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#073 Malta University Language School(MULS)に1年間通ってみての話

こんにちは、マルタのタマルです。
さて、諸々検討した結果MULSに1年通った私ですが、実際学校はどうだったの?ということについてお話しします。過去最高に長いです。

後半部分は内情を含みますし、大っぴらにするのも憚られる内容なので、有料記事とさせてくださいませ。ただ、その前段でも十分な情報をお伝えできればと思います。また、この体験はすべて2023年4月から2024年3月までの個人の体験に基づくもので、必ずしも全員に当てはまることではないことを、先にお伝えしておきます。


クラス分けの仕組み

入校が決まったら、WEBからクラス分けのテストを受けます。テストはGrammerとVocabulary のみで、ListeningやWriting、Speakingはありません。
クラスは、知る限りだと以下にレベル分けされています:

  • Pre Intermediate (A2)

  • Intermediate (B1)

  • Intermediate plus (B1+)

  • Upper Intermediate (B2)

  • Advanced (C1)

Elementaryクラスもある可能性がありますが、日本人がここから入ることはまず少ないでしょう。
母数が多いのはIntermediate plusとUpper Intermediateで、生徒数によっては2クラスあることも多いです。また、Advancedは相応しい生徒が一定数いなければクローズしていることがあります。ちなみに、私は入学当初Intermediate plusに所属していて、Advancedで卒業しました。
クラスチェンジをしたいと思ったら、レセプションにレベルアップテストを申し出ます。70%以上取れたら希望通りレベルを上げたクラスに入ることができます。テストはいつでも受けられるし、特にお金はかかりません。
テストは90分で、ペーパーのみGrammar、Vocabulary や発音系の問題と、最後にWritingがあります。教科書の内容を覚えておけば特に難しくはないです。

生徒の人数と国籍

時期によって人数や国籍比率は大きく変化します。というのも、いくつかの大学と提携していて、夏休みや冬休みの期間、ドカっと学生が増えるのです。日本でいうと、早稲田大学(夏休み)や横浜国立大学(夏冬双方)と提携があるようです。
そのため、7月は韓国人学生であふれ、8月は日本人学生であふれます。8月はさらに別の国のドカっと波もあり(フランスやポルトガル…だったかな?)、とにかく生徒数が爆増します。
そんなわけで国籍比率については一概に言えないのですが、少なくともアジア人比率は常に高いです。日本人、韓国人が特に多くて、中国人もちらほら。ただ、中国人は大学から来るというよりは個人で決めてくる人が多かったですね。アジア人だけで学校の5-6割は常に占めてると思います(つまり夏の間は8-9割ぐらいになるということ)。
次いでおそらく多いのはコロンビア・リビア・トルコあたりでしょうか。ヨーロッパからくる人たち(イタリア・フランス・ドイツなど)は最長でも3週間ぐらいで帰るケースが多いです。
当然ながら、さまざまな国籍の友達ができたことはこの1年で最も素晴らしい出来事の一つでした。

立地や設備

MULSはMsidaというエリアにあります。マルタは青い海で有名ですが、Msidaは内陸部なので海は見えません。歩いて20分ぐらいでGziraとかSliemaの端っこにつく感じなので、海にリーチするとしたら最低それぐらいはかかります。
ただ、アクセスに関しては悪くありません。というのも、バス停がひとところに4つもあって、時間を選べばVallettaもSliemaもSt.juliansもMdinaもAirportも、まあとにかくどこにでも1本で行けます。バスはよく遅れるけど、それにしても便利だと思います。
また、学校近くにはカフェやスーパーがあって、ブレイクタイムにも使い勝手がいいです。
語学学校内の設備はこれといって特筆すべきところはないけど(普通の会議室みたいなところ)、まだ新しいので清潔感もあります。
また、隣にマルタ大学があり、学食や図書館も普通に使えます。私はいずれも1-2回利用したのみに留まりましたが!
図書館は学習スペースがたくさんあって(喋れるエリアと喋れないエリアがある)、勉強したい人にはうってつけです。

使っている教材

教科書は以前はこちらを使っていました。

が、今年1月から以下の教材に変わりました。

内容が以前のものに比べてかなり難しくなっていて、また、一冊も分厚くなっています。なぜ変えたのかはわかりませんが、生徒の質向上のほか、個人的には経営的判断もあるのでは…と思っています。
というのも、学校で以前の教科書を買うと€40取られたのに対し、教科書はWEBでオンライン版を買えば€14で済みました(!)。
ただ、1月から変わったこの教材はなんと生徒がWebでeBookを買うことがどうやらできない仕組みなのです。しかも、教科書は€50に値上がり!!クラスが変わるたびに教科書も買わなきゃいけないので、正直高すぎるなあと思います。
ただ、教科書にはeBookにアクセスできるシリアルコードがついているので、クラスメイトでWEB版を使わない子がいたらその子に譲ってもらって自分はiPadで見る…なんてこともできます。とくに長期滞在の子にはこの方法はおすすめです。

生徒の質

先生の質に言及する前に生徒の質に言及します。結論。当然ですが、人によります。ただ、日本語を使わない環境に自分を没入させるのはちょっと体力がいるかもしれません。というのも、特に夏や冬、集団で来た日本人は友達同士なので、授業終了後は愚か授業中も日本語で話す人がいるぐらいです。私はかなり強固に英語を通していたけど、ちょっと存在自体がレアかもしれませんw
おすすめは日本人以外の友達とつるむことですね!日本語が通じませんから英語で話すしかなくなります。シェアルームやシェアキッチンで仲の良い人を見つけるのももちろんいいと思います!

講師陣の質

気になる講師についてですが、これに関しては、ピンキリです。ピンからキリまで。よい先生は本当に毎日学びをくれるし学習を楽しくしてくれるけど、だめな先生は部屋でYouTube見てた方が幾分マシってレベルです。
国籍が多様で発音もさまざまという話はこの記事でも触れましたが、そのほかにも質を分ける点はいくつかあります。

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