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JR東日本「スーパートレインスタンプラリー」完走記録

1/12(金)〜3/4(月)の期間中、JR東日本管内で「スーパートレインスタンプラリー」を実施している。
先日、全50駅完走したのでその話を今回はしていきたい。


本スタンプラリーにかける思い

平成1桁生まれが通るような巨大コンテンツ(ポケモン、アンパンマン、プリキュア、カードキャプターさくら)には見向きもせず、鉄道図鑑とにらめっこをし、プラレールをこよなく愛するような幼少期だった。

そんな幼少期を過ごしたからこそ、今回のスタンプラリーは過去の自分からしたら歓喜物である。
当時は電車のビジュアルと名前とダイヤグラムに傾倒していたが、今は実物の電車に乗ってその地域の様子を味わったり、訪れた証として残るスタンプが好きになった。
したがって、本企画に参加しない理由はなかった。

▷ただなんとなく訪れた駅で純粋にその駅のスタンプを押すだけだった私が、「スタンプラリー」という娯楽にどハマりするようになったスタンプラリーはこちら▷

範囲は狭いもののスタンプが密集しており、押したい盛りだった私には非常に胸熱な企画だった。
正直、今はこの過密なスタンプラリーの方がしんどいなと感じる。

本スタンプラリーの特徴

そもそもJR東日本は、2020年以降、夏(子どもの夏休み期間)と冬(成人の日明け〜2月いっぱい)に大掛かりなスタンプラリーを実施している。
夏はターゲットを親子連れにしていると考えられ、山手線・中央線をはじめとして首都圏中心になっていて数を集めやすい。

全制覇となると端は高尾駅(東京都)、千葉駅(千葉県)、大船駅(神奈川県)、上尾駅(埼玉県)、土浦駅(茨城県)でよく設定されている。
しかも、毎日「休日おでかけパス」が販売されており、特急さえ使わなければ1日2,720円で巡ることができる。

夏の方が範囲が狭く、アクセスのしやすい場所にスタンプが設置されているので、参加ハードルが低く全制覇もしやすい。
しかし、暑いので体力は奪われる。


一方で、冬は親子連れをターゲットにしていないとは言えないが、どちらかといえば大人をターゲットにしていると考えられる。

夏で取り入れた層を篩にかけている?と思ってしまうくらい難易度が上がる。
首都圏であまり数が揃えられず、失礼ながら夏に比べると栄えている駅も減る。
おそらくJR側も行楽需要が減り売上も厳しい時期のため、有料特急を利用してくれと言わんばかりの駅にスタンプが設置されている。

50駅と聞いても身構えなくなってきたくらい重度のスタンプラリージャンカー(?)となっていた私でも、特に今回の選出駅は珍しいものが多かった。

・東京都:端が高尾駅、中央線の数が極端に少ない!と思いきや、府中本町駅や天空橋駅といった今までのスタンプラリーで訪れていなかった場所が初登場。
府中本町が駅のある府中市はどうしても京王電鉄の印象が強く、天空橋駅もJR(東京モノレール)ではなく。京急電鉄のイメージがあった。
また、いつも大行列ができている秋葉原駅・中野駅が外されているのも新鮮だった。個人的にこの2駅は外して良いと思う。

・千葉県:数は少ないものの、なかなか意識しないと通らない新習志野駅(京葉線の快速通過駅)・成田駅がある

・神奈川県:定番のスタンプ設置駅・横浜駅が外れていることに驚き!
そして冬のスタンプラリーでは定番になっている小田原駅が健在。
珍しいのは東神奈川駅と橋本駅。
前者は一時期個人的に非常にお世話になった駅だったので感慨深かったが、後者は未知の世界。あとこちらも京王電鉄の印象が強い。

・埼玉県:駅数は少ないものの、暑さで有名な熊谷駅に冬誘致させようという目論見が見えた。

・茨城県:端は土浦なのは変わらなくとも龍ケ崎市駅(私がスタンプラリーにハマってから初の選出)にスタンプポイントがある上、立ち位置が極めて複雑な古河駅も選出されている。
それに加えて、栃木県唯一の選出駅・小山駅。
一昨年にも選出されており、小山方面に行く日に限って体調を崩し、しかもその日がスタンプラリー実施期間内最後の休日だったためリカバリーできなかった苦い記憶を思い出した。

