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スナックミーのEMとして今取り組んでいること

この記事は Engineering Manager Advent Calendar 2023 の3日目の記事です。

こんにちは、タクです。スナックミーというおやつのスタートアップで、メンバーと一緒にエンジニアの組織作りを頑張っています。

スナックミーでは CTO や PdM 、EM といったポジションを設けて、日々チームで協力しながらプロダクト開発に取り組んでいます。昨今の開発組織において、CTO や PdM といったポジションはもちろん、EM に求められる役割も組織によって異なるということをよく耳にします。そこで今回はスナックミーの EM として、私が現在取り組んでいることについて共有しようと思います。

私は大きく分けて「エンジニア採用」「技術広報」に力を入れています。というのも、現在エンジニアの正社員が4名しかおらず、仲間集めが急務であるという前提があります。もちろん、仲間が増えてきたら EM の役割も変化すると考えていますので、2023年12月現在のスナップショットと捉えていただけると嬉しいです。

エンジニア採用のために取り組んでいること

まずはエンジニア採用で具体的に取り組んでいる内容について共有します。

想いを込めたスカウティング

スナックミーでは複数の採用媒体を利用していますが、私が最もリソースを割いているのは LAPRAS でのスカウンティングです。エンジニアメンバーも人数が少なく、採用にかけれるリソースは他企業と比べて多くはありません。数を打って攻めるという戦略はそもそもとれないため、候補者ひとりひとりに対して、丁寧に想いを込めながらスカウトメッセージを書いています。

私が最も意識しているのは「候補者のやりたいこと」と「スナックミーが抱える課題」をうまく接続することです。「候補者がやっていきたいこと」をしっかり理解した上で、「スナックミーが抱える課題」も赤裸々にお伝えし、「候補者がやりたいことを通じて、スナックミーの課題を解決できそう」と感じていただけるように努力しています。

10%前後だった返信率が、上記を意識するようになってから3ヶ月連続で30%前後の返信率に変わりました。毎月10名以上の方とカジュアル面談できるようになって、エンジニア採用に動きが出てきた嬉しさを噛み締めています。

社内外問わず GIVER でいることを意識

採用活動をしていると「転職活動を本格的に始めたときに、改めてお声がけさせてください」というケースに遭遇するがあります。おそらくこういったケースでは、いつ頃に転職活動を始めそうかヒアリングして、そのタイミングで再度連絡するというのが定石なのかなと思います。

あくまで個人的な考えで、その定石を否定したいわけでは全くありませんが、それまで何の連絡もなかったのに数ヶ月後に突然連絡がきたとしても、自分だったらあまり嬉しくはないかもと思いました。

だからこそ私は、スナックミーに興味を持ってくれた候補者の方には、事あるごとに連絡するようにしています。例えば、PdM に興味を持っている人がいれば、PdM 系のイベントを見つけた時に共有しますし、逆に候補者の現職の会社がイベント参加者を募っているときは、積極的に参加するようにしたりしています。(もちろん時間は有限ですし、全ての方に対してできているわけではないですが)

世の中を良くしていくためにシステムを構築する同志として、社内外関係なくお互いを尊重しあったり、助け合ったりできたら、きっともっと楽しく働けるのではないかなという想いで、そういった活動を行っています。

外部からノウハウを吸収

スナックミーには、エンジニア採用を専門的に取り組んできたメンバーはいないので、ノウハウを得るためには本やインターネットから情報を収集したり、採用媒体の CS の方や勉強会を通じて鮮度の高い情報を取得しています。

そういった背景があり、私は採用関連のイベントに参加したりすることが多いです。LAPRAS や Findy の方が積極的に勉強会やイベントを開催してくださるので、社内にノウハウがなくても、改善のために行動を起こすことができます。

スカウト文を送る上で大切にしている「”候補者のやりたいこと”と”チームの課題”をうまく接続する」というポイントも、実は LAPRAS さんと WHOM さんが主催したオンラインセミナーで学べたことでもあります。このように外部に積極的に情報をとりにいって、普段のエンジニア採用業務に組み込んでいくということは意識して取り組んでいます。

技術広報のために取り組んでいること

エンジニア採用において、長期的な目線で考えると、技術広報は大切であるということを各所に耳にします。しかし、アウトプットにハードルを感じるエンジニアが多いのもまた事実であり、アウトプットをしやすい環境をいかに作っていけるかが鍵だったりもします。

スナックミーが技術広報に成功しているとは全く思ってはいませんが、実は少しずつアウトプットの回数が増えていたり、アウトプットに関する発言が Slack 上で行われるようになってきています。

