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食道アカラシアと診断されるまでの長い日々。

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専門病院から、また別の専門病院へ。【食道アカラシアと診断されるまで (6)】

専門病院から、また別の専門病院へ。【食道アカラシアと診断されるまで (6)】

※タイトル、次回分のタイトルでアップしてしまっていたため変更しました。

最新術式のPOEMを実施する昭和大学江東豊洲病院にたどり着くまでに、日本医科大学を経由したのがよかったのかどうかは、よく分かりません。ただ、「食道アカラシアっぽい症状の人は、POEMに対応した病院に行ったほうがいいよ」と思っています。

今日は、そのあたりのお話を。



最初、日本医科大学付属病院で、「アカラシアについて

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専門病院への紹介状。「えっ? 紹介先ってこちらから指定するんですか?」【食道アカラシアと診断されるまで (5)】

専門病院への紹介状。「えっ? 紹介先ってこちらから指定するんですか?」【食道アカラシアと診断されるまで (5)】

間が空いてしまいましたが、久しぶりにアカラシアシリーズの続きを。

「それ、この病気じゃない?」
と夫がある日、「食道アカラシア」で検索したページを発見してくれました。

飲み食いしたものを片っ端からリバースするヨメの姿を見て、夫もあれこれ調べてくれていたのです。

固形物だけでなく、液体もうまく飲み込めなくなり(嚥下(えんげ)障害)、徐々に進行します。嘔吐が起こりますが、特に夜間、寝ているときに

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重症化。いちばんしんどかったとき。【食道アカラシアと診断されるまで (4)】

重症化。いちばんしんどかったとき。【食道アカラシアと診断されるまで (4)】

アカラシアで何が一番しんどかったのか。どれぐらいしんどかったのか。
不幸自慢のようで、あまり書きたくない内容なのですが、世の中こんな病気もあるんだね、ふーんぐらいに読んでいただけたら幸いです。相変わらず汚いお話が続きます、すいません。



誤診状態のまま、2つ目の病院に9カ月通いました。
最初の頃は「時間帯によって詰まりやすいときがあるなぁ」ぐらいだったのが、あっという間に症状が悪化。手術前の

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逆流性食道炎は、似て非なる病気です【食道アカラシアと診断されるまで (3)】

逆流性食道炎は、似て非なる病気です【食道アカラシアと診断されるまで (3)】

さて、この食道アカラシアという病気。
よく誤診される病気に「逆流性食道炎」があります。今日は、2つめの病院で逆流性食道炎(胃食道逆流症)と診断された話や、アカラシアの胸痛とその対策について、などを。

※今日のnoteも、食事中の方にはあまりおすすめしません。

「飲み込みづらさ」を数ヶ月放置したまま、過ごすある日。
病院に行くきっかけとなったのは、突然襲ってきた激しい胸の痛みでした。ほんの5分程

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症状が出だしたころ。【食道アカラシアと診断されるまで (2)】

症状が出だしたころ。【食道アカラシアと診断されるまで (2)】

今日は、食道アカラシアを発症したころのお話を。
※今日のnote、食事中の方には汚い表現があるのでおすすめしません。

はじめて感じた違和感は、「炭酸水の飲み込みづらさ」でした。確か2016年の2月ごろ。お風呂上がりに飲もうとした炭酸水が食道内にとどまって、上にも下にも行ってくれず。胸がぎゅーっと苦しくなって、けっこう痛い。あれ? なんだ? なぜかお風呂上がりにだけ同様の症状が何度か続いたものの

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【食道アカラシアと診断されるまで (1)】

【食道アカラシアと診断されるまで (1)】

2017年10月末、食道アカラシアの治療のため、昭和大学江東豊洲病院でPOEM(ポエム)という手術を受けました。

そろそろ術後半年。日常生活にはほぼ問題はなくなり、最近では「ああ、ここ数年で一番体調がいいかも」と思えるぐらいに回復。西洋医学に、本当に心から感謝する日々です。

食道アカラシアは、このPOEMという最新術式の誕生のおかげで、いまでは手術さえすればほぼ完治する病気です。難病ではないも

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