瀬戸際に来ている

服がない。

とくに野球場へ着ていく服がない。もちろん、野球的なユニフォームやTシャツは数多く持っている。ユニフォームは全部で100着くらいはあるだろうし、Tシャツだって30着はあるだろう。日本のプロ野球であれば、各チームのものが1着くらいはなにかしらある。

それでも野球場へ着ていく服がないのである。それはアウター、いわゆる防寒具がないからだ。

この時期はTシャツだけであったり、その上ににユニフォームを着るだけでは当然寒い。ナイターなんかは死を覚悟するほど寒いことだってある。

あたりまえではあるがジャケットやコートが必須となるのだ。しかし、さすがにぼくも全球団分のアウターを持っているわけではない。だから野球観戦に不釣り合いなコートなどで球場へ出かけることになるのである。

なんだか野球場に着ていく感じではない服装だけれどもしょうがない。背に腹は変えられないとはまさにこのこと。アウター無しでいくよりはましであろう。そんな思いで球場へ足を運んでいる。

1球団の試合にしか行かないのであれば、とくに悩むことはないだろう。たとえばヤクルトファンであれば、ヤクルト的なアウターがあればそれで事足りる。でもぼくのように複数の球団の試合を見に行く人は足りないのである。

日本の野球場では基本的に座る場所によって、身につけてよいものが決まっている。マナーというものがあるのだ。もちろん、関係のない席もある。でも、そうはいかない場所のほうが多い。だからこそ、全球団のなにか、もしくは兼用で着ることができるいわゆる一般的なアウターが必要になってくるのである。

さて、残り少なくなってきた寒いであろう時期のために、アウターを買うのかどうか瀬戸際に来ている。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。