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【『論語と算盤』で考えるネットビジネス】

『現代語訳 論語と算盤』(著:渋沢栄一)を読みました。
私は東京都北区内で仕事をしているので、なんかゆかりがあるんですよね。

 街を眺めていると「しぶさわくん」なるキャラクターがうろついておりました。
結構カワイイ。
https://prkita.jp/shibusawakun/
 
今回は『論語と算盤』の雑談でもしようかと。

本書は一貫して「道徳のない商売はアカン」ことを説いています。
覚えることはこれだけといっていいですね。
 
まぁ当たり前っちゃ当たり前なことを言っているのですが、最近のネットビジネス界隈は本当にろくでもない詐欺まがいみたいなものが多い。
情報商材や闇バイトなんかがそれにあたりそうです。

情報商材はメチャクチャ利益率が高いことで有名です。
人をいっぱい集めて、怪しいノウハウを売りつける。
玉石混交が過ぎるので、下手に買わないほうが無難です。
信用を切り売りしているビジネスなので、まさに渋沢の教えからは遠い考えでしょう。
 
現代において情報にそんなに価値はありません。
だって、youtube見れば大体のことが分かりますし……。
誰でも儲かるFXの手法なんかありませんし、秒速で億を稼げる方法もありません。
「応援したい気持ちがある」とかだったら、いいお金の使い方だと思うんですけどね。

闇バイトは犯罪スレスレどころか完全アウトなビジネスです。
お金配りアカウントからこういうのに引っかかる人、本当に数多くいるんですよね。
「タダでお金を上げるわけない」って、数秒考えればわかると思うんですけど……。
 
マネーリテラシーが少しある人は、自信過剰になって偏った投資をしがちです。
それと同じで、ちょっとだけネットリテラシーがある(と思い込んでいる)若者がこういう詐欺に引っかかる。
逆に高齢者はオレオレ詐欺に引っかかったりするわけですが、闇バイトには引っかからないでしょう。
甘い話はそこら辺に転がっていないことを肝に銘じたほうがいいですね。

世界のビジネスエリートは美意識を高めるために、哲学や芸術を学んでいるそうです。
美意識を高めると直観力が磨かれるだけではなく、人の道に外れるような汚いことが何かが分かるようになります。
日本ではビジネスリーダー向けのこういう教育は全然されていません。
これでは世界に通用するイノベーションは起きないんだろうなぁと寂しく思います。

渋沢の教えを受け継いだビジネスリーダーが、とんでもねえ企業をブチ上げることを夢見て、筆を置くことにします……。

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