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【スペイン北の道②】巡礼路・日曜日のミサ

パリから巡礼路を歩きはじめて58日目、2023年9月9日日曜日は、スペイン・アストゥリアス州の大きな街サンタンデールからバスに乗りました。この日は一部は歩かず、バスにショートカットで早めにつきたかったのは、サンティジャーナ・デル・マルという町の聖フリアナ参事会教会でした。後期のロマネスク式教会とのこと。中庭の回廊の彫刻が見事であるというのです。

フランスの巡礼路から続いてきたロマネスク式教会の変遷の終点あるいは最終形態とされていると書いてあるものもあり、その最後を見ておきたい気持ちもありました。


聖フリアナ参事会教会の中庭。柱頭の彫刻がすべて異なっています。

1時間ほどバスに乗り、降りてからまた1時間ほど歩き、だんだん見えてくる教会の塔。教会の塔を目標にして歩く時間は、大昔の巡礼者のことを思い出します。いにしえの彼らも塔を目標に歩いたことでしょう。

丘の上の聖フリアナ参事会教会の日曜のお昼のミサに入ることがでしました。入口に守衛さんがいて、中に入る時は観光見学者はダメ、ミサならいいと声かけられました。私はミサの目的だと言い張って入らせてもらえました。

大きなリュックを背負っているので絶対に巡礼者なのですが、そう言って吉だったのだと思う。ここはこの教会目当ての観光地でもあります。晴れた日曜日です。お土産街には人が溢れています。

教会の中に入ると参列席には50人ほどおそらく地域の方たちが座っています。私はリュックを背負っているので、なるべくガサゴソさせないように後ろの方の席でリュックを背負ったまま座りました。木のベンチなのでちょっと動くとギーっという。

ミサがはじまりました。
後方のオルガンのまわりに私服の地域の方が合唱隊コーラスです。
前方の祭壇では小さな男の子2人が赤いガウンを着て詩篇の朗読がとんでもなくかわいらしい。きっと練習してきたのでしょう、順番にマイクをもって朗読していきます。
参列席では、家族と来ていた小さな女の子が途中がまんできなくて、パパがかついで退場!

ミサの中で解せないことがあっ、「グローリー・ハレルヤ」という歌。これはあれです。「ヨドバシカメラ」CMのあのメロディーです。これを聖歌として歌う。でも、これはアメリカ民謡じゃなかったっけ?なぜ、スペインのここでこの歌詞で歌うのかなあ?誰か知っていたら教えてください。

拙著「『~フランス・パリからスペイン「北の道」歩いて1300キロ~
 サンティアゴ・デ・コンポステラ 90日間おばちゃん巡礼記』
第4巻にあたる期間のできごとです。書籍には入れなかったエピソードです。

1巻はこちらから購入できます

そのほか、私のインスタグラムを巡礼路途上で更新していました。参考までにどうぞ。

スペイン編は3巻以降 3巻は3月16日発売予定





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