範囲が非常に広く、有料特急駆使したとしても頑張っても1日で回るのは厳しい状態。ゆるっと達成させるために6回に分けて達成させた。

1回目:まずは10個、そして全駅達成用スタンプ帳を交換

1/12は高田馬場にいたため、都区内パス(東京モノレール・りんかい線以外の東京23区のJRの駅が乗り降り自由、760円で毎日販売中)を利用した。
駅のラックから専用台紙を取って高田馬場→新宿→阿佐ヶ谷→代々木→渋谷→目黒→神田→日暮里→田端→東十条と足を運び、景品引換所のある赤羽駅へ。

思い返すと、この初回が1番詰め込みすぎて疲れたような気がする。
電車の本数は申し分なく、平日なのでスタンプ台が大行列!ということは全くないが、駅間が狭く息つく暇がない。
1番の移動が目黒→神田の25分と数値にすると大したことないが(後にもっととんでもない移動が出てくる)、山手線の25分はかなり遠く感じる・・・。
降りた場所でのんびりして過ごす、ということも特にせず。

このルートを見ると路線図に詳しい方からすると
品川・高輪ゲートウェイ・浜松町・東京・上野をスルーしている?!と指摘があるかもしれないが、きちんと後で回収するので安心をしてほしい。

景品引換所は今回9ケ所用意されていた。
指定のNEWDAYSで600円以上の買い物をSuicaで支払うとアクリルスタンド(ランダム封入・全3種)と全駅達成用の冊子が手に入る。
これはマストではないが、全駅達成用の冊子に全てのスタンプを押す(駅のラックの専用台紙にすでに押したものを貼り付ける、でも可)と達成記念証明書がもらえるので興味のある方は交換しておくことをオススメする。
今回はJRE MALL500円分の割引券も入っており非常に豪華だ。

赤羽で全駅達成用の冊子に切り替えて、そのままお開き。
3時間で11駅を回っていた。


2回目:常磐線・武蔵野線を攻略

過去何度かスタンプラリーに参加した上で意識が高いうちにいかないと面倒になってしまうのが常磐線と武蔵野線だった。
今回は茨城県・千葉県を中心に長距離の移動が発生する+土曜日だったため、「休日おでかけパス」を購入。

吉川美南→新松戸→金町→柏→土浦→龍ケ崎市→(我孫子経由)→成田→津田沼→両国の順にまわった。
当時は気にしていなかったけれども、並べたら1都3県に足を運んでいることに気づいた😂
1回目と同様、食事とトイレ以外は全く寄り道をしないルールにしていたため、7時に家を出て上記のスタンプを押し帰宅したのは18時だった。

吉川美南駅は初上陸。
私がヨシカワ ミナミさんだったら親近感を湧くだろう。
埼玉県が誇る大規模な商業施設・越谷レイクタウンの隣の隣の駅だった。
駅前がとにかくだだっ広く、イオンタウンが非常に大きく見えた。

個人的に北千住駅が苦手で(上野から行けば近いのだが、常磐線各駅停車との関係性が複雑)東京都内上野・日暮里以外の常磐線枠が金町駅に行ったのはありがたかった。

土浦なんてとんでもない!取手までにしてくれ!と弱音を吐いていた頃が懐かしい。
なんと!柏から36分で着くのだ。山手線の目黒ー神田と10分しか変わらない。
耐えられない!という方は有料特急ときわ・ひたちで行くことができる。


余計なお世話だが、全駅達成したい!と思っているのならこの距離で有料特急に乗ると後々耐えられないので、練習の意味も込めてこの距離はおとなしく常磐線快速で行くことをオススメしたい。
この距離の移動をしたくないのであれば手を引くのも大いにありだと思っている。

始発ではなく、また、グリーン車に乗らなくても高確率で座ることのできる数少ない電車だった。
土浦駅に行った後に龍ケ崎市駅に初上陸。
本当に娯楽が見当たらなく、雪も降っていたせいか、龍ケ崎市駅で20分待機はすごく長く感じた。

その後は成田駅へ。成田線の存在を知らず、初めて訪れた時は乗換案内に従ってしまい京成電鉄を使って来てしまったまちだった。
今回はスタンプ設置されていなかった常磐線・我孫子駅から30分に1本しか走っていない成田線に上手く接続ができて気分は良かったが、この後の40分が個人的には今回の旅で1番辛く感じた。
成田駅に着いたら気温は0℃、その後の移動でよーーーーーく眠ることができた。

