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美意識は、つまらない

悦セイストのふらぺちいのです。
神宮前ラジオから来た方は初めまして。
毒にも薬にもならない文章を書くことが生きがいの男です。

【美意識の低さ】

20代前半の男でも、スタバに行きたい時がある。先日もスタバを利用したが、その時に美意識の低さを感じた。
美意識の低さを自覚した原因が、その日私が身に纏っていた衣服だ。
どういった格好をしていたのか。
上下ジャージ。以上である。はっきりと美意識が低いことがわかる。
少し視点を下に移すと、左の膝あたりがボロボロなのだ。
以前転んで怪我をした時に擦りむいてしまった左膝。

当然だが、店内にジャージの男はいない。加えて左膝がボロボロの男もいない。くつろぐ人たちは、柔軟剤入れて洗濯しているような服を着ておしゃれだ。私の前で並んでいたJKは、学校指定の服の上にシックなコートを羽織っていてスタバによく馴染んでいた。振り返って私を見る目は、拒絶の色をしてた。

この日の帰り道、自転車を漕いで私はようやく気づいた。
私は、美意識が低い。
今まで自覚してなかったなーと、マスクの下に大量の髭を蓄えながら思った。
そう言えば体毛も濃い。こいつとは20数年のお付き合いだ。

【唯一の美意識】

こんな私でも、最近肌に気を使い始めた。
しかし、大したケアをしているわけではない。
朝起きて顔を水洗いすること。風呂上がりにニベアを塗ること。こまめに水分補給すること。この3つである。必要最低限。
この3つを行う理由は、この3つをしないと、肌が不快になるからだ。かゆくなったり、痛くなったりするのが心地よくないから。それだけ。

【美意識へのモチベーション皆無】

美意識が高いと、リターンがあるのも理解しているつもりだ。
清潔感が出ることで、相手へ与える印象が良くなる。褒められて自己肯定感が上がる。肯定感が上がることで自分を大切にすることができる。
良いじゃない。美意識高めるの、最高じゃない。

ただ本当にモチベがない。
脱毛、髭剃り、おしゃれな服装にお金を使う気力が湧いてこない。
オタクじゃない人が、握手会のために同じCDを何枚も買う人を理解できないように、私も美意識高くするためにお金を使うのを理解できない。
マスク生活もあって髭を剃ることも無くなった。見られるわけじゃないから体毛もそのまま。服はユニクロで全身そろえればいい。膝がボロボロでも着る。
このマインドゆえに、美意識がない。

【美意識に興味がないわけじゃない】

美意識はからっきし。ただ、興味がゼロなわけではない。

自分で言うことではないが、私は小綺麗にしたら幾ばくかモテると思う。
ありがたいことに、私は顔が整っている。友人からは、山Pを超えたともっぱらの評判である。いや、別に強がりとかそういうんじゃないから。

メイクをしてもらい、綺麗になった自分を見てみたい気持ちもある。実際に床屋や美容室でセットしてもらう時は楽しい。俺、意外とイケるなと感じる。

ひょんなことからプリクラを撮ったことをきっかけに、女装にも興味がある。
最近のプリクラは、どんな人でも可愛くしてやろうという力強さを感じる。
髭が消えている様子を見て、なんてファンタジーな世界なんだ。あと、プリクラを信じちゃいけない。私の髭が消えたのだから。
一度すごい美形にしてもらい、お褒めの言葉をいただいたら、たぶんハマってしまうだろうなと感じている。

【美意識は、他者に向かっている】

今一度、美意識を高めるメリットを確認してみる。
清潔感が出て、相手への印象が良くなる。これは完全に、他者に向かっているものではないか。
髭だらけのサラリーマンを、仕事ができる人だなと感じることは難しい。それに、あまり良い気持ちもしない。美意識はエチケットやマナーにあたるのだなと感じる。
もちろんかっこいい自分、かわいい私を追求することが好きな人もいるのだと思うが、私はかっこいい自分を追求することに楽しさを見いだせない。
だって、髭を剃っている瞬間、おもしろくないじゃない。髭剃りのメリットが現れるのは、髭を剃って、誰かに会って、相手が「あれ?髭剃った?」と言ってくれてからではないか。
遅い。遅すぎる。準備してから実利に至るまでのストロークが長い。
準備が楽しくなければ、イントロがよくなければ、面白いつかみじゃないと。

【握手会は、準備の時点から楽しい】

握手会は、握手に至るまでの道のりも最高に面白い。まず、買う前から楽しい。
誰の握手券を何枚買うか、貯金残高と睨めっこして買うのが楽しい。
購入後にメンバーとどういった会話をしようかなんとなく考えている時も楽しい。
握手券が届いてもまた楽しい。前日のシュミレーションも楽しい。
当日は朝起きてからすでに楽しい。服装を決めて、満員のバスも、長い待ち時間も、ずっと楽しい。
そりゃ握手会に通い続けるだろ。

【将来的には小綺麗に】

他者へ貢献するほうが、感じる喜びが大きいと、自己啓発本では言いがちである。
その考え方に、現実味というか、親近感がない。
それはまだ自分が、他者のためを思って行動をし、感謝をされる経験をしてこなかったから。自分のために行動をして利益を得た経験が大きいからだ。

20代前半の俺青いな。
そういって30歳くらいの自分は笑って欲しい。小金持ちになった私は、体力を使わずに清潔感や美意識を手に入れる方法をお金で解決して、小綺麗になってると思う。引くほどリターンがあるのはなんとなくわかっているから。
今はちょっと余裕がない。もうちょっと待ってくれ。

小金持ちになった私は怖い。ただ山Pよりも顔が整っているだけに収まらない、罪な男になってしまうのだから。

#悦セイスト #悦セイ #美意識  


シュークリーム(128円)とピザまん(130円)を買いたいです。恵んでください。