私が技術広報に関して具体的に取り組んできた内容を共有しますが「アウトプットへのハードルを下げること」を目的としている点は全てに共通しています。

技術広報を牽引する自分が最もアウトプットする

スナックミーは全社的にシャイなメンバーが多く、表現することに対してハードルを抱えているメンバーは少なくありませんでした。私はまずその雰囲気をどうにかしたいと思い、参加した勉強会での学びを毎週 note で公開するようにしました。そして、逐一 Slack で全社共有するようにして、エンジニアの仲間を集めるために SNS での拡散をお願いしました。

徐々にエンジニアの仲間を集めるためにはアウトプットすることが重要であるという共通認識を作り、その行動が全社的にも賞賛されるような雰囲気を作るように意識しました。例えば、勉強会を主催した企業から「いいね」をもらったり、リポストしてもらえたら、スナックミーを応援してくれていますよ!と大袈裟に喜んでみたりですね。

そういった積み重ねもあり、テックブログを書いてくれたことがなかったエンジニアが初めて記事を書いてくれましたし、3ヶ月に1度のペースで書いてくれていたのが、直近だと月1で書いてくれるようになっていたりもします。

話が変わりますが、私はログラスさんのエンジニア採用に対する向き合い方をとっても尊敬しています。中でも私がエンジニア採用に注力しはじめた頃に出会ったこの言葉が今でも心に残っています。

リファラルを牽引する人が一番リファラルする

毎週オファー承諾が生まれる秘訣!ログラスのリファラル採用について(前編) から引用

私はこの言葉はどんなことにも応用できると思っていて、「技術広報を牽引する人が一番技術広報する」ということを信じてアウトプットに取り組んでいます。

技術的な内容なら何でもありの社内LT会

EM としてジョインし、自らチームを巻き込んで行った企画は「社内LT会の実施」でした。それまでは、メンバーが一堂に会して技術のことを発表し合う機会はなかったみたいです。優しいメンバーが多く、アットホームな雰囲気が漂うチームだからこそ、社内LT会はアウトプットのハードルを低くするための練習の場として適切だと思いました。

私は前職でも社内勉強会として LT 発表したことがあります。ただ師匠がとてもレベルの高い方で、LT で発表することは非常に勇気のいることでした。もちろん会社のブランディングを考える上でアウトプットの質は非常に大切だと思いますし、質の高さが求められたからこそ大きく成長できたので、それを否定するつもりはありません。

一方でエンジニアがどういったものをどういった考えで開発しているのか、チームはどういった雰囲気なのかなど、中で働く人の様子を外に向けて発信することが大前提必要だと思っています。質にこだわるのは、アウトプットに前向きな文化が醸成された後でも良いのではなかろうかと最近考えるようになりました。(そもそもアウトプットする人がいなければ、質にこだわる以前の話だと思いますし)

そういった背景から、アウトプットのハードルを下げることを最優先とした「技術的内容なら何でもありの社内LT会」を実施するに至りました。

メンバーを誘って外の世界を見にいく

社内の閉じた環境にいると、自分のスキル感や経験を客観視することが難しくなるので、社外に目を向けてみようと前職で教わりました。それがきっかけで社外の勉強会に参加するようになり、同年代のエンジニアが登壇する姿に刺激を受けたり、LT登壇に挑戦するようになりました。

このような感じで、私は社外に目を向けたことがきっかけでアウトプットのハードルが下がった経験があるので、最近はよくメンバーを誘って社外のオフライン勉強会に参加するようにしています。

私は過去に懇親会で誰にも話しかけることができず、ポツンとひとりになってしまったとき、次のイベントへの参加意欲が著しく低下したことがあるので、そこをフォローできればと思って一緒に行くようにしています。過保護と思われるかもしれませんが、いつか気の合うエンジニア仲間ができれば、自然と足を運べるようになると思っています。

おわりに

この記事では、スナックミーに EM としてジョインした私が取り組んできたことについて共有させていただきました。EM として求められる役割は企業によって様々だと思いますし、フェーズによって変化することもあるのだろうと思ったりしていますので、ぜひ一例として捉えていただければと思います。

私はスナックミーの価値をより多くの人に届けていきたいと思っていますし、そのために組織を拡大していきたいと思っています。だからこそ、今の組織に必要なことに全力で取り組んで、変化する役割に適応しながら、メンバーが楽しく働けるような環境を作っていきたいと思っています。

まだまだ未熟な私ですが、そんなチームを作っていきたいと本気で思っています。もしこの記事を読んで、興味を持ったエンジニアの方がいれば、ぜひお気軽にお声掛けください!

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