3回目:ゆるゆる都区内コース

その日は池袋で単発の用事があったのだが、池袋に着いた途端にリスケになり急遽実施。
池袋→(赤羽経由)→尾久上野蒲田大井町品川→と巡った。
本当に無計画だったのだがこの1回をこなしていなかったら後半もっと大変だったのだろうなと実感している。

4回目:前代未聞の大移動コース

熊谷浦和武蔵浦和→(南浦和経由)→府中本町立川高尾三鷹四ツ谷飯田橋の順で制覇。

学生時代に上野から高崎まで高崎線で行った際、尾久駅から乗ってきた男女が熊谷駅までイチャイチャ(死語?)している様子を眺めた時間が永遠に感じたことを思い出し、ここで初めて有料特急に課金。

先述した「休日おでかけパス」を使うと、東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線は特急料金のみ支払えば乗車できる。
東京から2,080円支払い、38分で熊谷に到着。
もうちょっと栄えていると思っていたので意外と静かで驚いた。

その後高崎線で先ほど新幹線で通過した浦和駅へ。
(大宮駅を忘れていたことに気づくのはまた後日・・・)
特に深い意味はなかったのだが、先頭車両に乗っていて車窓を眺めていたのが気持ち良かった。天気も良かったのと、真っ直ぐ線路が続きつつも変わっていく街並みにテンションが上がった。

武蔵浦和から府中本町が意外と近く(30分)、時間に余裕があったので大国魂神社に行った。

そして南武線で大都会・立川に行き、そのまま高尾・三鷹・四ツ谷・飯田橋に行き解散。
スタンプラリーとしての中央線があまり好きではない(よく利用するため面白みがない)ので滞在時間も高尾以外は10分くらいだっただろう。
熊谷と高尾という埼玉県と東京都の端を制覇できたので満足度は高かった。
朝7時に家を出て、18時半に帰宅していた。

5回目:神奈川県三昧コース

別件で足を運んでいた川崎以外の神奈川県を制覇するための1日だった。
磯子大船小田原橋本東神奈川浜松町天空橋とまわった。


磯子もおそらく私は初上陸。横浜市=みなとみらいのイメージが強いので磯子のような立ち位置の場所もあることに驚いた。その後大都会・大船へ。
駅の中の情報量が都内主要駅クラスの多さだと私は感じる。
大船駅はスタンプラリーの常連で、夏は大船駅で時間を食いすぎて疲れてしまった経験から今回はちょっと駅周辺を散策した後に引き上げて小田原へ。

駅のキャラクターが可愛い

冬のスタンプラリーで常連になりつつある小田原駅だが、何回行っても遠いな・・と感じてしまう。着いた時の達成感はピカイチ。
以前小田原駅で食べた豆腐カツが美味しかったのでリピートしようとしたらちょうどお昼時でまさかの1時間待ち。ここで初めて予定が狂ってしまった。

美味しかったので今思うとそこまで焦る必要はなかったのだが、時間短縮のため、次の橋本に行くまでに禁じ手を使うことにした。
その名も、小田急ロマンスカー
小田原から橋本まではJRを使うととんでもない時間がかかりそうなのは覚悟をしていたが、正直心のどこかで東海道線で横浜まで行くのは面倒だなと思っていた。
そこで乗換案内を開いたら小田急ロマンスカーの文字が。乗ったことなかったので完全にアウトではあるものの、町田駅まで1,360円、46分。乗らない選択肢がなかった。
しかも、先頭車両1列目を選ぶことができ、JRよりも大きな車窓で町田までの道中は非常に楽しかった。

※編集後記
小田原〜町田は急行だと54分で607円だそう。
ロマンスカーに乗る意味があまりなかったような😂
時間全然変わらないので座席代を上乗せしたと前向きに捉えよう😂
知らぬが仏、ということもあるんだなあ。
小田急線の縁のなさを痛感した。


町田でなぜか今年1番の腹痛に見舞われながら、なんとか橋本に到着。
こちらもJR色の薄い駅だなと思ったが、実際に降りてもその印象は覆らなかった。

そして東神奈川に向かう横浜線で気持ち良く寝て英気を養い、浜松町・天空橋に立ち寄ってお開き。
朝7時に出て帰宅したのは夜8時だった。

最終回:難敵に立ち向かう

5回目が終わった後にどこが漏れているところがないかを確認したら
東京大宮を忘れていることにようやく気づいた。
このままゴールカウンターに直行していたら恥をかくところだった。

