいこと。それが手に入った。

そのためには今のままではだめだろう。どういう道を進んでいくのか。

イチローの会見で心に残ったのはここ。

ここはあえて「成功」と表現しますが、「成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かない」という判断基準では、後悔を生むだろうなというふうに思う。

やりたいならやってみればいい。「できる」と思うから挑戦するのではなく、「やりたい」と思えば挑戦すれば良い。その時に、どんな結果が出ようとも、後悔はないと思うんですよね。

やりたいと思うから挑戦する。この第一歩でつまずくことが多いのだろうけど、幸いにもここはクリアした。あとはどれだけできるかなんだろうな。