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言語聴覚士の友人に聞いてみた!〜Part2 のどに残った場合の対処法〜

言語聴覚士の資格を持っている友人に、私の悩みと疑問をお聞きしました。
総合病院で18年勤務し、現在は嚥下(えんげ)障害についての啓発活動をされています。

取り扱うテーマは薬の飲み方と日常生活で注意することです。

全3回に分けてお伝えします。

Part2では、引き続き薬の飲み方をお伝えします。のどに薬が残ってしまった場合どうしたらよいかを教えてくださいました。

Part1の内容はこちらをご覧ください。

薬がのどに残った場合

薬がのどに残った場合の対処法を教えてくださいました。

「Aさんはどう飲みにくいか自分で分かりますか」
ーー特に口が渇いているときは、錠剤がのどのくぼみに引っかかった感じがよくあります。もう1回、お水をゴックンと飲めばうまく飲み込むことができるときもあれば、くぼみに入ってしまって何回、水を飲んでものどに残ることもあります。

言語聴覚士の友人に聞いてみた!〜Part1 薬の飲み方〜

「右と左どっちに残るとかありますか」

ーー分からないです。

「明らかに左右差はないのですね。まず試して欲しいのが、追加嚥下(ついかえんげ)です。のどに残った場合、あごを軽く引いて、もう一回つばだけを飲むことを言います。ただそれでも通らないという人は、頸部回旋(けいぶかいせん)を試して欲しいです。斜め下を見てゴックンすると、まっすぐ下を向いてゴックンするよりも通る人もいます」

ーーそれは右にある、左にあるっていうのかわかったらですか。

「分かったらの方がやりやすいと思います。これは本来、まひがある人に指導することなので、右まひの人が右側に残た場合にまひ側をつぶす。右側を向くことによって、まひのない左側ののどを通しましょうという方法です。基本はまひ側への頸部回旋です。ただ時々、逆の方が効果的な場合もあって、どちらが通るかはっきりしたことは造影(ぞうえい;レントゲン)または内視鏡(ないしきょう;カメラ)検査をしないとわからないです。
それの応用でまひがなくてもこの方法で通るという人がいるのでこの方法を指導させてもらうこともあります」

ーーなるほど。そういったやり方があるのですね。どちらがが通るかわからないけれど、何回かやってみて、通ったらそのときはどちらかに引っかかっていたってことですね。最終的にはきれいに飲めることが大事なので試してみるといいですよね。

「はい。まっすぐ下を向いてあごを軽く引いて、飲んでみて、すっきりすればいいです。もしそれでも通らなかった、残っている感じがあったら、頸部回旋位(けいぶかいせんい)をやってみるといいです。私もやったことがあって、急いで食べていたら、のどに薄切りのごぼうがそのまま縦に残った感じがしてを頸部回旋位を試しました。左斜め下を見て、つばを飲み込む。そのあと、右も同じようにしました。左に詰まって、だから本来なら残ってる側をつぶせばいいはずなんだけれど、右向いた時の方が通ったから一応両方やってみて正解でした」

Part3では、日常生活で注意することをお伝えします。

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