東京大宮古河小山と巡った。
数こそ少ないものの後者2つは未開の地。
宇都宮線も蓮田から先は乗ったことがないので楽しみではあった。

大宮から37分で到着。車窓が新鮮に映ったため移動時間が全く苦痛ではなかった。
古河駅の中は最低限の買い物はできるようになっていたものの、電車よりも圧倒的な車社会だということを実感。
また、個人的には有料特急が停車しない場所の中で最もアクセスが面倒に思えた。しかし、スタンプラリーの難易度上げには一役買ってくれるのでまた近いうちに登場しそうだ。

そして最終地・小山に行く時に電車で寝過ごしてしまい、思いつきで宇都宮へ。
※この宇都宮散策の模様は次週のネタに使わせていただくため今回は割愛

宇都宮散策を楽しんだ後に小山に戻り、小山からはもう面倒になったので東北新幹線で東京方面に帰り、私のスーパートレインスタンプラリーは幕を閉じた。
8時に家を出て、19時に帰宅。


振り返って・・感想3選

■さっさと始めたことが良かった

全ての事案で言えることだが、やはりさっさと初めてさっさと終わらせると気持ち良い。
仕事ではなく趣味であっても、変に焦らすよりは鉄は熱いうちに打っておくことの大切さを学んだ。何事も早く始めよう。遅く始めて良いことがあればご教示いただきたい。
今までは結構期間中盤から開始して最後に焦っていたので、今回は焦りもなく余裕があったため、各地を巡ることが比較的出来たかな?と自分では思っている。

■一気に回ろうとせず細かく分けたのが良かった

↑に通ずるが、スタートダッシュが遅いと余裕がない。
本当にひどい時は50駅を2日で終了させていた。2回の方が「休日おでかけパス」を何度も買わなくて良いので圧倒的に費用は安いし、始発から終電までかけて回るので同じ50駅達成でもより達成感を味わうことはできるなど、メリットは割と多いのも事実。
しかし、学生時代のテストの一夜漬けのように、「2日でまわった」ということだけしか覚えていない。どういうルートでまわった、どこで食事を摂ったか、印象的な駅は・・?全く語れないのである。

一気に回らないので達成感という意味ではあまり感じないし、費用もかさむのは否定できない。これだけちまちま細かく回るとルートもさることながら、どこの駅で何をしたかを思い出して文章にすることができる。
タイパ/コスパが叫ばれる世の中、私も無意識に求めがちだが、時代に逆行してみるのも良いものだと気付くことが出来た。
今後もたくさんスタンプラリーに参加したいと考えているが、きっと忘れ難い1回になると考えられる。

■もっと時間をかけても良かった

先述したことと矛盾するが、冷静に見ると余裕はあったにも関わらず、必死に追い込んでいた時期の癖が抜けなくてさっさと次に行くことが多かった。特に初回は「いずれまた来るし〜」と言ってスルーしまくって結局行かず・・みたいなパターンが続いている。

自分の中で20歳を過ぎた頃から「渋谷情報を追わなくなったら老いの始まり」と言い聞かせていたので定期的に渋谷には行くようにしていて一時期はトレンドを追えていたのだが、今や見る影もない。
中途半端に前の情報だけわかる状態が1番恥ずかしいので(本当に何もわからなかったら逆に恥ずかしさは感じないはず)スタンプラリーは終わってしまったものの無理矢理渋谷への用事を捻り出そうと感じた。

余談

最後に、声を大にして言いたいのは

スタンプラリーの台紙はひとり1枚まで!!!!!

参加人数が増えるとどうしても秩序が乱れるのが世の常。スタンプラリーを長期間占領している姿は目に毒。しかもこれは子どもではなく圧倒的に大人が多い。
自分のノートなど他のものに押したければ並び直そう。
学生時代に風紀委員とか馬鹿らしいと鼻で笑っていた側の人間だが(本当に愚かだったと思う)、決められたルールをみんなが守ればより楽しく過ごすことができると心から思っている。

この「スーパートレインスタンプラリー」は開催終了まであと10日もある。
首都圏は天気が悪い日が続いているが、スタンプを押すだけであれば雨に濡れずに楽しむことができるので週末のおでかけ候補に入れていただけたら幸いである。
きっと参加人数が増えればスタンプラリー企画班(?)ももっと面白いルートと魅力的な景品を準備してくれるだろう😂










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