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頭が安定しないときは、こんな風

気圧変化を敏感に感じ取るせいなのか、もともと持っている頭の機能のせいなのか。理由はよくわからないけれど、気圧の変化に弱い。

気圧が下がると、頭の中が安定しない。頭痛もおこるし、ひどいときはめまいに変わって歩くのも大変になる。

がつんと気圧が下がった今日。もれなく、体調不良継続中だ。それはまるで、頭の中の交通整理をしてくれている信号機が壊れてしまったみたい。信号機が壊れても、要所には警備員が立ってくれて交通整理をしてくれるのだけれど、今日はその警備員システム(?)すら動かない。頭の中の騒がしさがただことではない。

頭の中の騒がしさがただことではなくなると、もう、自分ではどうしようもない。ひたすら、外から入ってくる雑音を減らすべく、耳にはイヤホン(耳栓の代わり。ノイズキャンセラー機能付きだとなおよい)、できる限り目を閉じておく。可能ならば、部屋に引きこもって、明かりも消してしまって、真っ暗な中で静かに横になっておきたいくらい。

そんな日に限って、変更できない打合せがある。しかたなく、乗り物酔いを防ぐための薬をお守り代わりに持って、ノイズキャンセラー付きヘッドホンをつけて電車に乗った。

そこまでしてたどりついた打合せ。打合せブースで話し合いがされると、隣のブースや通行人が気になって、話が聞き取れない。まるで騒々しいパチンコ屋さんの中で、通路向こうの人と会話をしようとしているみたいだ。

たいていの人は聞きたい音を自動で認識して聞いているだろうけれど、調子のよくないときのわたしはそれが手動になっている。自分で音を選んで聞き取る機能が働かない。しかたなく、担当者さんに事情を話して、密室(会議室)へつれて行ってもらう。ICレコーダーで、打合せの録音もさせてもらった。そして、なんとか乗り切った。

調子が悪くなると、いつもは自動でできていることが自動でできない。すべて、自分で意識してなんとかしないと、なんともならない。意識しても、どうにもならないこともある。

けれど見た目は、調子が良くても悪くても、変わらない。だから、ふざけているのではないかと疑われることもある。大げさだと言われることもある。

(見た目でわからない、しんどいときもあるんだよ。それに、そのしんどさ。自分でなんとかできるときは、できるだけ周りに見せないようにしているからね)

自分の体調変化を観察し、気圧の急激な変化で体調が振り回されがちになるとわかってから、早めに対処できるようにはなってきた。それでも、ときにはうっかり。具合悪いまま外を歩き回ってしまうときもある。

次、体調が無理になりそうだとわかるときは、早めに予定を変更しよう。外に出るのはやめて、おとなしく静かに閉じこもってしまおう。

そんな安定しづらさがあるから、なかなか、人と関わっていくのは勇気が必要だ。気まぐれだと言われて、他人との関係性が築きづらいことも少なくない。

それでも、人にありがたいなと思うときも多い。やさしくて、心づかいの素敵な方に会える機会も多い。今日も、帰りの電車の中で、とても嬉しくありがたく感じたことがあった。

音の洪水と頭のデータがあふれてしまって。天候もどんどん悪化してきて。めまいと吐き気がひどくなりかけたとき。そっと、席をゆずってくれた方がいた。わたしが座るまで、腕に手を添えてくれていたおかげで、揺れずに席に座れました。ほんとうに嬉しかった。ありがとうございます。

わたしも(頭の調子が安定している時には)そんな風でありたい。

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