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新幹線チョイ乗りの威力

旅人の中では正直、さまざまな声があがるのが新幹線や特急のチョイ乗り。青春18きっぷや普通列車用の企画乗車券を利用する途上で、短区間の乗車券と特急券を用意して新幹線や特急列車に乗って歩を進める、いわゆる「ワープ」とかいうあれです。

自分はこれ、どちらかというと好意的に受けとめており、基準としては時短効果と投資金額のバランスで決めているところがあります。

表題の写真でいうと、左側が北陸新幹線の富山ー金沢間。右側が山陽新幹線の岡山ー相生間。どちらも新幹線に乗っている時間は15分から20分ほどです。投資金額は前者が約2,800円、後者が約2,200円となります。

ちなみに、実際のところで言うと前者はほとんど使わないパターンだったりします。なぜかというと、額面を見ればわかるとおりで、乗車券990円に対して特急券は1,870円と特急料金が割高にみえます。一方で後者は乗車券部分が1,170円で特急料金が990円。乗車距離が長いのに特急料金は少なく済みます。

これには、今回の旅行に限った「組み合わせ」に関係がありました。

まず、大前提として指定席と自由席とで違うじゃないかという問題があるように見えますが、それは大きな問題ではありません。なぜかというと前者はe5489を利用した購入なので、指定席であっても実質自由席と同額で利用できる区間であることがカギを握ります。言いかえると、自由席特急券を買い求めたところで、この区間では同じ金額になるということになります。
そしてもうひとつの「組み合わせ」は“乗継”の条件が加味されているところ。つまり、この特急券にはもう1枚、在来線特急列車の特急券もぶら下がっている点も加味する必要があります。
すなわち、金沢から先も引き続き特急列車を利用するので、その分も特急券を合わせて購入することでトータルコストを抑えることができるようになっています。
後者の方は普通列車と新快速の乗り継ぎなので、乗車券も特急券も新幹線部分のみ。乗継割引も関係なく乗っていることになります。

富山ー金沢間をあまりチョイ乗りしない理由としては、在来線が第三セクター路線となっているため運賃が少し割高になりはするものの、実は案外キビキビと走るため時間ロス感があまりありません。また、所要時間が同程度で少し安く済む高速バスも本数があるので、どうしても新幹線に乗らなければ困るという区間ではないという考えに至っています。一方で、新幹線でこの区間だけを往復とも利用するのであれば企画乗車券も活用できるところでもあります。

他にも、利用条件をよく理解して活用すれば、少しの投資で大きく時間活用できる場合があります。
新幹線のチョイ乗り、旅の途上にでも時刻表をめくりながらあれこれ検討してみるのもおもしろいです。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。


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