見出し画像

サルとゴリラに学ぶケンカの終わらせ方

サルって、どうやってケンカを終わらせるかご存知ですか。

どうも、勝ち負けをはっきりつける形でケンカを終わらせるらしいです。
前提として、サルの群れは、体の大きさや力の強さで順位があらかじめ決まっています。で、サルのケンカが始まると、周囲のサルは勝ちそうな(順位が上の)サルに加勢します。勝ち負けを決めた方が早くケンカが終わるからです。

基本的に体の小さいサルが仲裁に入ることはありません。だって、自分が傷ついちゃうかもしれないから。

まさに、サルは階層社会を作ってるんです。


合理的だけど・・・周りのサル、ずるくない?徹底した事なかれ主義で弱者の味方もしない。はやくケンカを終わらせるためとはいえ、非情だな・・・と人情派のわたしは思ってしまうのです。←

これも、体格や力の強さという、生まれ持った能力で序列がついてしまう前提がそもそもの原因。

悲しい世界…


ゴリラは対等社会

一方、ゴリラって、体格や性別にとらわれずにけんかをするんです。意外じゃない?メスゴリラがオスゴリラに襲撃したりするんですって。

で、ケンカの終わらせ方が平和。
京都大学総長の山極寿一さん曰く、ゴリラは負けを認めるしぐさがないので、勝ち負けの決着がつかないそうです。

このとき周囲のゴリラたちは何をするかというと、サルと違ってどちらか一方のゴリラに加勢して勝敗をつけず、ケンカを終わらせることだけを目的に仲裁するんだそうで。ケンカしているゴリラたちに対して非難の声を発し、間に割って入る。それがたとえ、体の小さなこどもであっても。

…すると、けんかをしていたゴリラたちも、引き分けという形で終わる。こうして、お互いに対等であろうという社会が作られているんですね~。


勝ち負けをはっきりさせる階層社会のサルと、引き分けで終わらせる対等社会のゴリラ。前者は殺伐としてるけど、後者は平和に感じます。

けど、サルの階層社会って…なんだか馴染みがありません?😂


ニンゲンも階層社会


悲しいかな、人間もサルと同じ階層社会じゃないですか?

出身時、人種、性別、体格、肌の色…といった、生まれながらにして持っているカードで、カテゴライズされる。サルと違って、体の大きさ以外の要素も加えて。

最近では、ケンカのフィールドはもっぱらSNSになりましたよね。

匿名になったことで、生まれながらにして持っているカードが弱いひとたちが現実社会では言えなかったことが堂々と言えるようになってきたってことなのかなと妄想してます。

でも、わざわざケンカする必要ってあるんですかね。

SNSで批判の声が強まったとき、勝ちそうな批判派に加勢して炎上者をコテンパンにし、マイノリティだと自覚した擁護派は沈黙する。わざわざ決着を付けなくてもいいようなテーマでもべき論を振りかざして炎上者を謝罪に追い込ませて勝ちたがる。しまいには役職から降ろさせたりしてますよね。(キャンセルカルチャー)

「言論の自由」を合言葉に、いい大人がわらわらと集まって、加勢したり沈黙したりを繰り返す。。。おそろしい。覆面をかぶったサル…。


もちろん議論は必要で、主張も大切だと思います。でも、勝ち負けってそんなに重要かなあ。

ニンゲンだって、グレーゾーンを保ったまま・メンツを保ったまま、お互いの思想が尊重された対等な社会を築けないものでしょうか。周囲はいちいち反応して加勢せずに。それが匿名の世界であっても・・・。

まあ、そんなこと言っている自分だって、ついネット論争に反応しちゃうことはあるんですけどね💦

ゴリラの社会性から、自分はどうしたいか考えてみる良い機会をいただきました。



おしまい


以下余談------

最近ね。ゴリラにはまっているんです。
きっかけはこどもの絵本。からの名古屋の東山動物園にいるイケメンゴリラのシャバーニ♡早く会いに行きたい。

シャバーニ様♡wikipediaより



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?