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デパコス一気買いが教えてくれたこと

昨年の秋のことだった。
初めて覚悟を決めて、百貨店の美容カウンターへ行った。
そして意を決して声をかけて入ったブランドでフルメイクを仕上げてもらい、全部購入をした。

そのきっかけは、いつもVoicyで聞いていた尾石晴さんの放送。

この放送で言われているのはメインは、お子様とのやり取りの話。
けれど、この放送内で話されていた中で私に響いた点は「化粧品を一気買いする」という話。

その発想がそれまで私にはなかった。
だって、百貨店の美容カウンターって怖いものだったから。
メイクしてもらっている間に使われた化粧品が順々に目の前に並べられていく。
それは、どれもある程度いいお値段のするもので、並べられた末には全てを買わねばならないような強迫観念に脅かされる。
そんな印象だった。
けれど、確かに買うなら全部買ってしまう方がいいのかもしれない。
そう、TTP(徹底的にパクる)しないと意味がない。
いいアイシャドウを買っても、それに合わせるリップがちぐはぐじゃおかしいし、リップだけ買っても他が整ってないといいリップの色も浮いてしまう。
どこか一点だけ投入しても変化、バランスを取るのは難しい。
変えるなら一気に、全てを思い切って変えた方がいいような気になった。


でもなぁ…
と躊躇していた時に背中を押して貰ったのが、大好きなECショップ「北欧、暮らしの道具店」のラジオ「チャポンと行こう」の放送だった。


おしゃれな人たちは、こんな風に化粧品を買うことや服を買うことを楽しんでるのか!と驚いた。


それまで、私にとってオシャレって「モテるためにするんでしょ?!」とか
「オシャレ=人目を気にしてばかりの、カッコつけな行為」みたいに思っていて(本当に失礼な話だよ…)
私は別に着飾らなくても結構です!みたいなスタンスで過ごしてきた。

けれど、それは本当は特に美人でもセンスもない鏡の中の自分から目を逸らしてきただけのような気がした。

そして、意を決して百貨店の美容カウンターにいったのです。


思い切って行った美容カウンター

平日昼間の百貨店は空いていて、カウンターもあいていたので思い切って話しかけてみた。

「メイクを変えたくて、フルメイク見ていただきたいのですけれど…」

そしてカウンターで説明を受けながら、アイテムを紹介してもらいながらメイクをしてもらいました。

そして当初の目的通り、メイク後
一式全てお買い上げ。

約4万円!!!!(白目)

私にとっては、かなり「ふんっ!」とはたいたお金だった。
だって、こんなに化粧品にお金を出したことはなかったもの。
そして翌日から、その日買ったメイク用品一式で化粧をしはじめました。

買ってみたことで、気付いたこと


美容部員さんにしてもらったほどの仕上がりではないものの、うん。
なんだか今時っぽくなっていい感じ。気持ちが上がる。

すると、服や髪型が今度は気になってくる。
今、着たい服これじゃないかも…。

そのことから気づいた。
「あ、私なりたい自分がある」

今まできちんと自分のことを見てあげてなかった。
適当にクローゼットに入っている服を習慣的に順番に手にとっていただけだった。
いつのまにかそれらが色あせていたり、毛玉ができていたり、なんとなく自分に似合わなくなってきていることも気づいてなかった。

毎日鏡で私は何を見てたんだ?そんな気持ちになった。

その時購入した秋冬のアイシャドウ。
春になって違和感が湧いてきた。
そして、先日改めて百貨店のカウンターへ。

その違和感を持てるようになった自分が今は誇らしくて嬉しい。

好きな自分、なりたい自分へ

今度はこんなカラー試してみようかな?

そんな風に自分で楽しむことを恥じずにできるようになった自分が嬉しい。

欲しいものはいくらでもあるし、全部が買えるわけじゃない
でも、それでも明日の自分が前を向いて
鏡の中の自分が好きな自分でいたいと思っている。

私があの日思い切って買った化粧品たちは、私になりたい自分の姿を思い出させてくれた。
そして、自分で鏡を見るのが苦手だった私が少しずつだけれど、鏡を見て自分の表情を見れるようになった。

一気に何かを変えることってとっても怖くて、スモールステップの方がいいこともある。
でも
お金で解決できるなら、致命傷になるわけではないなら、思い切って飛び込んでみてほしい。
お引越しをするように、自分の身を置く場所を変化させるように。

春。季節の変わり目だからこそ、一つ何か今までと違ったことをしてみるともっと毎日が楽しくなる。

次は春服を買いに行こう。
私にとって
おしゃれをするということは、自分をもっと好きになるための一つの手段。
今はそんな気分。


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