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8.力と11.正義の入れ替え問題とネメアのライオン

タロットカード番号についてはマルセイユ版など伝統的なデッキでは「8.正義」となっていますが、ウェイトがカードの数字を「8.力」と入れ替えるという大胆な変更が行われて以来、ウェイト版を始めとする黄金の夜明け団系統のデッキでは「11.正義」であり、現在では2系統のデッキが存在することになったそうです。今なおマルセイユ版では「11.力」となるため、「8」と「11」は共にタロット研究者の間で議論されることのある1枚なんだそうです。文章だとわかりにくいので図をあらためて見てみます。

ウェイト版のタロットカード8.力と11.正義

ウェイト版タロットの力(カード番号「8」)
Pamela Coleman Smith - a 1909 card scanned by Holly Voley (http://home.comcast.net/~vilex/) for the public domain, and retrieved from http://www.sacred-texts.com/tarot (see note on that page regarding source of images)., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=114011085による
ウェイト版タロットの正義(カード番号「11」)
Pamela Coleman Smith - a 1909 card scanned by Holly Voley (http://home.comcast.net/~vilex/) for the public domain, and retrieved from http://www.sacred-texts.com/tarot (see note on that page regarding source of images)., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=114011100による


マルセイユ版のタロットカード8.正義と11.力

マルセイユ版タロットの正義(カード番号「8」)
Jean Dodal - http://www.tarot-history.com/Jean-Dodal/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4687447による
マルセイユ版タロットの力(カード番号「11」)
Jean Dodal - http://www.tarot-history.com/Jean-Dodal/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4687474による

ここで注目したいのが、これまで追いかけてきた「ネメアのライオン」です。ウェイト版の「8.力」マルセイユ版の「11.正義」はどちらも人が素手でライオンを制しています。

ウェイト版の「8.力」
マルセイユ版の「11.正義」

これまでwikiを探ってきて、「ライオン=地上の王権の象徴」ってことだと思います。で、動物=アストラル体の象徴とみてもいい感じだと思います。ユングのアーキタイプでいうなら、地母神グレートマザーみたいな感じかな?

そして、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスは人の知性、叡智であるメンタル体の象徴。ユングのアーキタイプならアニムス+オールドワイズマン的な感じ。
ウェイト版の「8.力」マルセイユ版の「11.正義」はメンタル体がアストラル体を制するっていう意味でいいかな?って思います。
地上の4元素はそれぞれ動物に例えられ、ロイヤルスターとして表現されていて、特に4元素のアストラル的な部分をつかさどっていると思います。
エーテル体は小アルカナの棒・剣・ディスク・カップなんじゃないかな?

松村先生は昔「オーラ視講座」の時に”エーテル体はお餅みたいにべたべたしている”とお話されていました。
エーテル体はべたべたくっつくから、物体とアストラル体の間、アストラル体とメンタル体の間をつなぐ接着剤というか、とりもちみたいにくっつける働きがあって、象徴と事物性を、ミュトスとロゴスを、アッシャー界・イエツェラー界・ブリアー界・アツィルト界をつなぐ・くっつけているのだと思います。エーテル体の性質は「くっつく性質」水の元素に近いのかも・・・って何適当なこと言ってるんだろう?

私は思考と感情と行動、馬車と馬と御者といった三分節がバラバラなので、お餅を食べたほうがいいのかも。。。最近お雑煮も食べてないし、鏡開きの時、お餅を入れたおしるこ作らんかったから支離滅裂でバラバラなんだろうなぁ・・・反省。


ネメアのライオン討伐は第三文化期から第四文化期への変遷

シュタイナーの文化期で見た時、第三文化期に当たるエジプト・カルディア文化期から第四文化期ギリシャ・ローマ文化期への移行は占星術時代でいう、おうし座の時代シュメールや古代エジプト、インダス文明が終わり。
おひつじ座時代の幕開けアッカド帝国、インドのヴェーダ、古代ギリシャ時代の始まりに近いのでは?と思います。
ちょっとタイムラグがありますが春分点がおうし座からおひつじ座に移行したことで文明や文化のトレンドが切り替わったのだと思います。

シュメールや古代エジプト文明の終焉は、メソポタミア神話のティアマト討伐や雄牛討伐神話、ヘラクレス12の労働がそれを表しているのだと思います。神話の物語ではどれも動物に象徴されるアニマ(地母神)を人と神の間に生まれた半神がヒーローとして登場しているように思います。
自然のアニマは人が持つプシュケーと同じもので、精神とかたましいとか生命の根源的なものを表していると思います。
要するに自然界のすべてが神とつながっているという、多神教的な世界観。多神教的な世界観をヘラクレスやマルドゥクなどの英雄が制圧して、一神教の世界観が始まる。っていう感じでしょうか。

一神教の世界観ってどんなの?って言うと、ウェイト版タロットの正義(カード番号「11」)とかマルセイユ版タロットの力(カード番号「8」)みたいな感じで、法と秩序っていうか、ロゴスをもって魂?プシュケー?を統括するジャッジメントの世界。見たいなところかな?

ウェイト版タロットの正義(カード番号「11」)
マルセイユ版タロットの正義(カード番号「8」)

書いていてわけがわからないので終了。